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日記(2022/07/05)

ジョン・フォード『ミッドウェイ海戦』見る。戦時中のプロパガンダ短篇。爆発に次ぐ爆発。爆発の黒煙があまりにも黒くて恐怖。「皆さん、これは本当に起こったことなのです」というナレーション。本物の戦争でしか出ることのない黒。遠くの空で日本軍の機体が爆発しているが、あまりにも遠いから判然としないとはいえ、人が死ぬ光景がまざまざと記録されているという事実に変わりはない。フィルムを最大限に拡大して、それをさらに顕微鏡で見たとき、日本兵の死体が写っているかもしれない。ふと、そういう想像をする。船から機関銃を連射する兵士を写したカメラが何とはなしに横に向くと、楽しそうに談笑する兵士たちがいる。ジョン・フォードの戦争映画の大らかな雰囲気。しかし現実の戦争を写したものとなると、おぞましいものとして、正反対の感じ方になる。


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