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プロ野球試合球の話。(前半戦)

前々からそのうちまとめようと思っていたプロ野球試合球に関する話です。

今はコロナ禍の影響もあり、トレカの方を収集する機会が増えていますが、元々自分は試合球(日付入りのもの)の方を色々買い集めてコレクションしていました。
その試合球も、実は球団によって色々と細かいことが違ったりするという部分の比較記事です。

そもそも試合球って?てとこからですが。
今回記事で扱うのはプロ野球(NPB)の試合球です。



この写真のが現行の2019年から使用されている試合球。
NPBのロゴと、ミズノのランバードマークが入ったプロ野球の公式戦で使用されるもののことを指しています。
一昔前のプロ野球では、球団ごとに使用する試合球のメーカーなどが統一されておらず所謂ラビットボールというよく飛ぶボールとそうでないボールが混在して使用されていた問題があり、2011年から全球団統一となる統一試合球として生まれ変わっています。その2011年からの試合球は悪名高き有名な加藤球と言われる逆に飛ばなすぎる数値違反統一球だったわけですが。


2000年以降から現在まで、大きく分けて4種類の試合球があります。
(それ以前はまた別の試合球が存在しているのですが、自身が所持しておらず資料に欠けるので確実なこの辺りから)



・???年~2010年

まだメーカー統一されていなかった時代の試合球で、見分け方は黒のスタンプでNPBロゴ。現行のとはぜんぜん違うのでわかりやすいですね。
なおこのスタンプも3種類あり、写真のは2006年以降のものとのこと。
別記事で細かく解説しますが、この試合球は2009(2010?)セリーグクライマックスシリーズで使用された試合球のため、ロゴが印刷されています。通常品はNPBスタンプ以外はなにもないです。




・2011年~2013年

統一球導入後初代の統一球。通称加藤球もしくは違反球。
見分け方はわかりやすく、青い印刷でNPBロゴとミズノのロゴ、それとその間にコミッショナーサインで「 加 藤 良 三 」と印刷されています。
実際違反球状態だったのは11,12年で13年産は違反品ではなかったのですが、13年の日付でも刻印されていないと見た目ではどっちかわからないでしょう。




・2014年~2018年

二代目統一球。加藤良三が戦力外になったことにより、その部分の印刷がなくなりNPBロゴとミズノロゴだけになりました。
この初代と二代目はミズノのロゴの下にMIZUNOと入っていますが、2019年以降の三代目現行統一球ではこの英語表記がなくなるので、見た目で判断できます。




・2019年~現在

三代目統一球。
見た目はほぼ二代目と同じですが、前述の通りミズノのランバードロゴの下の英語表記がなくなっています。
ちなみに、2022年度分から未使用新品の状態の梱包が、それまでの銀紙包みから青と透明のビニールに変わっていたりします。



プロ野球の試合に使用されるこの試合球、統一球ですが、ファールボール等で入手する以外にも一般にも販売されているので普通に入手は可能です。1球2600円くらいで販売されてます。

自分は試合球を好んでサイン用のボールに使用していますが、普通のサイン用ボールであれば球団ロゴ入りのもので500~700円程度と統一球との値段にめっちゃ開きがあるように見えます。
が、実はヤフオクとかで中古品の試合球を1ダース分とか探せば実質1球辺りが上記のサイン用ボールと同程度で入手することはそれほど難しくはないので、そんな感じで状態が比較的良いものを探して入手してサイン用ボールとして使っています。

球団ロゴ入りサインボールは各球団の本拠地近くのショップや、通販にしか入ってなくて少数入手するのが面倒(巨人はそもそも売ってない)だったり、上記のこともあり結果的に取得費用がこっちのほうが高くなったりする中、試合球はそれほど値段に開きがないのとどの球団選手にも準備ができるのも理由だったりします。

いつでも使えるように、と持っていたらこのコロナ禍のせいで丸二年以上も塩漬けになってるボールが多数あったりするわけですが・・・

たまにヤフオクやメルカリで、○○選手が投げたものとか、○○選手のホームランボールとか売られてることありますが、あれ出品者の説明という部分でしか証明できないわけなので全く証明になってないですので付加価値ほぼゼロです。
自分自身、しっかりと記録に残している自分で取ったホームランボール、ファールボールがありますが、それが日付入り試合球であっても証明になるのはその日に使った試合球止まりで、だれの打ったボールとかの証明はまでを100%証明するのは無理なんです。それが出来るのは球団が公式に証明書を出しているものか、MLBの方なシリアルナンバー付きホログラムでデータ管理されたものレベルでないと絶対、という証明にはなりません。


以前メルカリに、「2018年以前の試合球とひと目でわかるものを2020年の甲子園でのファールボールだと試合チケットを付属させて主張して売ってた悪質な出品者」もいましたが、わかる人にはこう一発でわかるわけですが、こう偽って高額に販売しようとする奴もいるので注意です。

また、オールスターや日本シリーズでは専用の色や印刷違いのものが使用されますが必ずNPBロゴとミズノロゴは入ります。
各球団のロゴのみが入ったボールは試合球ではなく、練習球と言われるものでこれが公式戦で使用されることは絶対にないのでここも注意です。練習球を試合球、ファールボールとして売ろうとするアホも実際存在してます。
(なお一度試合に使用した試合球が試合球落ちして練習球として使われることは普通にあります)


で、ここまで基本的な仕様を色々解説したのですが本当に書きまとめたかったのはここまでの内容ではなく、別記事で改めるのですが「一部球団の使用する試合球には日付や対戦カード、スポンサーロゴや特別ロゴなどが印刷された試合球がある、その仕様の解説や、12球団別の違いをまとめたい」ということだったりします。

今日はこの基本的なとこまでで、上記の話はまた後日・・・


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