日記(2022/06/27)

ジョン・フォード『荒野の決闘』見る。劇場公開版。日本語吹替。黒い映画!画面の黒さが渋すぎる。今までに見たフォードの中でも上位の面白さ。泥酔して暴れるインディアンをやっつけるときの動線のスマートさとか、群衆が投げつけた帽子を難なくキャッチして何でもないような風にヒュイっと投げ返すときの身のこなしとか、ヘンリー・フォンダの知的なアクションが素晴らしい。『アパッチ砦』も同じくらい好きだが、やはりヘンリー・フォンダの魅力がある。馬の疾走が生み出すエネルギッシュな騎兵隊映画とは異なる知的な活劇のジョン・フォード。ヘンリー・フォンダがキャシー・ダウンズとお別れするとき頬にキスするときの一瞬のためらいがチャーミングやね。

小泉義之訳のデカルト『方法叙説』読み終わる。2022年発売の文庫だが「イタリアのガリレオってやつが有罪になったっぽい」とか書いてある。同時代なのよな。現代から遠く離れたくて帰りに神保町ブックセンター寄って岩波文庫『エックハルト説教集』買う。世俗からも離れたいんや。もう全然、選挙とか知らん。そういうこと言っちゃいけない空気。


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