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イヌの台詞 30~ペットロスの巻~

 友人のFさんから愛犬が旅立ちをした、というラインが入りました。
「サスケ」という名のオスの柴犬。16年と3か月共に暮らしたそうで、早朝の散歩から夜寝る時も一緒だったそうです。夫婦で心寂しい状態です、
とありました。
 
この気持ちわかりますね。なぜって、他人ごとではないからですよ。ウチにもベリーちゃんという「高齢犬」がいますから、明日は我が身の悲しみなのです。
 
 先日、旅行から帰ってきた夜のこと。いつもと違う雰囲気を感じました。
カミさんがポツリ 「何か寂しいよね」-そうか!アイツがいないんだ。
やむを得ず家を空ける時は、ベリーはペットホテルにお泊りなのです。
 
アイツのいない家に帰ると、いつもの「喧騒」がなくなり、家の中がとても静かになるのですが、それがたまらなく寂しいのですよ。
「明日、早めに迎えに行ってやるか」-いつもそんな会話になります。
 


 私たちが出ていこうとすると大騒ぎ、玄関に誰か来たと走って来て、食事や散歩が遅いと吠えまくり、無視するとイジケてうつ伏せに……
手を伸ばせば、いつでも柔らかな毛に包まれた暖かい体に触れることができ、顔を近づければペロペロ舐めてくれて……
 
そんなベリーとの、今現在のあたりまえの「日常風景」がなくなってしまう。アイツがいなくなる悲しみとは、そういういうこと。これは想像するだけで辛いですよ。
 
 ここまで書いて来て、もっと恐ろしいことに気が付きました。ベリーより先に私達二人がいなくなること。これは最悪です!交通事故でもない限り、
こんなことはないハズですが、あり得ないことではありません。

二人で出かけようとすると、アイツ必死で止めようとするのです。
こう叫んでいるのですよ。
「行かないで!ワタシを見捨てないで!」

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