おすすめの英語の教材・勉強法


【本稿は法務系 Advent Calendar 2023(裏)における4日目のエントリーです。たっしー@司法書士受験生(一回休み)さんからバトンをいただきました!】

1 はじめに
 英語に強い苦手意識を持ちながらも、米国ロースクールに留学し、その後、外資系企業のインハウスとして業務に従事しています。
その過程で、特に役立った教材や勉強法を紹介したいと思います。試験のスコアメイクというよりは、外国人との口頭でのコミュニケーションを想定した内容です。

2 語彙
非ネイティブとしては、できる限り簡単な語彙・構文で話すことは有効な方法ではあります。もっとも、相手が同じレベルで話してくれることは必ずしも期待できません(特に相手がネイティブや流暢な場合。)。相手の言っていることを理解するためにも語彙力の充実は非常に大切だと思います。

Distinction
著名な英語系YoutuberのAtsuさんによる単語集のアプリ版です。TOEFL等では出題されないもののネイティブが頻用する表現(例えば、” on the same page”といったフレーズ)がまとめられています。この教材の語彙を学んでから、聴き取れる範囲がかなり広がりました。
紙媒体もありますが、私は、移動中等の空き時間に手軽に勉強できるアプリ版が好みです。
Norman Lewis『Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabulary』
語源に遡って単語を学ぶことができるので記憶に残りやすいと思います。ネイティブ向けの本ですが本文は比較的平易だと思います。
辞書by物書堂
iOS用の辞書アプリです。ウィズダム、Oxford Learner’s Thesaurus(類語辞典)、Oxford Collocations Dictionary(コロケーション辞典)等を使用しています。同じ表現を繰り返しすぎないよう類語辞典を参照する、主語・動詞の対応、修飾を自然にするためコロケーション辞典を参照する、といった使い方をしていました。余談ですが、英語以外でも、普段の業務に際して、本アプリ上の大辞林や類語辞典を活用しています。また、物書堂の六法アプリも便利です。

これ以外にも、会話等の際に口から出てこなかった単語やフレーズを調べてスマホのメモに記録しておいて適宜見返すということもしていました。

3 リーディング
・Reuters Legal
アメリカの法律関係のニュースに触れながら読解力や語彙力を鍛えるのに活用していました。

4 リスニング
モゴモゴバスター
TOEFL等のナレーターは教科書的にはっきりと発音してくれるものの、これは実際のネイティブの発音とは異なります。モゴモゴバスターではネイティブ(アメリカ人)特有の発音(”is he”→”zee”等)を学ぶことができます。モゴモゴバスターを繰り返すことにより、全く聴き取れない場面はかなり減りました。
Podcast
Wall Street JournalやAljazeera、Financial Times等を聴いています。
防水のワイヤレスイヤホンを活用してお風呂や家事などのスキマ時間に聴くようにしています。負荷をかける&タイパのために1.5倍速にしています。
シャドウイング
上述のDistinctionのアプリの音声(ネイティブのリアルな発音)を使ってシャドウイングをしていました。一つ一つの単語の音を正確に聞き取れるようになるまで同じ教材を何度も繰り返すようにしました。

これら以外にもYouTube(特にコメディアンが司会をしているlate night showもの。)やNetflixを視聴することもあります。

5 スピーキング
オンライン英会話(DMM英会話)
目覚ましも兼ねて朝に25分ほど受講していました。非ネイティブプランです。布団の中で音声だけにして受講することもありました。
自分が主導権を握って話す、同じ表現を使いすぎない(パラフレーズする)、慣れるまでは何を話すか、どのようなフレーズを使うかを事前に考えるといったことを心がけていました。
講師は皆流暢ですが、少しでも地域ごとの癖を学ぶために講師の出身エリアをローテーションしていました(アジア→東欧→アフリカ、といった具合。)。
子供が生まれてからは時間をとるのが難しくなりやめてしまいました。
英語の独り言
上記のAtsuさんがおすすめしていた勉強法です。その日の出来事や気になったニュース、翌日の会議や授業等で想定される話題、新しく学んだ語彙やうまく使えなかった語彙等(LINEに自分だけのチャットを作り、このような語彙をポストしストックしています。)を題材として英語で独り言をしていました。オンライン英会話をやめてから始めました。
スキマ時間(お風呂から出たあと体を拭いたりドライヤーをしている間など)で行っています。
Elsa Speak
AI発音矯正アプリです。精度については様々な見解があるようですが発音を意識するようにはなります。やらないよりはいいのではないかと思います。
InterNations
expats向けのコミュニティです。有料版の方が様々なイベントに参加できますが無料版でも毎月の定例イベントには参加できます。日本人と交流したい外国人向けのコミュニティではなく、expats同士の交流のためのコミュニティなので、参加者の英語のレベルは非常に高いです。
立食パーティー等での振る舞いやガヤガヤした環境でのコミュニケーションの練習、度胸のために時々参加していました。InterNationsのコミュニティは各国にあるので、留学中の方にもおすすめです。私も留学中に他国から来た友人に教えてもらいました。

6 おわりに
私見では、大切なのは、①少しでもいいので毎日継続すること、②(少し図々しくらいの)度胸だと思います。
①については、ルーティーンにする(お風呂など既存のルーティーンに上乗せする、起床後など既存のルーティーンと連続させることが効果的だと思います。)、スキマ時間に組み込む、ハードルを下げる(難易度が低いことを少しの時間から始める)ことが効果的だと思います。Streaks等のアプリで記録を取ることも継続のモチベーションになると思います。自分は使っていませんがみんちゃれ等の習慣化アプリも有用だと思います。
②については、英語に自信がない状況であっても、チャンスがあればとりあえず飛び込む(外国人の同僚とランチ、英語案件、海外とのコール、英語でのプレゼンなど。)ことが大切だと思います。必要に迫られることにより必死に身につけることができ、また、上手くいかなくても、悔しい思いをしたことがさらなる学習のモチベーションになると思います。

また、純粋な英語力だけでなく、スモールトーク、相手にポジティブな反応を示しつつも相手の気分を害さないように自分の意見をきちんと伝えるといったスキルも非常に大切だと思います。

他にもおすすめの勉強法・教材・アプリがあったら教えてください!

【この記事は法務系 Advent Calendar 2023 (裏)における4日目のエントリーでした。明日は、ちひろ先生@弁護士さんです!】

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