MOVFAXの編集機能は捺印・署名も可能。FAX操作がWebブラウザで完結・簡単。

数あるインターネットFAXサービスのうち、日本テレネット株式会社が提供しているのが「MOVFAX（モバックス）」です。

ネットFAXに切り替えを検討されている方向けに

　「MOVFAX（モバックス）」

のサービス内容をご紹介します。

MOVFAXは、インターネットFAX

インターネットFAXサービスとは、PCやスマートフォンなどでFAXの送受信ができるサービスのことです。

ペーパーレスFAXとも呼ばれます。

FAXを送信、受信する際に印刷する必要がないので、FAX機がなくともFAXが利用でき、印刷代が削減できるといった利点があります。

「MOVFAX（モバックス）」もインターネットを利用したFAXサービスです。

「MOVFAX（モバックス）」は、BizFAX ストレージ＆リモートの移行先に指定されたサービス

「MOVFAX（モバックス）」を提供する日本テレネット社は通信サービスの老舗と言える会社です。

電気通信事業法制定直後の1986年に事業を開始しました。

MOVFAXは、NTTコミュニケーションズのBizFAX ストレージ＆リモートの移行先としても指定された信頼性が高いサービスです。

また、MOVFAXは2021年現在も様々なアップデートが続いており、今後、更に便利になると考えられています。

MOVFAXの料金体系、２つのプランの概要

MOVFAXには、

　スタンダードプラン

と

　プレミアムプラン

があります。

スタンダードプランでは、インターネットFAXの基本的な機能を利用できます。

送受信やFAXデータ管理、FAX編集機能などです。

プレミアムプランでは、スタンダードプランの機能の他に

　「サブID作成」

　「受信FAX自動振分」

　「受信FAXステータス管理」

が利用できます。

プレミアムプランの機能

サブID作成機能では、管理者とは別に閲覧・編集に制限があるサブIDを作成できます。

サブIDからは、管理者がサブIDに振り分けたFAXだけを閲覧・編集できます。

受信FAX自動振分では、受信元FAX番号によって自動的に受信フォルダに保存されるようになります。

受信FAXステータス管理では、未読や未処理などのタグを受信FAXに設定できるようになります。

FAX管理がより簡単になります。

「MOVFAX（モバックス）」の料金体系

MOVFAXの料金は、

　・初期費用
　・月額料金
　・送信料金
　・受信料金

で構成されています。

スタンダードプラン・プレミアムプランの料金面での違いは、月額料金のみとなります。

　スタンダードプランは、税込1,078円
　プレミアムプランでは、税込4,378円

となります。

どちらも初期費用は、税込1,100円です。

また、送信は1回の送信ごとに税込8.8円です。

受信は月に1000枚まで無料で、それ以上は1枚・税込8.8円となります。

割り当てられる電話番号は？

MOVFAXで取得できる市外局番ですが、

　・東京（03）
　・大阪（06）
　・神奈川（045）
　・IP（050）

の4種類を選択できます。

IP電話以外の市外局番を使用する場合は、オプション料金（月額100円）が必要となります。

また、電話番号の指定はできません。

今まで使用していた番号を使用することもできません。

NTTのボイスワープFAX転送などによって、今まで使用していた番号からMOVFAXの番号へFAXを転送することは可能です。

FAXの送信方法

MOVFAXでは2つの方法で送受信が行えます。

1つ目はWebブラウザを利用した方法、2つ目はメールを利用した方法です。

Webブラウザによる送信では、初めにMOVFAXサービスWebサイトの「新規送信」ページにアクセスします。

空欄となっているテキストボックスに送信先やFAXデータなどを入力して送信ボタンをクリックするだけで送信が完了します。

送付状の編集や送信メモ（検索用タグ付）の入力も同じ画面で行います。

また、即時送信や予約送信などのオプションを選択することもできます。

このとき最大10件まで同時送信可能です。

送信可能なファイル容量は10MBまでとなっています。

また、送信可能なファイル形式はPDFファイルやMicrosoft Officeファイル（docx、xlsx、pptx）、画像ファイル（jpg、tif）となっています。

ただし、MOVFAXでは基本的にOfficeファイルをPDF形式で保存してから送信することを推奨しています。

Officeファイルの送信はレイアウト崩れや文字化けの原因になるため対応してはいますが、推奨していません。

また、画像データもMOVFAX側でPDFファイルに変換されてから送信しているとのことです。

2つ目の送信方法であるメールによるFAX送信を利用するには、あらかじめ「送信設定」ページでメールによるFAX送信を許可する必要があります。

メールにFAXとして送信したいデータを添付し、メール本文に送信先などのデータを入力して「movfax@mail01.lcloud.jp」宛に送信するとFAXが送信されます。

FAXの受信方法

受信したFAXは、サービスWebサイトの受信ボックスで閲覧できます。

このページで新しい受信ボックスを作成や受信日時の確認なども行います。

また、受信FAXにメモを入力することもできます。

MOVFAXでは、日付やFAX番号、メモ内容で全受信FAXを検索・抽出することができるので、メモはタグとして利用できます。

受信するFAXデータはpdf、tit、jpgの3種類から設定することができます。

また、保存可能期間は4ヶ月となっていて、それ以前のデータは自動的に削除されます。

さらに、FAXを受信した際に通知メールが届くように設定することもできます。

2つ目の受信方法であるメールによる受信では、この通知メールを利用します。

「受信設定」ページで「通知メールを受け取る（受信原稿添付有り）」を有効にすることで、通知メールにFAXデータが添付されて届くようになります。

解約方法や、カスタマーサービス

カスタマーサポートは電話、メール、問い合わせフォーム（Webサイト）の3種類で対応しています。

電話受付時間は休祝日を除く月～金曜日の午前9時から午後6時までです。

また、問い合わせフォームは一般向けと契約済みユーザー向けの2つ設置されています。

契約済みユーザーはサービスWebサイト上の契約ユーザー専用問い合わせフォームを利用した方が良いでしょう。

解約もサービスWebサイトからの手続きとなります。

「MOVFAX（モバックス）」の特徴・比較

MOVFAXの第一の特徴は、サービスWebサイト上でFAXの編集が可能なことです。

編集機能がない他のFAXサービスではFAXを編集して返信する必要がある場合、FAXデータをローカル領域に保存して外部ソフトで編集し、再びFAXとして送信するという流れになります。

あるいは、FAXデータを紙媒体に印刷してから編集し、それをスキャナで取り込みFAXとして送信します。

一方、MOVFAXには手書き編集機能やスタンプ挿入機能があり、そのような操作は不要です。

手書き編集機能では、ペイントソフトの鉛筆のような文字を書くことができます。

スタンプ挿入機能では、印鑑や署名をスタンプとして登録でき、これらを簡単に挿入することができます。

MOVFAXでは、ローカル領域に保存したり、印刷したりする手間が省けます。

編集がサービスWebサイト上で完結しているのです。

また、送付状のテンプレートがMOVFAXから数種類提供されています。

送付状にロゴを挿入することも可能で、カスタマイズ性があります。

これらの編集もサービスWebサイト上で行います。

他社のインターネットFAXサービスである「メッセージプラス」にも「手書き編集機能」はありますが、現在のところスタンプ挿入機能には対応していません。

また、手書き編集機能はかなり簡易的なものになっています。

線がガタガタになり、画質も悪く、署名代わりに利用することはできません（この短所はMOVFAXも同様です）。

チェックマークや丸を書くといった簡単な用途に限られます。

編集機能の便利さではMOVFAXの方が優れていると言えます。

第二の特徴は、総合的に見て送受信料金が安いことです。

MOVFAXでは1送信2枚まで8円となっていますが、ほとんどの場合送付状も送信するので実質的に1枚あたり4円となります。

他のインターネットFAXサービスでは1枚ごとに10～15円という所がほとんどなので、格安と言えるでしょう。

また、受信が1000枚まで無料となっているのも大きな利点です。

150枚まで無料のeFaxや無制限に無料のKDDIペーパーレスFAXサービス、メッセージプラスなどのサービスもありますが、これらのサービスも送信は1枚あたり10～15円です（送信の無料枠があるサービスもあります）。

総合的に見て、送受信ともに300枚程度利用する場合、MOVFAXが料金面で有利になります。

以上の2つの特徴から、MOVFAXはFAXの編集が多い場合や頻繁にFAXの送信・受信を行う場合にオススメです。

したがって、多くの取引相手と頻繁にFAXを送受信するような不動産業者や建築関係の業種に向いているでしょう。

特に図面などの送受信にMOVFAXは役立ちます。

簡単な修正ならば手書き編集機能で対応できるのも利点です。