【競馬】さきたま杯2024振り返り~そもそも地力が違った
勝ち馬はレモンポップ。
勝因を簡潔に挙げるとすれば、タイトルのとおり。展開云々あるものの、土台の部分での差が明確だった。
当日の予想更新でシャマルを消したんだけど、レース直前にちらりと返し馬を見ることが出来たんだ。そこで率直に感じたのは、書いたのと逆でシャマルの出来がかなり良かった。締め切り間近ということもあり、結局記事の更新まで手が回らなかったんだけど、最終的な買い目は…
馬単 7→5
ワイド 7→5
の2点のみとなった。
いや、シャマルがかしわ記念より上向きな状態で来られるとは思いもしなかった。低迷していた頃はかなり出来が微妙で、黒船賞を勝った時はまだ7割程度、かしわ記念で8~9割程度出来にあったかと思う。しかし、年齢もあり絶頂期のような状態に戻せるとは考えてもなかったし、さきたま杯に出てきても、前走より良化は見込めないと考えていたのがそもそもの間違い。
レモンポップやイグナイターよりも、シャマルの状態の良さが際立って見えたことで、シャマルが切れなくなった。かといって、当日の傾向から内ラチに貼り付けられる馬はかなり苦戦していることが伺えたし、頭では買えない。イグナイターも出来が悪くなく、位置的にはイグナイターに利があるものの、どちらが2着になってもおかしくない。オッズと相談する猶予もなく、ワイドで逃げ道を作る形となってしまった。的中したものの、こちらの更新が出来なかったこともあり、手放しでは喜べなかった。
では、スタートから振り返る。
まず、レモンポップもシャマルも良いスタートとは言えなかった。シャマルに関しては、アランバローズに行かれてしまったおかげでハナを行けず、外からのレモンポップの押し上げで完全に封じられた。レモンポップはアランバローズが内にいたおかげで、上手く最内を回避すると共に、シャマルとイグナイターを同時に支配下に置ける形を作れた。一歩二歩目の出足が良くなく、多少脚を使うことにはなるが、しっかり位置を取りきったことで、このレースを完全に自分の物とした。この時点ですでに1着が色濃くなった。
シャマルはレモンポップと対称的に、無理に行かせず控える選択肢を取った。内がタフなのは目に見えて明らかだったし、ハイペースで逃げるよりも、巧みに自分の脚を残せるペースに持ち込んで勝つタイプであるが故に、ゴリ押しは出来なかった。アランバローズの後ろに下がった時点で、勝ちに関してはかなり苦しくなった。
イグナイターは思いがけず良い的に恵まれ、展開が向く形となった。ただ、レモンポップからはやや離れる形となり、こちらも頭までは苦しい位置。
その他の馬は、馬群の開き具合から馬券内には食い込むのが苦しい状況。サンライズホークもタガノビューティーも、追走の時点で勝負から後退してしまった。バスラットレオンもさすがにレモンポップとは張り合えず、シャマルを除く中央馬はここまでとなった。地方馬に関しては、全く勝負出来ない展開。
アランバローズが粘りはしたが、レモンポップとのスピードレンジが異なりすぎることと、やはり内に位置してしまった分で後退。こうなるとレモンポップの形。序盤で8割、向こう正面ては9割以上勝ちを手中に納めるとこができた。
ハイペースで流れた分、差しが台頭してもおかしくない展開だが、そもそも相手になる差し馬がタガノビューティーのみ。加えて前有利が過ぎる馬場状態の影響もあって、道中5番手までで決まってしまうようなレース展開となった。
3コーナー手前からレモンポップが仕掛け、そのまま完封。アランバローズはさすがに苦しくなり、シャマルとイグナイターがレモンポップを追うものの、こちらもハイペースが苦手な部類。レモンポップに主導権を握らせてしまった手前、馬券内を守るのがやっとという状況。
結果的に、1コーナーまでで決着がつき、レースが終わっていたと言えるようなものとなった。
レモンポップは国内のマイル以下なら抜きん出た存在で、今回の小回り&道悪もこなせたことでより強みを増した。競馬の形もストロングで、ここに競りかけられる馬はと言われても思い浮かばない。当面は絶対的な存在と言えそうだ。
イグナイターは今回の結果のとおり。レモンポップに次ぐ力はあると言えるが、同時にその差が大きいのも事実と言える。中央の軽くて広いコースは向かないが、地方環境なら確実に押さえたい存在。
シャマルは今回一番の驚きではあったものの、全ては出来の良さ故のもの。というか、その出来の良さが一番の驚きポイント。それで3着なら、力関係も逆転が厳しい。
タガノビューティーはズブさが増してきている。ブリンカーも目立って効果が出ているようには見えず、この先は不安だ。今回は展開不向きであったとしても、今後過信は出来ない。
サンライズホークは、これまで勝ってきた面子と内容が楽すぎた。レモンポップのようなゴリゴリに強い相手に競りかけられるような馬ではなく、楽に自分の形に持ち込めなければ崩れてしまう。相手に恵まれた場面以外では買えないか。
バスラットレオンは仕上がり的にもいまいちだったように見えるが、この馬も自分の形に出来なければ話にならないタイプ。力関係、年齢的にも、この先買えるところは多くはない。
地方馬は力の差が歴然と言った結果で、今回のレースに関しては、地方馬同士の物差しには出来ない。
長々書いたものの、レモンポップが強すぎたということが全て。シャマルとイグナイターの力関係の整理が出来たとは思うが、それ以外で参考に出来るポイントは見出だせないレースだった。
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