日記(2022/06/15)

梅雨に入って毎日傘を持ち歩く。持ち方は人それぞれだが、鋭利な先端の部分を前や後ろに突き出して一向に気にすることなく堂々と歩く男たちは何なんだろうと思う。それがちょうど突き刺さるくらいの目線で生活しているのは猫だ。決まって男だけがこういう持ち方をするのだが、猫でさえも「男性社会」の迷惑をこうむる。そして言うまでもなく傘はペニスだ。男たちの持ち物。持ち方。その暴力性。

ジョン・フォード『わが谷は緑なりき』を2日に分けて見ていて今日見終わった。ビデオマーケットが一番綺麗なマスターを配信してる。パプリックドメインの映画だと、どのプラットフォームがちゃんとした素材使ってるか色々気にしないといけないので骨が折れる。炭鉱映画!過酷な労働に従事する男たちの映画。現実生活では労働を拒絶したい思いがあまりに強いが、映画では大好き。『超高層プロフェッショナル』とか『オレゴン大森林』とか。死に至る労働。炭鉱で顔を真っ黒にして働くことが何よりも誇りだという男たちの美しい物語。今ここまで労働を美しく撮影し物語ることは果たして可能だろうかと思う。

(今日は終わり)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?