日記(2022/06/17)

昨日見たジョン・フォード『アパッチ砦』。ヘンリー・フォンダが渋々ながらというか心ここにあらずといった調子でワード・ボンドだったかヴィクター・マクラグレンだったか、とにかくどちらかの妻と一緒に踊る場面があるが、他方でワード・ボンドだったかヴィクター・マクラグレンだったかと一緒に踊っているのはヘンリー・フォンダの娘を演じるシャーリー・テンプルで、彼ら2つの踊りのペアは対照的なテンションである。心底楽しくなさそうなヘンリー・フォンダと超楽しそうなワード・ボンドあるいはヴィクター・マクラグレン。しかし、楽しくなさそうなヘンリー・フォンダが一瞬でめちゃくちゃ楽しそうになったときがあってびっくりした。でも1秒くらい経ってから気づくと、よく見ると、それはヘンリー・フォンダじゃなくて、ワード・ボンドだったかヴィクター・マクラグレンだったかの顔なのだということが分かって、ああ単にカットが変わっただけだったのかと思った。ヘンリー・フォンダ〜笑って〜と思いながら見ていたからなのかもしれないが、そう見えたということは、そう見えるように作っているということなのかもしれない。日常生活においてある人物を別の人物と見間違うとき、その理由が2人とも「笑顔だったから」というようなケースはおよそないことだろうが、映画においてはそういうことが起こってしまう。
インディアンの群れが「単に通過するだけ」でアメリカ軍が全滅してしまう最後が凄い。シャーリー・テンプル出演作初めて見たけどかなり良い。今日会社でWikipediaで生い立ちを読んでいた。コスミック出版のファミリー映画名作コレクションを買ったので、ジョン・フォード『テンプルの軍使』あたりから見ようかな。

(今日は終わり)


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