【第4CP→第5CP】スーパー海物語 in 摩周・屈斜路
記事初回入稿日:2009.07.26
最終改訂日:2019.08.04
2009年6月27日(土)
15:29 第4CP到着
このCPは前述したとおり、今までのCPに比べたらとても立派な施設になっています。
また、
本大会は「第1CP(約9km地点)」、「第4CP(約36km地点)」、「第6CP(約51km地点)」をゴールとするというシステムがあります。
と、だいぶ前の記事でも書きましたが、ここをゴールとする方もいるため、ゴール横断幕が置かれています。
さて、ここの食事は何かな何かな???過去の参加者も話されていたことで、CPの食事は結構なモチベーションになるそうです。
例えば、この先にある摩周第一展望台・第7CPのカニ汁はこの大会の名物といっても過言ではありません。カニ汁は山を登るための、想像を絶するモチベーションになるそうです。
第4CPの食事は「団子汁、おにぎり」でした。
で、団子汁って何?
早速、私のバイブルであるWikipediaで「団子汁」を調べてみたのですが、何だか諸説あるようで、今回の団子汁がどれに当てはまるのかが良くわかりませんでした。
確かこれも毎年定番の食事ではあったのですが、今まで本部待機だった私には巡ってくるはずもなく、毎年、指をくわえてどんなものかを想像し、それだけでお腹を満たしていたものでした。
それが今年は食べられるということでテンションも上がっていることは間違いありません。
早速、受付に向かいます。
何とそこで待ち受けていたのは、想像もしていなかった悲劇でした…。
受付の方「ごめんなさいー!団子汁、もうなくなっちゃったんです…」
は!?
もうない!?
うおーーーーー、団子汁!!!
会いたかったぜ、団子汁!!!
一目見たかったのに、DANGO-JILL!!!
受付の方「あっ、でもおにぎりとかバナナはありますよ!山わさびもあるし…」
必死のフォロー、ありがとうございます。ありがたく頂戴いたします。
ただ、ナイスなフォローにも関わらず、結局のところ「団子汁」というものが実際はどんな物体だったのかは確認することができませんでした。今の自分の中では、未確認軽食(UMK/Unidentified Mysterious Keishoku)です。来年こそ、見てみたいものです。
私「あ、でも山わさびは山盛りにしてくださいね、好きなんです」
受付の方「わかりました!こんなにたくさん乗せちゃいましたよ!」
山わさびとは、北海道でとってもポピュラーなお惣菜?です。ご飯にたっぷりかけて食べると、ちょっとツーンとしますが、とても美味しいです。
普通の刺身に使うわさびと違って、かなり粗挽きにします。他の人は知りませんが、個人的に刺身に山わさびは用いません。「西洋わさび」という別名もあるそうです。
てなことで、おにぎり2個 featuring 山わさび・バナナ・お茶をいただいて、路肩に腰を下ろしました。
根津さんの言う通り、地元の知人が多いことを証明していました。根津さんのお兄さんも来ていました。実行委員長の松山さんもマッサージを施していました。
ここまで来ると、第3CP以上にマッサージを受ける方が多く出てきました。ほとんどスタッフの方は出払っています。
そんな中、私と根津さんはムシャムシャとおにぎりをほおばります。
その時、入口から1台の白い車が来ました。その車に乗っていたのは、私の親しい知人、K氏でした。K氏は関西出身の30代半ばの方で、去年の秋に群馬・浅草で一緒に仕事をした方です。それ以来お会いしていなかったので、とても懐かしく、嬉しかったです。この方は非常に感受性が高い方で、話すことすべて、興味を惹かれます。まさに「良い人」の典型的な方だと思っています。
そんな感じでおにぎりを食べ終え、一息ついた我々。
前回の記事にも書いたとおり、混雑しているようであれば、ゆっくりしないで次の第5CPに行こうと決めていました。
そのジャッジメントは、「ここでゆっくりできるような程のスタッフの心の余裕はないだろう」というものでした。
第1~第3CPあたりは、まだ他の参加者の方々の体力も残っていますが、36kmの地点である第4CPは、結構疲労が溜まってくるようです。
そんな中で我々がのんびりとウダウダしてしまうと、いろいろな方に迷惑がかかってしまうことは目に見えていることでした。
ですので、ご飯を食べ終えた我々は、ものの数十分でCPを後にすることを決めます。この時二人で話していたことは、「まさに我々は招かれざる客だ」ということ。
枚挙にいとまがない、という言葉がありますが、我々はまさに「暴挙にいとまがない」といった状態でしょう。そのくらい自由奔放でした。
でも、そんな参加者なんてなかなかいないでしょうから、4年に1度の招かれざる参加者を気取るのも悪くないと思いました。
そんなこんなで、あっさりと第4CPを出発することにします。もう我々のモチベーションは完全に第5CPに向いています。
なぜなら、第5CPまでは第4CPからはそんなに距離が遠くなく、第4CPでゆっくりしていった方は、長い滞在をすることなく第6CPに行くためです。
つまりその分、我々は長い間、第5CPの留まることができるのです。
そんな興奮気味の私は、このスティントで失態をやらかしてしまいました。
CPを出て、今までのように他愛もない話を根津さんとしていた中、少年(小学生)の心をいつまでも持っている私は、先程いただいたバナナがポケットの中にあったことに気づいたのです。
100km大会中は興奮状態にあるのか、私は思ってしまったのです。そのバナナを股間から出してみたら面白いんではなかろうかと。
普通に考えたら、ただの悪ふざけに思えるようなことが、この大会に参加している間は、なぜかこんなことさえも楽しくなります。
そこで右手に持ったバナナを、穿いていたツナギの中に入れて、左手でツナギの股間部分のチャックをおろしながらバナナを出していきます。
おお!TOUGH BANANAのお出ましだ!
※本物のTOUGH BANANAについて詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
「Wild Heart」という曲、ものすごく好きなんです。
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-3118.html
そしてここからが一番の見所。TOUGH BANANAの皮を左手で剥いていきます。もう楽しくて楽しくて仕方がありません。自分でも気づかないうちに、おクスリでもやってしまったのかな?
ここで悲劇が起きてしまいました。
なんとTOUGH BANANAは先端が熟していて、ドロドロと半液状になっていたのです。TOUGH BANANAはタフさを完全に失ってしまい、SOFT BANANAとなっていたのでした。半液状のSOFT BANANAは私のツナギの股間をめがけて一直線、そしてツナギに付着。
しばらくは、それを取ることに躍起になっていたのですが、その部分は白く残ってしまいました。めでたくないめでたくない。
第3~第4CPに比べると、今回のスティントは直線が少ない割に結構景色がいいです。例えば、国道243号を左折したところのすぐそばにある橋の下からは魚群が見えたりします。
右下の黒っぽいところが魚群です。それにしても川の水がきれい!
パチンコやらないので詳しくはわからないのですが、魚群が見えると大当たりの確率が高いみたいです。私の場合は、マリンちゃんでおなかいっぱいです。
ここの橋では、結構滞在する人が多いようです。こういう光景こそ、本大会の醍醐味の1つなんでしょうね。
「感謝・感激・感動」がメインテーマではありますが、そもそも北海道を長時間歩くこと自体、なかなか行う機会がありません。
車やバイクなどでは通り過ぎてしまうような、このような風景を楽しむには実にうってつけの機会でしょう。
参加するまでは「歩いて景色を楽しむような面倒なことはできない」とか「そもそも100km(実際は約80km)を歩くなんて理解できない」とか思われる方が多数だと思います。
でも私は、「参加してみたら、いろいろと少しだけ人生が変わる」のは間違いないと確信しています。
橋を越えたあたりで、スタート時に一緒にいた私のグループ会社所属のYさんと、もう一人の方が歩いているのが見えました。
自由奔放なペースで歩いていた我々は、僭越ながらお二人の先に行かせていただこうとしました。
すると私のグループ会社所属のYさんたち(文字が長いので、以後「Y'z」と表記)は「この2人のペースについて行く!」と、一緒に来ていただきました。
そんな感じで、我々+Y'zのユニットが結成されたのです。オリコンの頂はもらったも同然です。
橋を渡った後は少しだけ木が多く、少しの間だけ陽を遮ります。第5CPに近付くと、木がなくなり、道路が開けてきます。
この写真の先にある左カーブを曲がりきって少しすれば、第5CPが見えてきます。
第5CPは「玉川大学農学部寒冷地環境生物生産研究施設」です。
この周りには、研究用の動物がいます。去年はダチョウ(エミューという動物だという方もいた)、頭の黒いヒツジ「サフォーク種」がいました。
動物の小屋が見えてきたら、もうCPは目の前です。
ダチョウ(一説では「エミュー」)もいました。この時、羽をバサバサしていました。これは威嚇しているためなんだそうです。
そして、、、
16:42、長らく求めていた第5CPに到着を果たしました!
そう、ここ数時間は、この場所こそが我々のオアシスと信じ、モチベーションをキープしながら歩いていたのでした。
これでしばらくはのんびりできる!第4CPで少ししか滞在しなかった甲斐があった!
そんな長い間、我々のモチベーションを保ってきた第5CPの存在でしたが、ここでは根津さんにとって、思わぬ悲劇が待ち受けていたのでした…。