POG2022に参加してみました

水棲生物だけでなく動物全般が好きなBellです。

先日POGというゲームに誘われたのでそれについての記録を備忘録として書きました。
POGとは“Paper Owner Game”の略で、馬主になった気分で2歳馬を10頭選び、その年の新馬戦~翌年のダービーまでに獲得した賞金総額を競うゲームです。ぼくの選んだ最強の競走馬チームを組もう!ということですね。

はじめに

私は去年からウマ娘にハマり、そこから競馬に興味を持った典型的な競馬初心者です。
馬、ウマともにオグリキャップが好きです。
幼い頃に家にあった馬のぬいぐるみが大好きだったのですが、それがオグリキャップだったと最近知って点と点が線でつながったような感動を覚えました。地元は東海地方であるため母が持っていたそうです。

これまで競馬はG1に出る強い馬を眺めて、1000円くらいお金を入れて晩ご飯が少し豪華になるかモヤシになるかくらいの遊び方で楽しんでいました。G2以下は「いろいろな馬がいるんだね」くらいの認識でした。
2022年4月、桜花賞が終わり、現地で競馬観戦をしようかと思うくらいに競馬へのモチベーションが高まっていた頃、私をウマ娘の沼に引きずり込んだ競馬歴の長い友人が私をPOGに誘ってくれて、面白そうだと思って彼の参加するグループに招待してもらいました。

これまで血統については「ディープ産駒を買っておけばどうにかなるやろ」くらいの認識で、馬主としての出資や新馬の評価については完全に未来予知をするような感覚でとらえていていました。
最初こそ暗中模索であったものの、友人にあれこれ質問したり、インターネット競馬おじさんの発言を漁ったり、血統についての勉強をしたりすると競走馬についての理解が次第に深まり、選択肢がどんどん増えてきたので楽しかったです。現在はまだPOGの指名が終わっただけの段階ですがかなり満足しています。
指名した子が元気に育って勝ってくれたらもっと嬉しいなくらいの気分です。

前置きはこれくらいにしてルールと指名馬、採用理由について述べていきます。

ルール

・参加者は10人
・1人につき10頭を指名する
・指名する馬は2020年出生馬とする
・指名方法はウェーバー制を採用し抽選は行わない。(奇数番指名は通常ウェーバー、偶数番指名は逆ウェーバー)
・前の順位の指名から12時間以内に指名する
・2022年6月~2023年ダービーまでの獲得賞金をポイント化し順位を競う
・集計に関してはPOGスタリオンを使用する。
・海外競馬&地方競馬に関しては、その時点で獲得した本賞金をそのまま反映する
・10頭の指名のうち1頭以上は牡馬または牝馬を指名する(全馬が牡馬or牝馬はNG)
・指名する10頭のうち1頭は2021リーディングサイヤーTOP10「以外」から指名する
※対象種牡馬
①ディープインパクト
②ロードカナロア
③ハーツクライ
④キズナ
⑤キングカメハメハ
⑥エピファネイア
⑦ルーラーシップ
⑧オルフェーヴル
⑨ダイワメジャー
⑩ヘニーヒューズ

私の指名順は4番目/10人中でした。最序盤に良い馬を確保できるため上位順はお得で嬉しいですね。
開催前は指名したい馬が全員分合わせて100頭もいるのかと疑問だったのですが、探すうちに候補がたくさん見つかり最後には絞り切れなくて困ってしまうくらいでした。
各人各回の指名の持ち時間が12hもあるのがありがたかったです。指名してから次の私の順番が回ってくるまで数日かかることもままあったので、その間に勉強して次の候補を吟味することができました。

指名一覧

私の指名した新馬は以下の通りです。
1.テンペスト(牝)
2.マイネルエンペラー(牡)
3.シャザーン(牡)
4.インタクト(牡)
5.ジャスティンボルト(牡)
6.バロッサヴァレー(牝)
7.ディンディンドン(牡)
8.シリンガバルガリス(牡)
9.エコロジョイアー(牡)
10.リッスンアップ(牝)

上位は人気のある馬を「強そうだから」という理由で何となく選んでいたのですが、指名順が進み後半になるにつれてだんだんと馬の長所短所を踏まえた評価ができるようになりました。
ここからは各馬の指名理由や、指名方針について述べていきます。

採用理由

私は競走馬の育成についての知識が全くなかった。
血統とか配合とか調教とか馬体とかさっぱりわからない。トモの張りとはなんだ?写真を見ても違いがわからん。筋肉が緩い/硬いってなんだ?モンハンの肉質じゃないんだぞ。気性難の血統ってなんだ?ポケモンじゃあるまいし、性格なぞ遺伝するのか?いやステイゴールド一族は大概頭おかしいな…

そんなこんなでどこから着手してよいのかすら皆目見当がつかず、私は途方に暮れていた。
しかし先達は何かの指標を基に星屑の数ほどもいる馬の中から綺羅星となる原石を探し出している。未来を「予測」するということは、どこかに未来の指標となる変数があるはずだ。それはいったい…

ここで私に天啓が舞い降りた。
「兄姉がG1馬であるならば、血統は保証されているため大外れはしないのでは?」
私はこれを「2匹目のドジョウ作戦」と名付け、これを指名の基本方針とした。

個別解説

初心者なので情報の真偽の判断があまりできていません。
そのため「らしい」を多用していますが、温かく見守ってほしいです。
嘘を書いていたらこっそり教えてほしいです。

1.テンペスト(牝)

父:ロードカナロア 母:シーザリオ

母父スペシャルウィークでウマ娘ファンにもとっつきやすい初手。
シーザリオ本人はオークス馬で、3頭もG1馬を輩出しているすごい母。ロードカナロアを同じく父とする全兄サートゥルナーリアは皐月賞を勝っている。これはきっと大成するに違いない!
全兄という言葉は何より信頼できる。半兄は今一つ信頼に欠ける。父ディープインパクトのG1馬(ただし父親が別の半兄弟は全く勝てていない)という血統は、罠を見つけてしまったような気分になる。ディープの血でドーピングしているようなものだ。

ここでテンペストの懸念材料を上げるとするならば活躍した兄たちは全て牡であるという点だ。姉たちは軒並み鳴かず飛ばずであるのだが、どうにかこの子には頑張ってほしい。

2.マイネルエンペラー(牡)

父:ゴールドシップ 母:マイネテレジア

ゴルシ産駒。これもとっつきやすい。
オークス馬ユーバーレーベンの全弟。期待大。調教コメントで秋以降デビューかと言われており、少し気にかかったが、クラシック時期に間に合って活躍してくれればまあ良いかと思ったため指名を決定。
他の参加者にゴルシが大好きな人がいて、次順まで回ってくる気がしなかったのも採用理由。

このあたりでデビューが早い方が賞金を稼げるチャンスが増えて有利ということを学んだ。今回のPOGのルールでは菊花賞を勝っても意味がない。菊花賞とかで勝つ晩成よりも2~3歳の冬のOPで入着する早熟のほうが良い。「じっくり育てたい」等厩舎のコメントを見かけた場合には指名を控える方針を定めた。

3.シャザーン(牡)

父:ロードカナロア 母:クイーンズリング

母父マンハッタンカフェ。ウマ娘の守備範囲が広すぎる。兄弟に登録馬がおらず、早くもドジョウ作戦の根幹が揺らいでいるが、3巡目のときはまだ軸がはっきりと定まっていなかったため、適当な高評価の馬を選んでしまった。調教は順調らしい。がんばってほしい。

4. インタクト(牡)

父:ハーツクライ 母:ロードクロサイト

コントレイルの半弟。1着を取ったジャパンカップは痺れた。
他の兄たちに活躍馬がいないことと、コントレイルがディープ産駒であること(父親が違った場合仔は活躍できないのではないか)が懸念材料だが、馬体は兄に似て立派な馬っぷりらしい。

馬っぷり、私の苦手な言葉です。数字で表現できない評価項目を持ち出さないでほしい。
まあでも上振れ期待で獲得した。

5.ジャスティンボルト(牡)

父:キタサンブラック 母:マラコスタムブラダ

皐月賞のイクイノックスの活躍を見て、キタサンブラック産駒を取りたくなったため指名。
半兄姉にG1出場馬がたくさんいるので安心。キタサンブラックは種牡馬2年目なので、様々な種牡馬が相手でも活躍馬を産んでくれている母親は安心感が段違い。
指名後に他の参加者数名からジャスティンボルトを狙っていたというコメントを聞いてすごく安心。母親がサンデー系の父と相性が良く、血統的にも成功しそうだとのこと。
がんばってほしい。

6.バロッサヴァレー(牝)

父:ハーツクライ 母:ピラミマ

全兄にG1馬スワーヴリチャードがいて、クラブの情報によると5月上旬にかけて馬体重が大きく増えたことが好材料。他に何頭か候補がいたが、これまで指名した馬がテンペスト以外皆牡だったことからバランスを考えて牝馬のバロッサヴァレーを獲得した。

馬体重増加、私の好きな言葉です。やはり評価は数字を用いないと安心できない。

7.ディンディンドン(牡)

父:ドゥラメンテ 母:ベルアリュールII

結果こそ振るわなかったものの、1歳年上の全姉が桜花賞とオークスに出場していた。血統は間違っていなさそう。姉は早くから活躍していたため、同様に早い時期からの活躍が期待できる。本人は秋デビューを見込まれているらしい。

8.シリンガバルガリス(牡)

父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース

全姉はG1で4勝したラッキーライラック。順調に成長しているらしく、デビュー時期は早そう。オルフェーヴル産駒を取ってみたかったのと、名前が格好良いので好き。
下位順位になって自分の趣味を指名に混ぜ込む心の余裕がわいてきた。

9.エコロジョイアー(牡)

父:サトノアラジン母 :パシオンルージュ

G1では勝利だがほとんどのレースで複勝圏内のファインルージュの半弟。ファインルージュが好きなため指名。

サトノアラジンは種牡馬として日が浅く、産駒も結果を残せていないけれども姉と共通してディープを祖父に持つため血統的に悪くないのではないだろうか。
4月にゲート試験に合格していてデビューも近いはず。唯一友人に相談を持ち掛けず、自分で情報を集めて指名した馬なので特に応援している。

10.リッスンアップ(牝)

父:リアルスティール 母:リッスン

9巡目と10巡目の間にダービーが挟まり競馬熱が最高潮に達する。モチベーションが上がったため様々な筋から新馬の情報を集めた結果、候補が絞り切れなくなってしまった。他候補については後述する。

父リアルスティールはディープ産駒で、種牡馬としては今年が初仔のデビューとなるためポテンシャルは不明。調教コメントを見るとリッスンアップも含めて馬体がしっかりしていてレベルの高い仔が多いらしい。巷ではディープの後継として期待されているらしい?
期待を込めてリアルスティール産駒を1頭取ってみたかったため指名した。

母リッスンはディープとの仔をたくさん産んでいてその多くが活躍しているため、血統的にも問題なさそう。
リッスンアップくんにもぜひ活躍してほしい。

注目していた馬リスト

10巡目で急遽発掘してしまった候補たち

・ダノンバビル:ダノンスコーピオンの全弟。調教も悪くなさそうだったがなぜか誰にも指名されていなかった。指名候補として最後まで迷ったものの、「リアルスティール産駒を取ってみたい」という1点が最後の一押しになりリッスンアップに軍配が上がった。
・エメイヴェイモン:母父サクラバクシンオー、全姉のアフランシールはキレの良い走りをしていたらしい。POGのルール的に短距離馬よりはクラシック路線に進める馬のほうが有利であったため指名を断念。
・レッドロスタム:血統的にはパッとしないが初心者でも見てわかるくらいにムキムキだったため、馬体主義者の気持ちを知るために候補に入れた。筋肉以外に推す要素が足りなかったため候補から外れた。
・インダクティ2020(ケイデンシーマーク):血統は悪くないが、遅生まれでデビューが遅くなりそうだったため候補から外れた。
・リアリーホット:良血で仕上がりが良いらしく、6月デビュー予定。非常に魅力的だったが10巡目で他の候補者に取られてしまった。

明確な上位は除いてこっそり注目していたけど他参加者に取られたやつ

・ウンブライル:全兄姉が2頭ともG1出場。6巡目指名を考えていたら6巡目で取られた。
・ダストテイル:ドウデュースの半妹。兄の活躍を見て追加候補として注目していたが、10巡目で取られた。
・リアリーホット:10巡目で取られた。
・アスコルティアーモ:キタサン産駒をもう1頭取ってもいいかなと思っていたが10巡目で取られた。

ちなみにウンブライルとダストテイルを指名したのは相談を持ち掛けていた私の友人で、案外素直な取り方をするんだなと思った。

あとがき

私の他には配合重視軸で選んでいる人や夏デビュー馬で固めている人など、いろいろな考え方が見られて面白かったです。
なぜ人気があるのかわからない馬も散見されたため、今後もっと勉強したいなと思いました。

POGに参加してみてこれから夏競馬が楽しみになりました。私の指名馬は秋頃デビュー想定が多めなのでシーズン到来には時間がかかりそうですが、ともかくデビューや来年のクラシック時期が楽しみです。

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