八百屋で野菜を買ってくるね。彼の額と髪に触れて私は言う。眠りの中で朧げに彼は返事をする。サンダルをはいて外に出ると日差しが眩しい。小松菜、キャベツ、ミニトマト…サクランボは好きかなと思って、彼のことを何も知らないと気づく。袋を下げてぶらぶらと歩く。戻ったら林檎を剥こうと思う。
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