1年の終わりによく目にする「来年の予想」について

2021年12月、年の瀬に目にする報道は、来年はどのような1年になると思うか?という内容。マスの方々向けに向けられた情報提供だと思いますが、殆どの人は、来年に復習したり、その情報によって具体的なアクションが変わるわけではないので、フローの情報として脳内を流れて記憶から消えていきます。俯瞰してみると、一見、意味がない情報のように思えますが、その情報を読む人がいるので需要があり、いくつかの人にとって価値を生んでいるといえます。他にも、サッカーの試合結果や有名人の発言など、将来誰もが忘れるフロー情報にも関わらず、目の前の情報に飛び付いてしまいやすいのが人間ですよね。ですから情報産業というのは、具体的な価値が見えなくても読んでくれる人がいれば、価値を提供しているといえます。製造業のような具体的なものを提供しているビジネスと大きく異なる点はここにあります。昨今では情報産業を担う人が増えているので、具体的なものを提供できる会社や人の方が相対的に強くなるのかもしれません。話が逸れましたが、結論としては私にとっては、来年の予想という報道は、サッカーの試合結果と同じような情報、だと捉えています。

Best Regards,

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