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何もしたくない時に何をしようか

(785字)
こんばんは。ベストフレンドという4人組漫才師のボケを担当しているけーしゅーです。
note毎日投稿53日目の今日火曜日は、
何もしたくない日、について書いていきたいと思います。

同じ音色のつまらないリズムを3回聞いたところで、やっと携帯を開くことができて時間を確認する。
二段ベッドの下の段で寝ているから、起きて
立ち上がるだけでもなかなかのエネルギーが必要で、いつも体が重い。
だから、今日も重力を利用してベッドの柵から
転がるように落ちて、床にぶつけられた時の
体の側面の冷たさと痛みをスイッチに、
無理やり起きようと試みる。
本気を出せばまたそこでそのまま寝れたが、
ぐったりと立ち上がって窓の方を見ると、
カーテンの隙間からこぼれる光の質と量から、
今日が曇りだと分かる。
念のためカーテンを開けてみると、雪が降っている訳でもないのに窓の向こうは白く暗い。

快晴を見ると人はすぐに「雲ひとつない青空」
と表現するが、今日の天気を見て「空ひとつない白雲」と表現する人は、この世界に50人もいないのだろうと余計なことを考えながら、部屋を後にした。

別に時間に迫られている訳ではないが、
時間を気にしている。
この星にこの時代に人間として生まれてきてしまった者だけが、時間というものに操られなければ
ならない。

顔を洗い、排泄を済ませた。
やるべきことが頭の中で散らかっている。
何から考え出せば良いのか分からない
ので、とりあえずソファに倒れ込み、
携帯をいじり続けた。

何かをしようと思う時、まず何を考えるのかを
考えないといけない。
考える対象が用意されている場合、
何かを考えるということは、別に難しくない。
一番難しいのは、考えることを考えることだ。
何もしたくない時に何をしようか。
またぼくは余計なことだけを考えているが、
何もできない。

#ベストフレンド #誰かの日常

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