CLAMP展に行った後、ピューロでCLAMPキティちゃんに会ってきた
小学生の頃、「カードキャプターさくら」が大好きだった。
さくらちゃんと年齢が近かったこともあり、かなり影響されていた。ローラーブレードで登校したくなったり、魔法の杖に憧れてダンボールで自作したり。
ちょうどその頃にアニメ雑誌の存在を知った。読者投稿で輝いていた常連のお兄さんが、さくらちゃんがベッドに座るシーンでスカートの中が見えた見えないで大はしゃぎしていたことは今でも覚えている。
今思うと、あの頃の気持ちはガチ恋勢にも近く、初めての萌えだったのだと思う。なので当時は恋のライバル(?)でもある小狼のことを好きではなかったし、さくらカード編に入ってフラグがビンビンに立ちまくってきた頃、どうしても受け入れられなくてコミックスを集めるのをやめてしまった。確かアニメ終盤の映画か何かでも二人がいい感じになってきたことが嫌で見られなくなってしまった。
その後大人になってクリアカード編のアニメを少し見たのだけど、その時にはもう二人が好き同士になっていて、そうか……とまた離れてしまった。やっぱりガチ恋勢なのかもしれない。
そして時が経ち、クリアカード編が完結し、CLAMP展が行われることを知った。
CLAMP展には絶対に行きたい。魔法騎士レイアースもアニメを見たことがあったし、他の作品もひとつまみほどはつまんだことがあった。
何より原画が見られる。さくらちゃんの細くて細くて折れそうな線や画面を人物以外で埋める美麗なイラストを見たかった。
展示会に行く以上、漫画本編の展開を知っておきたい…子どもの頃の葛藤を思い出しつつも、単行本を最終巻以外まとめ買いした。全てを通して読むことで、さくらちゃんと小狼の気持ちの流れや思いを噛み砕くことができ、ようやく。ようやく受け止めることができた。小狼が小生意気な子どもだったのがめちゃくちゃ大人になっていたことも大きいと思う。さくらちゃんが選んだのならそれでいいんだ…という気持ちになれた。まだちょっと悔しかったけど。最終巻はまだ買っていないので近日中に読む。
こうしてさくらちゃんへの思いを胸に抱きながら、CLAMP展に向かった。
・持ち物の準備
レポを調べたところ、どうもディズニーの地蔵対策くらいがちょうどいいらしい。夏だしね…。
なので当日の持ち物は熱中症対策を中心にした。
・折り畳みの日傘&雨傘
・折り畳みクッション
・レジャーシート
・モバイル充電器
・ハンディファン
・水
・A3サイズくらいの大きめのエコバッグ
・サンリオの紙ショッパーSサイズ
これをA4トートに入れて行った。雨予報なのに日が出ていたので傘は両方持っていった。エコバッグはショッパー買う人はいらないと思う。私はこの後ピューロに行く予定だったので買わない、と決めてたので持っていった。
会場入り口にコインロッカー(100円返却式)があるとのことだったので、入場後にハンディファン以下を紙ショッパーに入れるつもりだった。結果大正解だったので、コインロッカー使う前提の持ち物をオススメします。
・開館一時間前に並ぶ
7月13日土曜日。三連休の初日だった。
本当はその前週、ピューロの後に行こう〜とピューロでの時間を過ごし、呑気に15時頃出たら入場制限がかかっていた&その日の入場が締め切られていた。一般初日だったのでそういう可能性はあった。
200分待ちという話もあったので、「200分は無理だ…開場前に並ぶのなら慣れてるからそっちがいいな!そうしよ!」と、開館前に行くことにした。
この日の天候は曇り。晴天でなくて良かった。開館一時間前に到着し、乃木坂駅から直通の出口に向かうと、地下の時点で既に待ち列ができていた。
地下なので日差しはないものの、まあまあ蒸し暑い。ハンディクーラー使ってちょうどいいくらいだった。
9時半から移動する、ということでしばらく待ち、警備員さんに促されて美術館の入り口付近まで移動した。移動している先頭が見えて折り曲がり二列×三列くらいだったので、100〜200人くらい?そこまで多いようには見えなかった。
ここで日傘が活躍する。待っている場所は建物の影になる部分が(その時は)大半だったのだけど、自分が待っている場所は日が当たっていた。数日前に買ったサンバリア100+ハンディクーラーの組み合わせが強かった。ここでは10〜15分くらいしか待たなかったけど、日によっては長く待つこともあるかもしれない。
入り口が開いて中に入ると、ぐにゃぐにゃと折り曲がりながら前に詰めていく。
この時列抜けできるのだけど、止まったと思ったら進むので、少し様子を見てから…もっと言うとエスカレーターで上がってから列抜けした方がいいです。
私は途中で止まったと思って抜けてコインロッカーに行ったのだけど、いつの間にか進んでいて戻る場所を見失いかけた…。二人以上で来てたら問題ないと思うけど、一人だと周りを覚えておくしかない!私は近くに特徴的な方がいて覚えていたのでなんとか戻れた!
ただこれはいつ並ぶか、何時に会場に着くか…とかでも変わってくると思うので、様子を見た方がいいのは確かです。でもまあエスカレーターを上がったらしばらくは進まないので確実かなと思う。
また今回座ることはなかったので、レジャーシートと折り畳みクッションは結果的にいらなかった。今後もまぁ必要ないかな?多分初日がやばすぎただけだと思う。
・入場&音声ガイドをレンタルする
列が止まって30分くらい?して入場。チケットをもぎってもらう。グッズ付きの人はここで貰えるのかな?
ここで音声ガイドのレンタルがあったり、中の展示物のざっくりした配置などのマップが置いてある。
私は最初レンタルしないで入ろうとしたのだけど、あまりにも人が多くてじっくり見られなさそうなので、遠くから見てても楽しめそう、という理由でレンタルした。声優には詳しくないけど、その中でも福山潤は一番好きな声優なので迷ってた、というのもある。
値段は800円で、現金かカード、一部キャッシュレス決済が可能。PayPayやd払いなどのQRコード決済は不可。
イヤホン式ではなくトランシーバーみたいなのを耳に当てて直接聞くタイプ。音はしっかりと聞こえる。耳から離している人の音がなんとなく聞こえるくらいにはしっかりとしている。
それぞれのコーナーでガイドがあるのだけど、一フロアで4箇所など、結構細かくエリア分けされているので飽きないです。喋る相手のいないぼっちには特にオススメ。
最初のエリア「COLOR」は撮影不可だったのだけど、多分全ての商業作品のカラー原画が飾られているのでとても混み合っていた。特に入り口近くとさくらちゃんのコーナーは常に列ができていた。
さくらちゃんは最初期の頃から最近のものまであって、子どもの頃になかよしやコミックスで見たものを今見られたことにとても感動した。
次のコーナーは「LOVE」。さまざまな愛の形を表すべく、さまざまな作品が飾られている。
カードキャプターさくらはまさにその「さまざまな愛」が描かれているということなので、さまざまだった(語彙力)。特に入り口近くの知世ちゃんは究極だなぁと思う。
次は「ADVENTURE」。
CLAMPの作品ごとに原画が飾られている。各作品として見るとここが一番充実していて、好きな作品をじっくりと見ることができた。
壁面もこだわられており、見逃しそうな上部にも目を配ることをオススメ。
カードキャプターさくらは壁を二面使い、主にクロウカード編の原画が飾られていた。
第一話、鏡、演劇での光と闇、最後の審判と、印象深いシーンが選出されていた。
ここから「MAGIC」に行く前に、休憩所が設けられている。椅子が少し置かれてあり、唯一水分補給ができる場所である(熱中症対策として、なので水以外は禁止)。
ここまでで半分ほどになるので、立ちっぱなしなこともあってまあまあ疲れているので休憩する。
なお音声ガイドをレンタルしている人は絶対に聞こう。ガイド中の声はビジネスかっちり系福山潤だが、ここだけいつもの福山潤になる。福山潤とCLAMPの繋がりなど、普段聞けない話をぽろっとしてくれるので、そうなんだ〜ととても興味深く聞くことができた。
次の「MAGIC」では、漫画の絵を2Dなんちゃらみたく動かしたり、繋げて一つの映像のようにしたり、プロジェクションマッピングみたいな加工がされていたりと、これも一つの作品のようになっていた。
全部で三種類の場所があり、一周して次、と、比較的すぐに移動できる。
↓上から下に映像が流れていくので、撮った写真を逆に貼っていった。
次の「PHRASE」は、CLAMP展の中で一番印象深く、CLAMPの雰囲気、らしさ、が現れていたエリアだと感じた。
CLAMPの言葉、それが一番表されている作品「xxxHOLIC」の原画を…といった文面がガイドか何かで言われていたと思う。
HOLICは見たことがないのだけど、知らない作品の中でも一番興味が出た作品だった。作品の中でキャラが述べる言葉がいい意味でとても強く、内容を全く知らないのに心に響くものだった。いつか読んでみたい。
HOLICの原画ゾーンを抜けると、この展示会の名物?でもある、名言ステッカーが引ける場所がある(なんかこの言葉選び俗っぽくてあれだけどどう言ったらいいのか)。
くじ引きのようにシールを引くと、CLAMP作品のキャラの名言が一つ書いてある。それが銀色でギラギラしていて、貼っていくと部屋がミラー状になっていく…という仕組み?だった。
高さ的にもう貼れなかったので私は持って帰ったけど、くじ引きは一人一枚のご協力をという呼びかけがあったので協力しよう。帰りに三枚も四枚も持ってる人がいて微妙な気持ちになったよ。
ここをルートとは反対側に抜けると、CLAMP作品の試し読みコーナーがあって、レイアースの新規アニメのCM?が流れている。気になった作品に少し触れられる。HOLIC読みたくなった。
部屋に戻ってルート通りに抜けると、CLAMPの歴史が置かれた部屋になる。年表とともに単行本が飾られていたり、なかよしなどの雑誌や特別号、おまけ付きのおまけなど、図書館のようだった。
中央には活動35周年、いうことでのCLAMPへのインタビューがお洒落なデザインで書かれている。四人それぞれの言葉があり、なんというか、CLAMPにも人がいるんだ…となった(?)。インタビュー自体は短く少ないけれど、とても興味深かった。
またここには企業などとのコラボイラストなども飾られていて、ピューロランドのキティちゃんコラボも飾られていた。レディキティハウスにあるものよりも一回り以上小さいサイズで、さくらちゃんもコースターくらいのサイズで描かれていた。とても小さい。
コラボ関連は撮影禁止だったので、目の前に立ってしばらく眺めていた。子どもの頃好きだったものと最近ハマっているものが融合していることが、なんだか感慨深かった。
最後に「DREAM」ということで、描き下ろしの絵が一枚飾られている。たった一枚のエリアだけど、白くふんわりした空間の中の一枚で、すごく神秘的だった。
そんなエモの塊を抜けて感傷に浸っているところに現れる物販ゾーン。空気が一変し、戦場となる。
30分制限で見て回らないといけない&人が多い&売り切れも多発しているので、迷っている暇はない。買うものをチェックしていったのに、実物見るとこれも欲しいなぁ…→迷ってる暇はないので買う、となる。お金が足りない、そんなに買えない…という人は強い自制心を持とう!私は弱いので予定の倍近くお金を使った。
こうしてCLAMP展を回り終えた。
三〜五時間かかるという話を聞いていたけど、全てを終えて出たのが12時過ぎだったので、二時間強といったところだった。
・音声ガイド聴きながらざっくりと見た
・COLORは混んでたので遠くからなんとなく見た部分もある。さくらちゃんのところは並んでじっくり見た
・知らない作品も一通りは見た
・さくらちゃんコーナーは全部写真を撮った
・物販は30分丸々使った
こんな感じだったので、好きな作品が複数ある人はもっとかかると思う。
後期は展示が変わるらしいので、最低でももう一回は行く予定。物販がまあまあ売り切れてたから、欲しいものが再入荷されたタイミングで行きたい…。
・CLAMPキティちゃんに会いたくてピューロランドに向かう
CLAMP展は終えた。でも今日の目的はもう一つある。
CLAMPデザインのキティちゃんが、7/8からレディキティハウスに登場している。しかしこれは七種類の衣装からランダムでの登場。それに「今度行く時に会えたらいいな〜」と思ってたのだけど、よく見たら期間が7/31までしかない。一ヶ月もないの??ということで先週とは逆に、ここからピューロに向かうことにする。
乃木坂駅からは一時間かからないくらいで行けるらしい。いつもは使わない小田急線で多摩センターまで行く。小田急線の駅を初めて見ることができてよかった。次いつ使うかわからないし撮ってくればよかったな…。
ピューロに14時頃着く。夏イベントが始まったばかりで、装飾が変わっていた。ネオナツマツリって何?って思ってたけど、実際見ると和と現代との調和がすごくいい感じで、デザインとしてもテーマとしても特に好き。今までの中では去年のハロウィンの次くらいに好き。まだ年パス暦二年半くらいだけど。
今日の目的はキティハのみなんだけど、夏イベもちょっと体験したくなった。あとシナモンの新アトラクションも始まったから行きたい。でもお腹が空いたのでまず食事に向かう。
最近はほぼ館のレストランで過ごしてるけど、今はノベルティ付きのものがある&ローストビーフとポテトが食べたかったのでレインボーワールドレストランに行く。そこまで混んではいなかった。全体的に、連休初日の割には混んでなかったと思う。
このいつもはないエビマヨがめちゃ美味しかったんだけどレギュラーメニューに入らないかな…お値段割高だけど…。
食べた直後で40分待ちシナモンはきついかな…と思ったので、キティハのパスを買って並ぶ。キティハも表記は40分待ちだった。
ただ、この日はここがものすごい大混雑。一見列は少ないんだけど、パス列に並んでても全く進まない。中が混み合ってるから中に入れない…という状況だった。あまりにも進まないので、レジデンス等が間に合わない…という人(予想)が入り口から出てくるのを数回見送る。
結局20分くらい待って中に入る。入る時に、混んでるから入り口のプロジェクションマッピング見ててね的なことを言われた。最初は素直に見てたんだけど、後の人が進んじゃうのでもういっかと思って進んだ…けど進まない。入り口で止まる。
キティちゃん待ちの列がキティハ入り口まで伸びていた。そりゃ中に入れんわ。ここでもまた10分くらいは待つ。結局待ちが長くなり、CLAMP展後の削れた体力が更に削れていく。
CLAMPキティちゃんに会えるかわからないから、出来れば周回したいなぁと思ってたけど、ここで諦めの色が見えてきた。パス使ってこれはしんどい…とりあえず会って、違ったらどうするか考えよう…と色々考えながら進む。後ろの二人組の女の子が、「さくらちゃんの衣装見たいな〜」「だったら一緒に撮りたい!」と話していたので、確かに一緒に撮ってもらうのもいいな…でも動画も欲しいからな…とか考えていた。
ドアの中に入るのも、いつもは二、三組ごとだけど、この時は一組ずつ入っていった。私の時は直前がキティオタクらしきお一人様だったので、私とそのオタさんとで入る。
レディキティの待つドアを開けてもらい、中に入る。中は人が少なくて、待ちは三組くらいだった。
パーテーションからはキティちゃんの耳と、頭の飾りだけが見えるようになっている。そこからは見たことがないリボンが見えた。え、まさか…?と思っていた時、前のオタさんが「よっしゃ!」と小さくガッツポーズしていた。
CLAMPキティちゃんのお部屋だった。一発で会えたことに驚いた。いまだに寺田てらさんキティちゃんには会えてないのに。
その後、次の人が入ってきたけど、さっきの二人組の子ではなかったので残念に思う。この時はそれくらいの心の余裕があった。CLAMP展に行ってきたこと、キティちゃんの原画を見てきたことを話そうと思っていた。買ったものを全てロッカーに預けてしまったことを少し後悔する。
そして順番が来る。
CLAMPキティちゃん!!
私はキティちゃん(というかキャラちゃん)に会うといつも「ワー!キティチャン!カワイイー!!」という出だしから始まってしまうんだけど、この時はいつもの三割増しくらいのカワイイー!!のテンションだった。
そして話はじめようとするんだけど、あまりにも…あまりにも嬉しかったからか、感極まってしまった…。
きゃいきゃいしてたのに急に泣きそうになるオタクに、えっ大丈夫?ってなって腕をすりすりよしよししてくれるキティちゃんが聖母すぎた。
それでもCLAMP展でキティちゃんの絵見てきたということは伝えられた。すごーい!って反応してくれて、お衣装もまたじっくり見せてくれた。最後にポーズをとってもらい、また来るね、とお別れしました。
キティハを泣きながら出るオタク、少し経って冷静になると「なんで泣いてたんだろう…」と賢者タイムになる。CLAMP展行った日に会えたことがとにかく嬉しかったんだろうな…あと待ちくたびれて疲れてたのもある…。
私は最近までキティハが苦手というか敬遠?していて、グリーティングの空間が静かで待ってる人にも会話がはっきり聞こえる空間なのがなんか恥ずかしくて、年に一度自分の誕生日に行く…ということしかしていなかったんですが、50周年のこの衣装ガチャをきっかけに通うようになり、キティちゃんの魅力にもより触れられるようになって、毎回神対応なキティちゃんはすごいな…とより実感したのでした(一息)。
ゆえにキティハで写真を撮ってもらったことがないのだけど、もしまた会えたらツーショットを撮ってもらいたい。会いたい…会わせてくれ…。
この後シナモンのアトラクションに乗ったりネオエンニチをやってみたりと、滞在時間二時間程度でピューロを出た。大体開園から閉園近くまでいるのでこんな短いのは初めてだけど、充実感はとても強かった。ただCLAMP展からのはしごは死ぬほど疲れたのでオススメはしない。
オススメはしないけれど、CLAMP展に行った人はぜひピューロでCLAMPキティちゃんにも会ってほしい。CLAMP展よりも少し大きめのキティちゃん&さくらちゃんのイラストも見られます。
キティちゃんは本当に神対応なので、これを一つのきっかけに足を運んでいただきたい。サンリオピューロランドはいいぞ。
おまけ。CLAMP展で買ったものたち。ハンカチがとても大きいのでポスターのように壁に貼って飾ってます。ランダムも大勝利すぎた。
CLAMPキティちゃんにも会えたし、とても運が良かった一日でした。
【追記】
キティハ衣装ガチャ最終日、無事に会えてツーショットを撮っていただきました。
一発目で会えて満足し、最後に立ち寄った時にも会えたので感謝を伝えてきました。
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