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2023年・超個人的この商業BL漫画がヤバい(R18)④: 相野ココ先生のことを激しくおすすめしたいPart.1

なんでnoteを新規で書き始めたかって、この相野ココさんのBL漫画をここ2週間くらいでめちゃくちゃハマって全部読んだからです。私がブログとかSNSを始める動機っていつもこんなもの。

全部良かった!!箱推しです。できるだけ紙で集めたかったのですが、重版されてなかったりで電子版で半分くらいは買いました。出版社様…!重版…してくれ…頼む…!!今度リクエストをメールしに行くね。

しかし、問題は好きなものほど褒めるのが下手になってしまうとこです。ツッコミ甲斐のある作品のほうが饒舌になるという嫌な人間です。

まず相野ココさんの作品のいいと思うところを力強く挙げてみますね。

  1. エモい!!

  2. エロい!!

  3. エロいのにあら不思議!上品ささえ感じる!!

  4. 攻も受も可愛い!!

  5. 絵が上手い!見せ方が上手い!アングルが最高!!

  6. 絵が可愛い!キラキラした少女漫画みがある!けどエロい!!

  7. 男の子たちの身体付きが自然!受にもちゃんと筋肉が付いてる!!

  8. 出てくるのがみんな良い子!!

  9. 攻も受も泣いてる!自分もいつのまにか泣いてる!!

  10. トーンワークが素晴らしい!!←new!!

です。

まだあると思うので気づいたら都度足して行きます。とりあえずその長所をベースに語っていこうかと思います。いや、私の語りなんて本当はどうでもいいんだって…!素晴らしいから読んでくれ!それだけです。


①『南くんはその声に焦らされたい』

無口で常にローテンションな烏丸幸大は、週に1、2回シチュエーションボイス配信をしている大学生。けれど最近は再生数も伸びず、やめようかと考えていた。そんなある日、明るく周囲から人気で自分とは正反対な南理矢が自分の配信にコメントをくれる熱心なリスナーだと知ってしまう。しかも驚くことに「烏丸の声がなきゃ射精できない…」と顔を真っ赤にしながら訴えてきたのだ。そんな南の意外な姿につい手伝うと言ってしまい…! ?自分の声を聞いただけで反応する姿に始めは優越感を抱いていた烏丸。けれど次第に南が可愛く優しく触れたいと思うようになり――。

コミックシーモア紹介文より引用

こちらが相野さんの最新作。ASMRモノです。

人を寄せ付けない雰囲気でちょっぴり孤立している烏丸くんが実は声が凄く良くてASMRのエロ配信をやっているという設定がまずやらしい…!大学の同級生の南くんはうっかりその配信を聴き始めて以来、リスナーから送られたエロシチュエーションに沿って演技する烏丸くんの声を聴きながらでないとイケなくなってしまいました。可愛いね!

ちょっと根暗な烏丸くんは圧倒的な光属性のリア充学生・南くんのことが以前から気になっていたのですが、南くんが実は烏丸くんの配信のリスナーで、自分の声を聴きながらでしか抜けなくなったことを知ります。そして南くんのオ○ニーを手伝ううちに、ちょっとしたSっ気と演技力を開花させ、南くんを声で煽ってはその気にさせて追い詰めていきます。

南くんはMっ気が元々あったのか烏丸くんの配信で目覚めてしまったのか分かりませんが、烏丸くんに言いなりになったり焦らされたりしつつオ○ニーしては、イくのを我慢したりおねだりしたりしてしまいます。チョロくて性欲に素直で良い子ですね。

烏丸くんは南くんを気持ちよくさせるためと思いつつも少なからず嗜虐心も芽生えてしまった感じ。けど、それが自分本位だったり意地悪してるわけじゃなくてあくまでも南くんの求めに応じて自分の中からSっ気を引き出しているというか…。

二人の関係性はソフトSMっぽいですが、良いSよりも良いMの方が大切だし難しいって言いますよね。南くんはその点、天然の良いMっ子。

レビューを見てると南くんのえっちで可愛いところが人気みたいですが、二人とも好きだけど個人的には断然、烏丸くん推しです。本来、明るい真っ直ぐな人よりちょっと陰気で薄暗い人の方が好きなので好みの問題なんでしょうけど。南くんがいつも友達に囲まれている一方、烏丸くんはひとりでご飯食べたりしてる描写がいいですね。

陰キャを拗らせすぎてる人はよくないですが、烏丸くんはルックスもいいし才能もあるのに控えめな性格なのがとても良い…!!南くんを意識的に煽るために急にスイッチを入れるところも萌える…!!あと、その爽やかな笑顔で〈手man〉とか、しれっと言うのやめて…!!

相野ココさんの作品の良いところは登場人物が全員良い子なところ。みんなが健気で、頑張って毎日生きてるんだなあ、って思わせてくれる。あと普通に脇の女子キャラとのやり取りがあるのがいいです。単なるモブ女って感じじゃなくちゃんと可愛いのもいい。

自分の好み的には攻か受のどちらかはノンケであって欲しくて、狭い人間関係の中でみんなが同性を好きになっちゃう、みたいな世界観がちょっと引っかかってしまうのもあるし(女子が絡んで来ない方が安心して読める、という方がいるのも分かりますが)普通に女子が絡んできてくれる方が萌える。〈女子とも付き合おうと思えば付き合えるんだけど、それでもお前が好きなんだ〉っていう方が自分的にはグッと来るんですよね…。

まあやっぱりそこらへんはBL作品に対する好みの問題ですけど、私がBL作品に求める理想が相野ココさんの漫画には全部詰まってまして。

エモさとエロのバランス、登場人物の心情表現、複雑な感情が映し出された表情、ストーリー性、全部が良い…!!BLという概念に対する解釈の一致…!!

そして少女漫画みたいな可愛くてキラッキラな絵柄で繰り出されるえげつないシーンの数々…。ページを拝みたくなること請け合いです。

そうそう、烏丸くんだけでなく受の南くんも体型が逆三角形で、肩幅も割と広くて何かスポーツでもやってたのかな?と思わせてくれるような男の子っぽい体型にちゃんと描かれてるのもいい…!
南くんはこれまで普通に女の子とも付き合ってきたわけで、烏丸によって目覚めてしまったというのがまたキュンポイントです。

ちなみにこの「南くん〜」、一巻が紙で現在入手不可だったため電子版で買ったのですが(さらに18禁版で買ったわけですが)電子版のみの特典ページが20pくらいありましてね、それがまた素晴らしくて、なんてサービス精神の高い作者様なんだと思いますね。ぜひ電子版でも読んで欲しいですね(オタク特有の早口)

紙版が重版されたら紙でも買います。というか、二巻なら紙版で現在も買えるのですが各社の初版発売時の特典を血眼になって入手しています。オタクはお金がかかる。だからみんな同じ本を何冊も買ったりしてるのかと合点が行きました。あと最近はアニメイトには足を踏み入れてなかったけど行かなければならないときも人間にはあるのだなと思いました。

先月はサイン会もやってたみたいで、もっと早く相野さんのことを知っておけば良かった…!完全に煩ってる。こんなに最近の漫画家さんにハマったのって久しぶりです。すごく好きな作品は昔の漫画ばっかりになってましたが、私のオタク魂がまた息を吹き返しました。

イーロンはXを改悪してばかりで評判が悪いですが、良いBL漫画を紹介してくれるという意味では私には多大なる貢献をしてくれました。ありがとな、イーロン…。俺はお前のこと、そんなに嫌いじゃないぜ…!

ところで作者様がご自身のファンページでおすすめ同人ASMRを挙げられてて、ちょっと聞いたんですけどヤバいですね。けど、ここに沼るのは本当に危険な気がする。ただでさえ某の穴の通販で推しcpの本を手に入れるのにいっぱいいっぱいだし、最近は同人で触手BLを探したりしていたのにさらにここにASMRだのシュチュエーションボイスだのが加わったら大変!もう少し先の趣味として取っておくことにしましょうね。

相野さんの作品は全部良いのですが、特にこれが好きかもしれない。

②『完璧な柴先輩のやわいとこ』

少し天然で穏やかな性格の会社員 田丸はひょんなことから憧れの柴先輩の独り言「誰でもいいからむちゃくちゃに抱いてくれねぇかな…」という呟きを聞いてしまう。
そして、目が覚めると横には裸の先輩が――…!!?
翌日は憧れの先輩の淫らな姿が忘れられず、ぷちパニック…!
そんな未熟な自分とは違って会社での先輩はいつも通り完璧で自分の理想のまま。
でも、何故だろう…?
なんだか先輩が寂しそうに見えてしまうのは…。
身体から始まった恋が紡ぐ相互理解への一歩は
甘くてちょぴっとビター。
分かり合うことの難しさと共感のカタルシスラブストーリー!

コミックシーモア紹介文より引用

〈カタルシスラブストーリー!〉だったのか。

この作品の何が良いかって、なんと!受の方が背が高くて身体が大きいんですよ!やったー!!
私が待望していた大きい受の話だ〜〜〜!!!

受の柴先輩が実はどちゃくそエロいんですけど、普段の柴先輩は仕事が出来てルックスも良くてみんなの人気者、攻である田丸くんの憧れの存在。

飲み会の席で落ち込んでいた柴先輩の家について行って、先輩の方からねだられて何回もしてしまった田丸くんは完璧な先輩を汚してしまった…!と思い悩むわけですが、本当の柴先輩は自分に自信が無く、ちょっと情緒不安定な人。それに気付いた田丸くんは何とか先輩を支えてあげようと頑張る。

田丸くんが本当にいい子で…!完全なるワンコ…!ワンコ攻めって感じなんですけど、ちゃんと包容力があって優しくて、男の子っぽく攻めることも出来る子なんですよね。田丸くん最高です。優しくて可愛い攻めオブザイヤーです。

子供の頃の家族関係や、前に付き合っていた人との関係性からくるちょっとしたトラウマで、ややメンヘラ気味の柴先輩は田丸くんの友人関係をチェックしたり鬼LINEしてきたりして束縛彼氏に。不安定な心から来る嫉妬深い先輩を田丸くんは理解して安心させてあげたいと努力します。なんて良い子…!

けど、根暗な人が好きな私は柴先輩にもめちゃくちゃキュンとしてしまいました。柴先輩は社会ではうまく振る舞っているのに本当は薄暗い性格、執着が強くて不安定、好きな相手への束縛も強くてすごく面倒くさい人。これまで誰にも弱さを見せられなかったのに、それを唯一理解してあげられたのが仕事は出来ないけど明るくて寛容な心を持った田丸くん、ていう最高のカップリング。

柴先輩の執着や束縛の理由をなかなか理解できなかった田丸くんが、柴先輩の元カレが現れて初めて嫉妬したあげく雄っぽさを発揮するくだりとか、最高潮にキュンとしましたね。こういう揺れ動く感情の見せ方が上手い。


あとデカい受の話になかなか出会えない昨今、これすごく貴重…!攻めの田丸くんの方が小柄だけどちゃんと男の子らしい身体付きをしててとてもいいし、柴先輩のきちんとジム行って鍛えてる感のあるストイックな筋肉がついたボディも素晴らしい。

デカい攻×デカい受はまだ見かけるけど、小さい攻×デカい受はなかなか見ないので、ありがたいな〜!!と感無量でした。デカい受はあんまり企画が通らない、みたいなことを作者様が書いてらしたと思うんですけど、なんででしょうね?て、ガチ腐女子でない(たぶん)私が考えてみたところ、もし読者が受に自分を投影して読んでいるのならばやはりデカい受には感情移入しにくいからですかね?攻の方に大きくあって欲しい、包み込まれたいという願望があるとか…。

もしくは単にデカいtnkを持て余すのは残念であるという、もったいない精神から来るものでしょうか。確かにデカい方のtnkを使用しないのはもったいないか?

作者様の有料ファンページに私は速攻入ってしまったわけですが、そこに持て余さないための最適解がありましたね。リバがありました…!
たぶんそこらへんは有料でなくても見ることのできるページで作者様が内容紹介されてたので言っても大丈夫でしょう。

私は大変雑食な人間ですのでどんどんリバっていただいて結構です。ここらへんは商業でも同人でも強く「いやだ!!」と感じる方もいると思うのでなんとも言えませんが…。少なくとも私はお互いに想いあっているcpならもうどっちがどっちでもいいじゃないか。「いいぞもっとやれ」と思っています。もっとリバ供給してくれ〜〜!!

ファンページでは『巨○×短○』っていう身も蓋もないタイトルで未発表の漫画を上げられてまして、それがまた〈美人の巨○×雄っぽさの強い短○〉の話で、どストライクでした。相野先生はフェティシズムが結構強い作家さんだなと思うのですが、雄っぽい受の局部の毛なんかもつぶさに描かれていて気合い入ってんなと思いました。「濡れた毛が可愛い」と言われて「…なるほど!!」と思った私にもムダ毛への熱い想いが花開くかもしれません。

そんなファンボックスのページも一応貼っておきますね。完全にファンですからね、私は。

絵をペン入れまでアナログで描いてます、っておっしゃってて…。最近の漫画家さんはみんなデジタルだと思ってたけど、すごー!確かにカラー絵は水彩っぽい温かみがありますよね。漫画のページはペン入れまでしたらトーンとかはデジタル処理なのかな?今どきデジタルで作画するならカラミのシーンとかはレイヤー使ったりすれば描きやすいんでしょうけど、アナログであの角度から描けるのか、と心から感動してしまいました。カケアミとかも自分で描いてらっしゃるの…?
いろいろお聞きしたいところですね。

【追記】
相野先生の作品のよいところ、都度足して行きますと言ってましたが追加しました!
〈10.トーンワークが素晴らしい!!〉です。

なんでこんなに画面がキラッキラしてるんだっけ?て思ってましたけど、そうだ、トーンと陰影の付け方がとても上手いんだ…!!という気付きを今さら得ました。少女漫画的ときめき❤︎きらめく画面と立体感がサイコ〜〜!!

BL作家さんはトーンあっさりめ、画面白めの作風の方も多い気がして、勿論そちらも好きなんですけど、白黒の画面をトーンできらめくページに変える技術、素晴らしいなと思うわけです。


長くなったのでつづきます。







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