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8Kシアターで宝塚を見たレポ&感想

 こんにちは&こんばんは。ハルカコです。
 前回のイメソンアルバム事件(?)から早いものでもう一ヶ月も経ってしまいましたね。

 早速ですが先日、NHK京都の8Kシアターにて宝塚歌劇が放映されていると聞き、行ってきました。
 年末にかけて各組を放映するとのことなので、行ってみようかなと思う方の参考になれば幸いです。ただ、私が見たのは土曜日の特別開館時間(7時25分スタートの回)だったので、平日の状況とは異なるだろうことをご了承ください。


 公式サイトにラインナップがあります。宝塚以外にも、乃木坂46とかサカナクションとかオーケストラもある模様。


 後半に公演の感想も書いてますので、よかったらそっちも読んでみてください。
 見に行ったプログラムは今年の夏の花組公演「メサイア」と「BEAUTIFUL GARDEN」。
 実はもう大劇場で見ていて、アホほど泣いたやつです。そのとき感想を書こう!と思っていたのに結局書けなかったので、今回ついでにリベンジしようというあれです。

いざNHK京都へ

 NHK京都は地下鉄烏丸御池駅の北口出てすぐにあるので、方向さえ間違わなければ迷わないと思います。
 8Kシアターは入ってすぐのエントランスにあります。
 壁にドーンとある大きなスクリーンっぽいのが噂の8K。しかし、一枚の液晶ではなく何枚かの大型テレビの集合なので境目にガッツリ線が入ります。そこはしょうがないので、心の目で消して見ましょう。
 席は普通の椅子が普通のエントランスに並べてあるだけなので、傾斜とかはありません。座席数は、だいたい120~150くらいはあった…ような。ちゃんと数えてなくて申し訳ないですが、1列9席が10以上はありました。
 土曜の夜ということで人が多いことを予想し一時間半前に到着しましたが、かなり席に余裕がありました。ただ前のほうや真ん中の見やすい席はすでに一部埋まっていました。放映直前でもまだ空いていたので、席にこだわりがなければ10分前くらいに入っても大丈夫そうです。
 続いては実際に見てどうだったかを紹介します。

尻が痛すぎる

 いきなり何?と思われるかもしれませんがガチです。だって会議室とか講義室で出てくる普通の椅子なのですから。普段大劇場のフワフワ椅子に甘やかされているので、これには堪えました。後ろの方の迷惑にならないような、極薄の低反発クッションとかあれば絶対欲しいと思いました。
 尻の痛さに連動してか、首と肩もバキバキになりました。これは当日、私が肩甲骨のあたりを寝違えていたためそもそも激痛だったということもあるのですが(絶対それだよ)、見たあとの疲労度がハンパなかったです。
 お前の尻とかどうでもいいから肝心の映像について書けよという感じなのでそっちにも触れておきますと、8Kメッチャきれいですね(小学生並みの感想)。NHKの有能カメラアングルもあって、目の前で生の舞台を見ているような迫力がありました。音もよかったです。ただ先述のとおりテレビ一つ一つの線がガッツリ入っているのは残念ポイント。心の目で消して見るべし。
 ただ、映像がきれい(超大画面)&音が大きい&光が強いため、結構目が疲れます。特に白い衣装を着ているときや、ライトが当たるとほんとに白飛びしてしまうので、目に刺激が強すぎてグゥワーーーッ!てなりました(偏頭痛持ち)。

 また、放映前には作品解説とトップスターのインタビューが入ります。みりお様かわいかった。幕間はないのでトイレのタイミングにはご注意ください(公演解説があるので数分は行く時間がある)。
 あとは、何度拍手してええ!!!!!!!!!!!と思ったかわからないです。マナー的には静かに見るのが正解なので、家で思う存分ハジケろってことなのですが、やっぱりラインダンスとかフィナーレは手拍子したくて手がウズウズしてしまいました。もう有志でカラオケ上映会するしかない。

 以上、8Kシアターで宝塚を見た感想です。あんまり宣伝されてない&場所がピンポイントすぎるため、そこまで大量の人が押し寄せて来る感じはしませんが、公演や時間によるのかもしれません。
 尻が痛すぎる&目への刺激が強いという欠点はあるものの、大画面で宝塚が見られる機会なんてホームシアター持ってる人くらいしかいないので、行ける方はぜひ行って全身に宝塚歌劇を浴びて欲しいと思います。ヅカファンの奥さんに連れてこられた感じの旦那さんもちらほらいたので、初めて見る方にもいいんじゃないでしょうか。


↓ここから公演の感想です。

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「MESSIAH―異聞・天草四郎―」
 島原の乱の首謀者・天草四郎は、実は倭寇だった!というぶっ飛び設定のため(あと作・演出が自分史上そび糞だった某公演と同じ人のため)、期待値マイナス10000000くらいだったこの作品。そもそも「大胆な解釈」と銘打ったやつにろくなもんなんかないだよと見る前からクソデカため息をつき、明日海りおの美しい顔を見に行くつもりで行くか…という大変失礼な態度で観劇に臨んだ、2018年の7月。

 ポニョ、一人だけ生きのびて重い十字架を背負わされる男だ~~~~~~~いすき!

 はい。これに尽きます。
 この一言です。(もっとあるだろ)

 確かにもっとあるのですが、ここが私のド性癖ポイントなので、真っ先に言うのを許してほしい。
 天草四郎が題材という時点で、(史実的に)どうせみんないなくなるどうあがいても絶望だし…
 難破して流れ着いた四郎を村の一員に迎えてくれる優しい村人。受け入れてくれた家族。ヒロイン。こいつら全員死ぬんだよなと思いながら見ると、明るく楽しいシーンも、なんということでしょう。鬱エンドへの布石にしか見えません。
 実際原城で次々討ち死にしていくシーンは、「坂の上の雲」の203高地を思い出してヤメロオオ!!!ってなりました。原城に行ったことがあるんですが、立てこもっていた信者が身についけていた十字架やメダイ、人骨が大量出土するとこで、チビるかと思いました(周囲はのどかでいいところです)。
 島原の乱という、小学生すら知ってるオチまでどのように持っていくのかが気がかりでしたが、そこは杞憂でした。H田本当にごめん!グスタフのことは絶対許さないけどな!
四郎が天草の人間じゃないからこそ、キリシタンたちが抱える自己矛盾(祈っても神は救ってくれないこととか)に気付き、指摘することができたのだと私は解釈しました。
 そんな中唯一生き残ったのが、山田右衛門作(洗礼名はリノ。オシャレ)。激戦のさなか、リノは幕府軍へ使者として行き、四郎の首もってこいとありがちな交渉を持ちかけられます。ただ松平信綱にも四郎一人の犠牲で鎮圧を終わらせたいという思いがあったのでした。まあ、結局それができずに全員死ぬんですけど……
 四郎は戻ってきたリノが板挟みになっていることを見抜き、戦った自分たちのことを覚えていてほしい、生き残るのがお前の宿命だと行ってリノを逃がします。そう、これだよ…これが……死者が生者にかける最大級の呪い……「生き伸びろ」という願いさ……
 そしてリノは生き延び、キリシタンの教えも名前も棄てた。でも、乱の真実を知りたいという上様(徳川家綱)に「あれは辛い過去でございます」と言いつつも、全部を話して四郎や流雨の思いを遂げる。ここでやっとリノは贖罪を果たしたと思うと、最高にエモい!!?????!!!!!!!!
 あの時みんなと一緒に死ねなかった、一人だけ逃げて生き残ってしまったという後悔を背負いながら生き続けたと思うし…でも死ぬことは「許されていない」から……本当に辛かったと思うんですよね……はあエモ……
 しかもそれが、作品のヒロインでありリノのミューズである流雨に架せられた十字架ではなくて、四郎からっていうのがポイントが高い……ポニョ、男同士のそういう感情に弱い…(ポニョに謝れ)
 というわけで、見る前本当にこき下ろして申し訳ございませんでした…(土下座)という作品でした。本当にごめん。でもグスタフのことは許すつもりはない。
 最近宝塚に疎くてトップコンビ以外よく知らないレベルだったのですが、この公演見て改めてマイティ(水美舞斗さん)かっこよすぎん・・・・・?って思ったし、あと家綱を演じた聖乃あすかさんもキレイだ・・・・・・・・・・・ってなったので、有能アングル&名前の字幕出してくれたNHKに感謝。

「BEAUTIFUL GARDEN」
 いきなりANNA S●Iみたいなカラーリングのド派手な衣装でみんな登場してくるすごいレビュー。宝塚のレビュー名物(と勝手に思っている)トンチキ寸劇は健在でした。
 第一章で仙名さんが着ているロココドレスみたいな横広がりがスゲードレス好き(語彙がない)。
 闘牛士の寸劇、大劇場で見たときも「?」だったけどやっぱり「?」だった。「エリザベート」のトートの部下Aみたいなマイティかっこいい。男役同士の接吻だぞ!!!!オペラを回せ!!!!!!!!!!!!古代ローマの寸劇も「????」だったけどここは柚香光ちゃん(ちゃん付けするな)の女装と美脚を見るところだと思っているので…
 トロピカルな場面の柚香光ちゃん、リゾートな男物の衣装着てるから一ミリも女装していないのに、避暑しにきた令嬢感がすごかった。ここで明日海りお様によるT.M.Revolutionが始まるので初見の皆様は心の準備をしておこう。私は何の準備もしていなかったので死んだ。
 そして突然始まる若手アイドルグループムーヴ。最近進化してきたスクリーンを使っての映像フル活用で、無駄にジャ●ーズとかのMVっぽい。しかし顔がいい。ダンスもいい。素晴らしい。そして「わかってるな」感のあるコンビ押し(柚香光ちゃん&マイティ)。赤と青で色まで対照的にしちゃってさあ…もうこれ修二と彰じゃん。でもこれおばあちゃんとか見てもキョトン顔だろ!!
 次はザ・王道のタカラヅカという章が始まるので温度差でグッピーが死ぬ。
 忙しいわ!!!!って感じのレビューですが、一場面一場面が華やか&面白い(いろんな意味で)ので飽きません。ただフィナーレの衣装がめちゃくちゃ目に痛い。ピンク&黒&紫&蝶モチーフってマジでA●NA SUIやんけ!しかし、キラッキラのドピンクスーツを普通に着こなしてしまうタカラジェンヌはやっぱりすごいと思いました。