(懺悔)横断幕を譲渡しようとした話
ヒカリちゃん卒業の報を受けて数日。
初めは多少の強がりもありましたが、それでも東女のファンでいるつもりでいました。
でも、なんか初めからヒカリちゃんがいなかったのような雰囲気に、じわりじわりと寂しさとやるせなさが込み上げてきて、ここではとても書けない黒い感情となり心の中で渦巻いてしまっておりました。
正直、前と同じ熱量で東女とその選手を応援出来る自信が全く無くなっておりました。
そして、こんな感情を抱いてしまった時点でもう自分は東女のファンとして失格なのだろうと。
コンテンツに文句を言ってる方に、「あなたがそのコンテンツに選ばれなかっただけなのよ…」と思う事がたまにあったが、自分がそのようになるとは…という心境でした。
自分も、東女に選ばれなかったのだという事なのだろう。
そう思ってしまいました。
東女ファンの皆様と疎遠になるのは辛いですがせめて晩節を汚す事なく、静かに東女のファンをやめるべきなのだろう。
そして、気がついたら断捨離や身辺整理を始めておりました。
次回の大会のチケット、同人誌の在庫、紙テープなどなど、無償でばら撒いてしまいました。
早く身軽になりたかったのだと思います。
そしてもう一つ、譲渡を考えたものがあります。
志乃ちゃんの横断幕。
自分は、横断幕は魂や心を込めて掲示するものだと思っております。
ただ、今の自分ではどうしてもそれが出来る自信がありませんでした。
志乃ちゃんにも申し訳ないし、もっと志乃ちゃんを好きなファンに横断幕を譲渡すべきだと。
後日、心当たりのある方に横断幕を半ば押し付けるような形で、自分は横断幕を譲渡してしまったのです。
でも、これで良いんだ。
6/9後楽園のチケットも誰かにあげよう。
そう自分に言い聞かせておりました。
しかし、後悔は翌日すぐに襲ってきました。
本当にこれで良かったのだろうか…。
なんて無責任な事をしてしまったのだろうという自責の念に駆られながら、仕事をしておりました。
自分の子供を丸投げして育児放棄してしまったような罪悪感…は言い過ぎかもですが、もしかしたらこんな心境に近いのかもしれません。
そして、横断幕との思い出が脳裏によぎっておりました。
横断幕を掲示してプロレス観戦していると普段の何倍も応援に力が入って、本当に横断幕から追い風が吹いているような感じがして、その感覚が大好きでした。
そして、未だ記憶に新しい5/6後楽園大会。
蛇足ですが志乃ちゃんの横断幕を初めて掲示した大会になります。
その第一試合。
志乃ちゃんがもがいて足掻いてようやく勝ちを掴んだ一戦。
一つの壁を乗り越え、これを機に艱難辛苦を乗り越えてもっともっと成長していくであろう志乃ちゃんを想像せずにいられない試合でした。
こんな試合を自分の横断幕が見届けられた事が本当に嬉しかった。
そんな志乃ちゃんをもうちょっとだけ見届けたい、応援したい思いを、皮肉にも横断幕を押し付けた事で再確認してしまい、その気持ちがどんどん膨らんでしまったのでした。
そっか…自分は、鈴木志乃のハムスターなんだな…。
志乃ちゃんの横断幕を掲示する役は、やはり人任せに出来ない。
いや、したくない。
自分の手で、自分の魂を込めた横断幕を掲示したい。
一度押し付けた横断幕をやっぱり返してくれなんて都合の良すぎるお願い、もし自分がされたら「ふざけるな」と怒るかもしれない。
ものすごい躊躇もありましたが、数日悩んだ後、恥をしのんで譲渡した方にお願いしました。
ありがたい事に、譲渡した方は快く横断幕を返却して頂けました。
本当に、頭が上がりません…ありがとうございました。
もう絶対こいつを手放さない。
そんな事を思いながら、横断幕をアイロンがけしておりました。
そして6/9後楽園大会当日。
紆余曲折ありましたが、横断幕を設置して観戦に望みました。
ヒカリちゃんがいない東女のリングに改めて寂しさも感じておりましたが、躍進著しい若手を見ていると、もうちょっとだけ応援していたいという思いが強まってしまっておりました。
ちょっと複雑な思いもありますが。
何より、東女を通じて知り合った皆さんの暖かさ、居心地の良さは変わらず、この場は手放したくないなと心から思いました。
(お前は何をしにプロレス会場に足を運んでいるんだと思われるかもですが、自分にとってある意味プロレスを見る事以上にファンとの繋がりは尊いものなのです。そう思える事が幸福だと、自分は思っています)
ヒカリちゃんの横断幕をずっと掲示し続けて、後楽園の空気をたくさん吸わせてヴィンテージ物にしたいという夢は叶いませんでしたが。
志乃ちゃんには、どうかこの横断幕をヴィンテージ物にさせてほしいと、心の中でひっそりと願っております)
(もちろん直接本人に言う勇気は無いですし、そもそも横断幕のために選手に何かさせるなんて事してはならないと思いますが)
以前と同じ熱量でというのは難しいですし、選手に接近する回数は減ると思います(これは熱が冷めたとかでなく、選手に気を使われたくない、使わせたくないという思いが強い)し、すべての黒い感情を浄化したわけでも無いですが清濁合わせ飲みながら、例え選ばれなくても、宇宙船東女号の船尾にしがみつかせてもらおうと思います。
また殿で、横断幕を掲げさせて頂けたら幸いです。
(と言いながらも、もし「志乃ちゃんの横断幕を掲示する役を託してほしい」という方がいらっしゃいましたら前向きに検討させて頂きますので、おっしゃって下さい)
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