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生まれる

望んで生まれたわけではないし、自分の命に生かしてやる義理なんてないし、わたしを迎え入れた家族に生きてやる義理もない。生まれてこなくても別によかったかもしれない。生まれてこなかったら生まれてないだけだから。家族とか友達とかそんなことも知らない、なんの意味も持たない、21年前。

21年かけて、わたしは「生まれてきてよかった」を思っています。

20歳の1年間、何にもなかったなんてことはなく、たくさんいろんなことに気づいて、それが18歳の私とものすごく大きな矛盾があることも分かってる。でも大事な人はずっと大事で、大好きな人をずっと大好きなまま守りたい。

うまく言葉が出てこないけど、3ヶ月前からずっと泣けなくて、でも泣きました。やっと泣けた。みんなから愛されてることとみんなを愛してることと、あと、夢があることと夢のために捨てるものもあるということ。大事なのに。本当に大事なのに。

いつ死んでもいいけど、藤原季節くんと大泣きしながら話をして、肩組んで大声で笑うまで待ってほしい。大下ヒロトくんと喧嘩して泣いて泣いて殴ってそのあと小指でハイタッチするまで待ってほしい。大好きな友だちへの、だいすきだよと伝える歌を作ってみんなで歌うまで待ってほしい。この世にほっちがいないなんておかしいって思う世の中になるまで待ってほしい。

生まれてきてよかった。こんな幸せなら。こんなに楽しいなら。こんなに切なくてこんなに寂しくてこんなに世界が美しいなら。生まれてきてよかったです。

ありがとう

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