DM業者の調査
1.まえがき
自分の仕事関連でDM業者の調査をすることになったので、DM業者について調査した記録として残す。
2.DMとは
ダイレクトメールの略称である。企業のマーケティング活動において用いられる。決めたターゲット層宛に郵便物やメールを送って宣伝するもの。
2.1.DM発送代行会社とは
DM発送代行会社とは、DMの印刷や封入作業、宛名貼りから発送まで、DMを送るときに必要な作業を全て請け負ってくれる業者である。
2.2.DM業者を活用するメリット
以下のようなメリットがある。
・DMにおける作業時間が削減
・業者のプロが対応するため依頼から発送までのスピードが速い
・大量のDMを贈りたいときに時間、コストの面でメリットが生まれる
・結果から様々なことを数値ベースで分析できる
2.3.DM業者を活用するデメリット
以下のようなデメリットがある。
・DM工程毎にでコストが発生
・原稿、企画、ターゲット選定など発送までに費やす時間が必要
2.4.DMの発送工程
DMの発送工程は以下の通りである。
ⅰ.宛先リストの準備…誰宛
ⅱ.デザイン・印刷…内容
ⅲ.DM作業①(封筒・宛名印字)…封筒、宛先住所
ⅳ.DM作業②(折り・封入・封緘)…資料を封筒に入れる作業等
ⅴ.発送…郵送、投函
2.5.DM郵便物の特徴
郵便物の特徴は以下の通りとなる。
ⅰ.葉書
1枚当たりの単価が安いかつ、葉書なのでシンプルな情報で済む
ⅱ.圧着葉書
特殊なのりでくっついてる葉書
こののりを剥がして中身をみる葉書である
顧客のプライバシーを守るときによく使用される
通常のはがきと比べて多少コストは掛かるが、
葉書によっては情報量を多く載せられる
ⅲ.封書
自社のサンプルや広告、宣伝資料などを封入できる
一方で顧客開封率といったデメリットもある
近年では透明な封筒もある
ⅳ.カタログ
最もコストが高く、業者選びも必要
ブランド力があり、商品数が多ければ非常に多くの情報が載せられる
3.金額の相場
各工程における金額の相場について記していく。
3.1.総DM費
総DM費 = デザイン制作費+印刷費+発送作業費+送料 となる。
3.2.宛先リスト
1件あたり7円~10円程度、安価だと情報が古いこともある。
3.3.デザイン制作
ハガキ(片面):8千円~2万円
圧着ハガキ :1.5万円~3万円
A4サイズのチラシ(片面):1~3万円
※デザインを依頼した場合、デザイン所有権を明確にしておくこと
3.4.印刷費用
宛名のダイレクト印字が3~5円、
ラベル印字は台紙代や手貼り作業まで含めて5~7円
3.5.封筒
全透明A4版の場合、
1,000部 :3.0円~5.0円
5,000部 :2.8円~4.5円
10,000部 :2.5円~4.0円
3.6.封入、封緘
1点目の基本封入料金が3~5円、
2点目以降は「点増し」という考え方があり、
封入物が1点増える毎に1~2円加算される。
3.7.発送(送料)金額目安
目安金額は以下の通りとなる。
DM印刷、宛名印字、送料込みの相場である。
■葉書
・1000枚 :一枚約70円~
・10000枚 :一枚約55円~
■圧着はがき
・1000枚 :一枚約90円~
・10000枚 :一枚約60円~
■A4チラシ
・1000枚 :1枚90円~
・10000枚 :1枚70円~
■封書
・1000枚 :一枚約80円~
・10000枚 :一枚約65円~
■カタログ
・1000枚 :一枚約400円~
・10000枚 :一枚約280円~
3.8.簡易見積例
下記のアイミツシミュレータで簡易的に診断することが可能。
【 https://imitsu.jp/cost/dm/simulator 】
今回の例では1000部~10000部+カラー印字+封筒+200g未満+定型
⇒268,800円
⇒10000部以上で67万円程
⇒加えて宛先リストやデザイン料があれば追加で発生
4.DM業者
業者について記す。
4.1.業者を選定するポイント
業者を選定するときのポイントは以下の通りとなる。
・発送部数…部数
・価格…安価が良いというわけではないので注意
・デザイン…葉書、チラシのデザインの委託
・納期・・・早い、遅いがある
・リスト…自社の顧客リストに合わせた対応(無くても良い業者もある)
・追跡が可能か否か…郵送物の追跡が細かくできると便利
・柔軟性…総合的に自社の方針に対して柔軟に対応できるか否か
4.2.代表的な業者
代表的な業者の例は以下の通りとなる。自社のブランドに合わせた業者を選択する。
・ダイレクトメール発送ONLINE
特徴:リスト提供有、デザイン提案有、小ロット対応OK
・DM発送代行センター
特徴:安価を謳う
・DM発送おまかせ便
特徴:印刷~発送まで、大型案件対応可
・ラクスル
特徴:安価かつカタログに強い
・ジャパンメール
特徴:安価、小ロット、リスト~デザイン+発送まで
・DM診断
特徴;低価格、公賓膣、短納期の代行、デザイン~発送までOK
5.まとめ
現代においてDMは必要、不要といった賛否両論は多くあると考える。古典的な手法ではあるし、情報社会においてもっと上手い宣伝方法があるというのも事実。しかし需要が全くないわけではないので自社の営業形態や製品、業界のターゲット層など分析した上でDMを使用するのは戦略の1つだとは思われる。
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