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[ep.5]砂湯を後にして羆出没を知り、未舗装路に進入する

【メインテーマ】
100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路 2019の実行委員がリアルに100kmを歩くことを決意し、実行したらどうなるのか?

●チェックを受ける前に「砂湯」を散策してみる

第1CPである砂湯には売店などもあり、見るからに観光地といった趣です。湖畔の砂を掘ると温泉が湧き出てくるといった、エンターテインメント性の高いスポットです。

弟子屈なび 砂湯
https://www.masyuko.or.jp/introduce/sunayu/

タイムチェッカー(徒歩参加者が第1CPに到着したことをチェックする場所や人のこと)は、この建物からもう少し先に居るようです。辿り着く前に、砂湯の見所を写真に収めてみました。

この物体は、屈斜路湖に生存していると言われるUMAの「クッシー」を模したものです。ネス湖のネッシーに便乗する形で、屈斜路湖のクッシーと呼ばれているようです。

Wikipedia クッシー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC

残念ながら2019年現在では、クッシーが地元に経済効果をもたらしたと感じられるような事実は確認できていません。観光資源としてのクッシーの存在は、いささか取り扱いに苦慮しているのではないかと邪推してしまいます。

それでも、我々が歩いている道道52号には「クッシー街道」という看板も立てられており、その可愛い看板は荒んだ心を少し癒やしてくれます。クッシー街道がどこからどこまでなのかは不明です。ネットで調べてみたのですが、クッシー街道について詳細を記した文献は確認できませんでした。

砂湯の看板です。かなりの観光客がいて、これでも人の少ないタイミングで撮影しました。

●9:14、第1CP「砂湯」に到着

砂湯の看板を撮影した後、第1CP「砂湯」のタイムチェッカーに時間を記録してもらいました。

スタートからここまで15kmを2時間14分、計算上の徒歩の時速は約6.7kmです。いいペースです。

私が確認していたサポートマニュアルには、ここでチョコが用意されているという記載になっていたので非常に期待していたのですが、残念ながらここにはチョコがありませんでした。

ここに辿り着くまでにあいぼん氏と共に、チョコを食べられることをモチベーションの一つとしてきたので、少し落胆をしてしまいました。

それでも、スポーツ飲料やバナナ、塩飴、そして本大会のために関西の方が提供してくださったと言われる酢昆布を頂戴しました。

先を歩いていた徒歩参加者の方々は、ここで軽食をつまんですぐに出発されたそうです。私とあいぼん氏は、少しだけ休んでいくことにしました。

スタート時は曇天だった空も、砂湯では太陽が顔を出して、やや暑さを感じるくらいでした。テントの脇にブルーシートを敷いているので、ここで一休みします。

ブルーシートに座り、飲料・酢昆布、そしてサポートの「ねぎぽぽ夫妻」(※)から頂いたアミノ酸粉末を口にします。

※ねぎぽぽ夫妻・・・サポーターとして参加しているマッサージ師の夫妻。東京の決起集会や打上会でもご一緒する機会が多く、懇意にしてくださっています。今回一緒に歩いているあいぼん氏は私にとって、100kmを通じた知り合いのK氏の知り合いのK氏の知り合いのねぎぽぽ夫妻の知り合いです。人の繋がりって、本当に不思議で楽しいものですね。

あいぼん氏がストレッチを始めていたので、私も見様見真似でやってみようと思いました。正座をして、まず左足だけ前に伸ばして、右足は膝を折り曲げたまま仰向けになるというストレッチです。

これをやった瞬間、右足のふくらはぎが攣りました。まさかこんなところで歩けなくなってリタイアなんて考えられない…頭が真っ白になりました。それでも少し時間が経ったら、ふくらはぎの痛みは引いていきました。

それを見ていたあいぼん氏より、「仰向けになって片足の膝を胸の方に持ってきて、両手でさらに胸の奥に押し込んでいくストレッチ」など、いくつかのセルフストレッチを教えていただきました。

●9:22、第1CP「砂湯」を出発

タイムチェッカーに出発を伝え、いざ出発…とその前に、我々はお手洗いに立ち寄ってから出発しました。

第1CP「砂湯」から次のCP「はなこや」までは、屈斜路湖の東側をなぞるようにして進むルートです。

一見すると、道道52号をなぞるようにして道なりに進むだけですが、実は途中の「池の湯」というところから未舗装時の遊歩道を歩きます。この未舗装時ルートについては後ほどレポートします。

日光もでてきたためか、景色は非常に良いものの、少し汗ばんでくるような気候です。

木々の緑に囲まれた広い道路をひたすら南に進みます。途中、向かい側からパトカーが来ましたので、大会の巡回だろうと思って敬礼しました。警察官の方も敬礼を返してくださり、非常に嬉しい気持ちになりました。

少し経って、ピコンと私の携帯電話がなりました。100km大会のサポーターが入っているMessengerグループがあるのですが、私も本部スタッフですので入っているのです。

内容を見てみると、「8:30に第1CP 砂湯でクマが出た」とのことでした。そのため警察が巡回を行っていたようです。結果的に大事には至りませんでしたが、悪い知らせに少しだけ気持ちが落ち込みました。

そんな気持ちを忘れさせてくれるかのように、湖畔沿いの景色が私にリフレッシュの機会を与えてくれます。幻想的な景色です。

●池の湯入口から未舗装路に

20-30分ほど歩き、「池の湯」という看板が出てきます。写真の右側に、少ししか見えませんがクッシー街道の可愛い案内板もあります。

少し進むと、池の湯に入っていくための分岐に差し掛かります。ここより舗装時から未舗装路になります。看板が出ていないためわかりづらいので、地元ネイチャーガイドの方が「こちらを歩いてください」と案内してくださいます。

未舗装時は、木々の葉のトンネルが続きます。木漏れ日も美しく路面に輝きます。

このような美しい自然の中に突如、朽ち果てたバスが現れます。

このバスが見える十字路を屈斜路湖畔の方に向かうと「池の湯」があります。2019/7/6時点では工事中のため、入湯することは出来ません。

弟子屈なび 池の湯
https://www.masyuko.or.jp/introduce/ikenoyu/

以前、あいぼん氏は池の湯に来たことがあるそうです。過去にバイクのツーリングで弟子屈町を訪れたことがあるそうで、その時に池の湯に入ったそうです。非常に藻?苔?が発生していて気味が悪い思いをしたと話してくれました。

池の湯までの未舗装路は、一般の人も車で来ることが出来ます。我々は、更にその先の獣道と化した未舗装時を進んでいきます。そこには、地元の方々の温かい思いがあったので、次回に紹介します。

[ep.6] 自然とは…第2CPまであと少し につづく