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ラーメン屋で鶏白湯つけ麺を注文して店員さんが立ち去るのを確認したのち「坦々麺にすれば良かった!」とまあ一般的な会話で出すくらいの声量で言ったつもりだったが、普段は女子校に通ってます然とした店員さんの耳に届いてしまったようで、彼女は僕の座っている座席に戻ってきて、気まずそうな苦笑いを浮かべて「(鶏白湯つけ麺で)大丈夫ですか?」と聞くので、大丈夫である旨を伝えて謝罪すると閉店間際ということもあってかそそくさと厨房へ戻っていった。耳がいいなぁなどと思っていたが、同行していた弟によると僕の発言は、客が僕らしかいないガラガラの店内ではどちらかというと注文をするときの掛け声くらいの声量であり、なんなら同時にドタンと地団駄も踏んでいたという。無意識ではあるものの急に湧いて出た自分の後悔の大きさと食への強いこだわりに驚いた。天邪鬼極まれり。
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