見出し画像

【競馬】安田記念2024~スピードの国香港

馬場状態は概ね予想で書いたものと同じだったが、見事に外れ。距離は違えど、日本トップクラスの馬たちを凪払い、G1を勝ち続けている馬は強かった。素直に評価するべきだったね。

スタートから誤算。ドーブネがハナを取りきった。あそこまで拘るとは思ってなかったし、想定よりも入りが早くなってしまった。困ったのはガイアフォース。こんなにズブかったっけと言うくらいに感じた。スタート自体は悪くなかったように見えたが、押して押してやっと収まったのが勝ち馬の後ろ。ジオグリフくらいの位置を想定してたんだけど、これでは苦しい。

対して、ナミュールは抜群のスタート。こちらは想定より2列ほど前のいい位置に取りついた。殿もあるかと思ってたんだけとね。セリフォスより前っていうのは想定外。ソウルラッシュを射程圏に捉える好位置で道中を運ぶことがて来た。折り合いも良かったね。

こうやって書いてると、印を入れた馬たちが軒並み想定より悪い位置取りになっていることに気づいた。マイル以下の距離だとスタートからの位置取りが掴めてないと勝負にならないね。改めて痛感した。

スタート以降、レース自体は特に大きな不利もなかったし、結果イコール力関係と捉えられるいい物差しだったように思う。

まず勝ち馬から。
中距離馬とは思えない出だしでポンと出て、自分のリズムで走り、ただただ自分の競馬で勝った。冒頭でも書いた通り、香港で日本馬を一蹴した力は日本でも活きた。道悪も味方したところがあると思うけど、良馬場でも崩れてなかったんじゃないかな。強いの一言。

ナミュールは100点の競馬が出来たと思う。
内枠だというのを見た瞬間にかなり評価を下げたが、これだけ素直にゲートを出れば話が違ってくる。予想で馬体重減なら危険と書いたが、2キロで収まるなら安全域。本当に減らない体になったね。それが一番の成長だと思うし、今回の結果にも繋がっていると思う。秋もまだやれそうだね。

ソウルラッシュは特に何も言えない。
得意の道悪を淡々とこなして3着。目立って強かった訳でもなく、弱くもなく。ただ、ここ一番での決め手に欠けるね。どうしてもキレない。この馬が勝ち得る条件は、もっとタフな状況だろうね。他の馬が嫌気がさすくらいにズブズブのコンディションなら頭で買える。モズベッロよろしく、今後もお天気次第の取り捨て。

そして、ガイアフォース。
本当に序盤だけが心残り。ジオグリフの位置で競馬が出来ていれば。勝ち馬より前で、早めに動いて粘り込みを図るスタイルでいってほしかった。やはりキレ味では一段劣る印象があるし、早めの仕掛けが必要。ジオグリフを捌くのに手間取り後手を踏んだのも痛手となった。何もせずスタートから下がった訳でもなく、押しても出しきれなかった所を見ると、マイルではスピード不足なのかな。とはいえ、コーナー4つはマイナスになるだろうし、毎日王冠くらいなら面白そう。外回りの1800なんかでも良いかもね。道悪ならプラス。

セリフォスはやはり馬場かな。
稍重くらいなら乗り切れそうと予想したものの、G1舞台では誤魔化せなかった。それを思えば、仕上がり不足もあったマイラーズCは良く走ったね。パンパンの良馬場専用機。使い込まれてへたった良馬場はマイナス。今年のマイルCSは京都開催の7週目。ちょうど芝がへたりだす頃だろうし、ベストな条件とは言えないかもしれないけど、やるならここしかない。

ジオグリフも馬場かな。パワーを活かすタイプなだけに、こちらはややタフな良馬場で見たい。先行力も衰えないし、まだ一つくらいなら重賞を取れそうな気配はあるように感じる。キレ味勝負は分が悪いし、直線の短い小回りで。

ステラヴェローチェもジオグリフと似た見解。なんなら少し距離も欲しい。道悪も出来るだろうし、まだ活躍の場はありそう。夏の北海道なんかも良いかもね。

以下は力どおりの結果だったと思うが、一頭だけ。レッドモンレーヴは馬場と距離。東京1400専用機みたいなところがあるね。他の条件ではちょっと苦しい。今後は舞台を限定して買いたい存在。

安田記念で春のG1は一区切り。まだダート路線と宝塚があるけど、上半期も終わりが見えてきたね。序盤にかなり良い手応えて始まった2024シーズンだったけど、気が付けばいつもどおりのジリ貧が見えてきている。阪神中山京都はやれていたが、東京がまるでやれてない。オークス以外は噛み合わず、悔しい結果となった。秋シーズンまでに修正しておきたいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?