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Shoe making ナイフの砥ぎ方 part1

靴作りにはナイフが欠かせない工具ですが、種類が多いので
初心者の方だとナイフ砥ぎは大変ですよね💦

今回は各ナイフの砥ぎ方について説明したいと思います。


まず、砥ぐ道具である ”ラップ・スティック” と ”砥石”についてご説明します。


ラップスティック


ナイフを使用していると、段々とシャープでは無くなってきますので、ナイフを使用したらこまめにラップスティック↓でナイフを砥ぎます。



ラップスティック


ラップスティックには布製のサンドペーパー#120、#240、#600の番手違い3種類を貼ります。

サンドペーパーをラップスティックに貼る際は、1枚目はダイヤボンドのような強力な接着剤を使用します。

この1枚目はずーと貼り続けた状態で、


使用しているうちにサンドペーパーが摩耗してきたら、その上から新しいサンドペーパーをゴムのりで貼っていきます。


2枚目以降は、数枚重なったら剥がして(ゴムのりで貼っているので剥がしやすい)新しいのを貼る。。。と繰り返して使用できます。


ラップスティックの3面にサンドペーパーが貼れたら、残りの1面には革の”トコ面”が表面になるように貼り、
その上に緑色の研磨剤”青棒”を塗り付けます。


貼り付ける革は、厚さ1mm以上のしっかりしている革がお勧めです。
厚手のオイルド・レザーがあれば尚良いです。



 青棒以外にも、革の上にコンパインドなどを塗りつけて磨いてみても
切れ味が良くなりますので、色々と思いつくものを使用してみて
お気に入りの研ぎ方を見つけるのも楽しいですね。



以上が、靴作りをしている”最中”のナイフの砥ぎ方です。


砥石


ナイフ切れ味がだいぶ悪くなったり、ナイフの形が変わってしまった時には、砥石を使います。



研ぎ石も色々と種類がありますが↑の画像左二つ。

「刃の黒幕」を使用されている方が多いように思います。
3種類の番手を荒い方から順番に使っていくのが一般的かと思います。

↑の画像右は仕上げ用のとてもツルツルした研ぎ石です。

基本は水にしばらく浸けてから使用します。



砥石でナイフを研ぐと、研ぎ石が削れて凹んできますので、
砥石を砥ぐ用の研ぎ石で、研ぎ石を研ぐ必要があります。
(早口言葉みたいですね💦)
↓の研ぎ石用研ぎ石で面を平らにします。


研ぎ石用の研ぎ石↑


研ぎ石は消耗品ですので、手入れをしながら使用してください。


ちなみに刃の黒幕には専用のこちらがあります。↓ 

セラミック砥石修正器


他に、お教室で使用しているのは”ダイヤモンド砥石”↓です。


ダイヤモンド研ぎ石

こちらの研ぎ石は、
#150番手の裏面は #600番手。
#300番手の裏面は #800ですので、
こちらの2つを#150から順に#800まで使用すると良いかと思います。

使用の仕方は、水でも良いのですが、お教室では錆びないようにオイル↓を使用しています。
使用後は、布などで拭いてお手入れ終了。楽〜🎵


研ぎ石用オイル

また、ダイヤモンド研ぎ石は研ぐ必要が無いので、お手入れは楽です。

ただ、使用していると
画像↑の#600の左下のように面に砂鉄が詰まってきます。
詰まりが多くなったら買い換え時です。


次回Part 2は砥ぎ方をお伝えしますね。




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