見出し画像

ボノフェスがエモかった

エモいって言葉便利だよね。
確かに、エモいとしか言えない瞬間がある。

昨日はそうだった。


昔、柏のライブハウスによく出ていた。

当時のそこの若い店長は酒癖があまりに悪くて、
うちらの一年かけたイベントを打ち上げで台無しにした。

つぎに会った時、そいつは私に謝った。

そいつの企画イベントだったんだよ。
始まる前、気まずそうだったから、
本人に言ったんだよ。

イベントが終わった後、
凹み切るまで怒られるのがいいか。
それとも開演前の楽屋で殴られて、
スッキリ終わるのがいいか。

そいつは、
殴られてスッキリしてからライブやりたい、と言った。

だから、思いっきりぶん殴った。
それで終わり。

でも酒癖がヤバいやつとは関わらない主義。
めんどくさいのはいいけど、ヤバいやつとはね。

その界隈で出会ったのがボノだった。
前身バンドだけど。

その辺りの時期にさ、

同期のハンズインのプロデューサーみたいな人がいて、
ボーカルとしては全く尊敬してないけど、
彼の、ムーブメントを作るパワーだけは、
心から尊敬してた。

その人は言った。

おい、ミワユータ、
よそ者のスターみたいな顔しないでやってくれ。
子供たちに嫌われる覚悟で、ダメ出ししてやってくれ。
お前の話を聞きたがってる。
あいつらを育てるリスクを背負ってくれ。
だからギャラ出してだって、ベスハチ呼んでんだからさ。

って。

後輩にダメ出しはしない。
売れてない先輩のダメ出し、
私が後輩なら聞きたくない。

でも、

その人の言葉は刺さった。
リスクを背負おうとおもった。

打ち上げでよく話を聞きに来たのは、
昨日の主役、ボノのキョウタと、
当時活動してたV系のアレグレットのリョウだった。


リョウは覚えてるかな。

あんた、そんな綺麗な顔して。
みんなリョウの顔、見たがってるよ。
最後列に目をやるのは簡単。
でもね、1番リョウの近くに居たくて、
最前に詰めてる子を見てあげて。
お客さんはこの箱じゃ、大した人数いない。
一小節づつ目を合わせて、そうしたって、
全員と目を合わせられる。
見た目は魔界から来たプリンスじゃん。
でも、目があったら笑ってあげて。
きっと、女の子を幸せにできるよ。


アレグレットのライブでリョウは、どんどん成長していった。


打ち上げで私の前に座るキョウタとリョウは、
白と黒のチェスみたいだったんだ。


昨日、そのリョウが来てたんだよね。

今は普通に仕事して、お父さんやってる。
キョウタはロックバーの店長で、
ステージに立ち続けてる。

環境は変わってもあの時みたいに、
キョウタとリョウが2人で並んで、

ベスハチやばかったー!って、
笑ってるの見たら、
エモい以外の何ものでもないよ。

色々あったし、これからもある。
けど、今日のこと、思い出に追加して、
いつか思い出そうぜ、って思ったよ。

不思議なもんで、
同時に勝負に挑んでいたブライトライトのミズキにも、
当時のリョウやキョウタに言ったのと同じアドバイスをしてたんだ。

「最前列と最後列、同じように愛をあげてね」


時代は変わってくけど、


レオナ、今後も女友達として、
わーきゃー騒ぎながらやりましょうね。
レオナを見た女の子が、みんなドラムを始めるよ。

ダイ、無理しすぎずね。
ジムの夢を叶えるため、貸せる力は貸すぜ。
大した力ないけど。

キョウタ、ただただ、
ハッピーでいなさい!!


※この瞬間キョウタからLINEで、
キャンプしたーい🔥ってきた。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?