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【競馬】日本ダービー2024振り返り~56歳の開業と皐月賞の英断

控えめに言って驚いた。まさかね。
アーバンシックをそれなりに評価していただけに、なぜダノンデサイルに印を回せなかったのか。まぁ、京成杯では内外有利不利の関係でアーバンシックにアドバンテージが見込めると踏んだからなんだけど、軽視しすぎたね。

土曜の状況から予想を変え、シンエンペラーを対抗に持ち上げたのは正解だった。スロー展開となることと、馬場が思ってるより外決着だったからね。その判断は良かった。

ただ、ここまで緩いかねっていうくらい緩かった。メイショウタバル不在っていうだけでこうなるかね。まぁ逃げと言うより、先行の頭を押さえて前で残したいっていうレースだったしね。1000の通過タイムと馬群のドン詰まりな状態を見て、後ろは終わったなと思った。

向こう正面、レガレイラとアーバンシックは中団より後方の絶望的なポジション。たまらずに動き出したコスモキュランダはデムーロらしい動き出し。この影響がね…多少はジャスティンミラノにあったと思う。横付けされてプレッシャーがかかった。

それ以前に、ジャスティンミラノはスタートから苦しかった。皐月賞でも掛かる一面はあったものの、今回はさらに酷くなっていた。向こう正面にたどり着くまでに折り合えずに消耗した。最後に切れ負け。それで2着なんだから強いっちゃ強い。戸崎のダービーに対する重圧が、馬にも伝わっちゃったのかな。勿体ないが仕方ない。気性面の課題を抱えたままでこの結果なら、次はそこの改善あるのみ。なんだけど、競馬はそこまで上手くいかない。距離の見直しかなぁ。

シンエンペラーは納得の結果。スロー展開でごちゃつく内が苦戦するのに対して、外でしっかりと競馬が出来た。ただ、ズバッと切れるタイプじゃないから、これ以上は望めないのかな。それでも今回上がり2番目なら上等。距離不安は一切ないし、今後も楽しみ。出来れば直線短いとこで。タフな条件ほどマッチしそう。

上がり最速を繰り出したレガレイラは単純に位置取り。もう仕方ない。なんか、サトノレイナスを思い出しちゃったね。奇しくも同じ5着だし。後方から直線一気しか出来ないんじゃこれが限界。持続的に長い脚を使えるタイプじゃないだろうし、もうちょい前で競馬が出来るようになれば。まぁ、今回は枠の分もある。ただ、直線が長いところの方が良いだろうし、東京以上にマッチしそうな場所が無さそう。右より左回りだろうし。選択肢が狭いね。

アーバンシックも後ろ過ぎた。延びを欠いた一面もあるけど、レガレイラと同じで位置取りが課題となりそう。どちらも良い脚があるだけに、もう一歩なんだよね。あと1列前に行けるだけでも激変しそう。

マクリにかかったコスモキュランダとサンライズアース。デムーロはいつものスタイルだとして、ゾエさんはここ一番で光るね。力で対抗するのは厳しい面子相手に、鞍上の乗り方で応えた。展開も噛み合ってだけど、掲示板があるとはね。ただ、次に繋がるプラス評価とはしにくいかな。

シュガークン、ダノンエアズロックは臨戦課程か。皐月賞組ほどの余裕が持てなかった。前哨戦のレベルも皐月賞からは一枚落ちたったのかな。今後、そのあたりのメンバーは考えないといけないね。というか、皐月賞組が強すぎた。ただ、まだ3歳半ば。どちらもここからの伸び代もあるだろうし、期待はしたい。秋以降の動向に注目。

シックスペンスは距離。もうそれだけなんじゃないかな。あとはメンバー構成も。舞台が違ったという印象。マイルというより1800くらいで見たいね。

以下、勝ち馬以外は省略。
まぁ、勝ち馬についてもあまり書けない。というのも、今回は本当にノーマークだった。見切る段階が早すぎたし、事前の分析が全然出来ていなかった。故に、今回の走りが実力故のものかしっかり判断出来ない。恥ずかしい話だけど、今回のダービーだけじゃなくて、遡って読み解かないといけない。改めて勉強しておく。

ただ、ダービーに関して言えることもある。
この馬に限り、Cコースのアドバンテージをフル活用出来た。前目に着けて、終始内で我慢。しっかり折り合って、最後に弾ける力が残せた。展開と鞍上の判断に馬がしっかり応えた結果。一番噛み合った馬だったということだと思う。分析不十分なのを承知の上で、今回の結果については大きく評価は出来ない。立ち回りが器用で、展開を味方につける競馬が出来る、そんな馬なんだと思う。地力勝負は分が悪いが、立ち回りで覆すタイプ。乗り手を選びそう。

皐月賞の取り消しが物議をかもしたけど、あれは英断。クラシックをしっかり戦える力のある馬だからこそ。見る側としてはデータが集められなかったのが痛いんだけど。あ、これ言い訳に使えるか。恥ずかしいからやめよう。

改めて、今回のダービーは展開の利と鞍上の意識をしっかり形に出来た馬が勝ったレースだと思う。皐月賞で強かった馬たちは外の利を得る一方で、最後は内の利に食われた。加えて、勝ちきれなかった馬たちは勝ちきれなかった理由もはっきりしていた。やっぱりG1なんていう最高峰のレースは全てを出しきれないと勝てないものなんだね。ひとつでもケチがついたらいけない。100点の競馬が出来た、それが今回の勝ち馬の強さ。

さて、書いといてなんだけど、勝ち馬に関してかなりフワフワした内容になってしまった。本当に次世代のチェックが甘すぎた。もう反省しかない。これもしっかりと次への教訓としたい。

ノリさん、56歳でダービーおめでとう。
これで豊さんが超えるべき目標が出来てしまったね。本当に恐ろしい50歳オーバーの大ベテランだ。

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