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生産性を上げるために学ぶべき理論:シックスシグマ

生産性を上げることでなるべく多くの物を作ったり、最短で成果を出すことができます。アウトプット(成果物)の最大化のためには、その過程で発生するエラーを最小化することが必要です。エラーが発生すると、作業がストップしたり返品対応に追われムダなコストや時間が発生します。このエラーを最小化するために知っておくべき理論にシックスシグマというものがあります。

私自身はシックスシグマのグリーンベルトという資格を持っており、某独企業の工場の生産性をあげるためのコンサルティングをした経験があります。その際の経験も踏まえながら、まずはシックスシグマの概要について説明していきたいと思いまうす。

シックスシグマとは統計学から来た言葉で6σと表します。正規分布においてプラスマナス3σの範囲内にエラーを抑えること指します。統計を勉強したことない人にとっては意味がわからないと思いますので、簡単に言うとエラーの発生数を100万回あたり3.4回に抑えるための理論です。

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シックスシグマは欠陥発生頻度を100万回あたり3.4回に抑えることは分かりました。では、ビジネスのどの過程で欠陥は発生しているのでしょうか。ビジネスの流れはSIPOCというフレームワークで表されます。

Supplier(供給者)
Input(入力)
Process(プロセス)
Output(出力)
Customer(顧客)
の頭文字をとってSIPOCと呼ばれます。要するに原材料を供給者から仕入れて、自分の工場に投入して加工・処理して製品を作り、最後には顧客に届けるという一連の流れを指しています。

このProcess(プロセス)の段階で発生した問題に対して、根本原因を探し解決策を打っていくことにシックスシグマの様々なフレームワークが使えます。

今回はDMAICというフレームワーク1つを覚えてみましょう。DMAICの略は以下の英単語の頭文字です。

Define(定義)
Measure(測定)
Analyze(分析)
Improve(改善)
Control(管理)

Define(定義)フェーズでは、プロジェクトの問題・ゴール・顧客への成果物を定義づけ、欠陥と期待される改善値を定量的に表現します。

Measure(測定)フェーズでは、プロセスの現在のパフォーマンスを見て、データが信頼のおけるものか検証します。

Analyze(分析)フェーズでは、欠陥の根本原因を探るためにデータ分析します。そして、原因になりそうなものを定量的に絞っていきます。

Improve(改善)フェーズでは、欠陥を取り除くための改善プロセスを考えます。

Control(管理)フェーズでは、改善策を継続実施するための仕組みを考えます。

基本的にシックスシグマはDMAICのプロセスに沿って、プロジェクトが勧められます。

※コラム※

シックスシグマは欠陥の発生頻度を最小化を目指す学問である一方、進化版のリーンシックスシグマというマネジメント手法もあります。リーンとはムダを排除してプロセスの効率化を図るリーン生産方式からきてます。Youtubeでトヨタ生産方式を用いて、コロナ感染防止用の医療用ガウンの生産量を劇的にアップさせた事例を見つけたので是非見てください。細かいムダの削減がの1分1秒の作業時間削減に繋がった成功事例だと思います。


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