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[LIVE(in the)BRAIN 2] コンテニュード、その答えは

まえがき

はじめまして、べるという者です。
本稿は、ハグルマルマ様(@haguruma__ruma)主催、UNISON SQUARE GARDENの妄想セットリストを考える文章企画の第2弾「LIVE(in the)BRAIN 2」の1日目の記事となります。(投稿日を延期させていただき、4日目のものとなります。)
企画の概要、他の執筆者様のページはこちらから。

今回私がいただいたお題は、

『2枚目のベストアルバム発売記念ツアーのセットリスト』

でございます。
めちゃくちゃ自由度が高く、妄想し甲斐のあるお題を引き当ててしまったぞ。。
どうか最後までお付き合いくださいませ…!



それでは本編!!!!




※この記事はフィクションです。
執筆時期は『いけないfool logic』の発売を目前にした頃であり、今後実際に起こる出来事とは異なる事象が含まれています。


本編

2枚目のベストアルバム

まずお題のセットリストを妄想するにあたって、2枚目のベストアルバムのラインナップについて考えなくてはならない。

10周年記念に作られた前回のベストアルバム『DUGOUT ACCIDENT』は、シングル曲を一切収録せず、ライブで育ててきた曲や大切にしてきた曲で構成された1枚となっている。

今回の2枚目のベスト盤(仮称:DUGOUT ACCIDENT 2)についても同じコンセプトでラインナップを決めていく。
対象は原則、DUGOUT ACCIDENTのリリース以降に発表された楽曲(『Dr. Izzy』〜『Ninth Peel』)とする。


まず候補曲として、各アルバムのリード曲、MVが作られている曲をピックアップしていく。

・パンデミックサドンデス
・mix juiceのいうとおり
・アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")
・君の瞳に恋してない
・世界はファンシー
・夏影テールライト
・Numbness like a ginger
・恋する惑星

次に「ライブで活躍していた曲」「メンバーが大事にしていそうな雰囲気の曲」を独断と偏見のもとピックアップ。

・オトノバ中間試験
・Cheap Cheap Endroll
・Dizzy Trickster
・オーケストラを観にいこう
・静謐甘美秋暮抒情
・Hatch I need
・スロウカーヴは打てない (that made me crazy)

ここで前作のラインナップについての考察。
前作では当時の最新アルバムであった『Catcher In The Spy』からセレクトされたのはリード曲であった『天国と地獄』のみである。
これは、最新アルバムの曲はお披露目から日が浅く、まだライブで育っていなかったためピックアップされなかったと解釈。
そのため今作でも、最新アルバム『Ninth Peel』からはリード曲の『恋する惑星』『Numbness like a ginger』のみを対象とし、また前作でピックアップされなかった『Catcher In The Spy』の曲も数曲チョイス。

・シューゲイザースピーカー
・何かが変わりそう
・instant EGOIST

また前作のカップリング枠について、メンバーたちは「うっかりカップリングになってしまった曲たち」「DUGOUT ACCIDENTに収録されたカップリング曲たちはカップリング曲扱いしていない」と語っている。
よって今作のカップリング枠も、「アルバムに入りそびれた曲」「カップリングの枠を超えて今後もライブで活躍しそうな曲」を基準に前作と同じく3枠選定。

・ラディアルナイトチェイサー(『MODE MOOD MODE』収録候補曲)
・ぼくたちのしっぱい(『Patrick Vegee』収録候補曲、Dr. 鈴木貴雄のお気に入り曲)
・放課後マリアージュ(MVあり、直近ツアー2連続抜擢)

最後に、『DUGOUT ACCIDENT』に初収録され、『Bee side Sea side』で再録された、周年イベントお馴染みの“あの曲”も20th仕様で選定。

・プログラムcontinued (20th style)


ピックアップする曲はこのくらいだろうか。
前作の『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』『夕凪、アンサンブル』『アンドロメダ』といった満を持して音源化された枠の曲などがないが、まあしょうがない。

今回ピックアップした曲は全部で22曲。
前作の収録曲数は16曲なので、このまま全曲をアルバムに入れてしまうとバランスがガタガタになってしまう(何よりそんなに曲が多いとツアーのセトリが組めない)ので流石に16曲に絞る。

確定枠の『プログラムcontinued (20th style)』、カップリング枠3曲、バラード曲の数、メジャー/マイナーキーのバランス、各アルバムの偏り、などを考慮しつつ、選び抜かれそしてついでにアルバムの曲順まで決まった完成版『DUGOUT ACCIDENT 2』がこれだ。


葛藤しつつ泣く泣くカットした曲もあるが、納得のいくラインナップと流れにはなったと思う。
この記事をお読みの方はこの曲順でプレイリストを作ってみてほしい。
個人的に聴いていて「めちゃくちゃ良い〜〜」となっている。

再ミックス(=D.A mix)、再レコーディング(=D.A style)の基準に関しては、このラインナップだと比較的古い『Dr. Izzy』の曲を再ミックス、一番古い『instant EGOIST』と斎藤が鼻声でレコーディングしたという『静謐甘美秋暮抒情』を再レコーディングとした。
鼻声と全快、両バージョンの静謐甘美秋暮抒情、皆さんも聴きたいですよねぇ。


さて、アルバムも完成してこれでようやくこのツアーのセットリストを妄想する準備が整った。
ので、早速ライブレポ形式でお届け。




UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2024 「DUGOUT ACCIDENT 2」

SE.絵の具 (r-r ver.)
20周年記念ライブも終わり、肌寒い季節。
青い照明に照らされたステージに、いつものSEでいつものように入場してくるUNISON SQUARE GARDEN。
定位置につき楽器を構える。
ドラムのフレーズが絵の具を遮り、ライブが幕をあける。


01.プログラムcontinued (20th style)
1曲目に繰り出されたのは20周年イヤーの目玉であるこの曲。
10周年→15周年→20周年と毎回歌詞がリニューアルされているが、表現を変えながらも芯の部分は全く変わっておらず、これまでUNISON SQUARE GARDENが続いてきたこと、そしてこれからも続いていくという希望が感じられる。

フルカラープログラムのオマージュである「Wow~~」を歌い上げ、楽曲はフィナーレへ。
最後の音をジャカジャカと掻き鳴らし、「UNISON SQUARE GARDENですっ!!」と高らかに宣言すると、ドラムの音に合わせジャーン!と曲を締める。
観客の拍手が響き渡る間も与えず、ハイハットのカウントが始まる。
それは4カウントでは止まらない、つまりあの曲が来る。
「ようこそ〜!!」を合図にギターリフへ。


02.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
 Bメロの変拍子といい歌詞の内容といい、リリース以来各地のフェスでオーディエンスをポカーンとさせてきたきたこの曲。
日本の音楽シーンに一石を投じようとしてきたユニゾン(というより田淵?)がこの曲を大事にしているのは納得。
ここまで続いてきたこのスタンスはこれからもブレることはないのだろう。

Patrick Vegeeのアルバムでは、「つまりレイテンシーを埋めています」の歌詞繋ぎから『Catch up, latency』が導かれることで知られているが、ライブでは『君の瞳に恋してない』や『シュガーソングとビターステップ』、「埋めっていっます♪」のアレンジからの『放課後マリアージュ』などへと繋がっており、なかなか本家レイテンシーを埋めてくれないんだよなぁ〜。。

「凸凹溝を埋めています つまりレイテンシーを埋めていっますっ」
ドラムがドン、と一拍を埋める。


03.Catch up, latency
流れるように繋がったのは紛れもなくCatch up, latency。
アルバム発売からおよそ4年、ついにこの繋ぎがライブで実現したのだ。
20周年ライブでクライマックスのいいところに配置されていたこの曲が今ツアーでど頭ブロックにいるのも納得。
ユニゾンのスタンスが、音楽が、正しくなくても、最後には綺麗に実を結ぶように。

アウトロでスタッフの人が駆け込んできて、貴雄の頭にヘッドホンが装着される。
楽器の音が鳴り響く中、曲を締める前にドラムと同期の音源で次の曲へ。


04.恋する惑星
3人のアンサンブルにブラスとピアノが加わったド派手なサウンドが流れ込んでくる。
最新アルバムのリード曲、大団円感溢れる恋する惑星がここで登板。
この曲に任せておけば、そのブロックやライブ自体がキチっと締まるような安心感がある。

意味なんかなくても、まだまだ光り続けていたいのだ。

原曲通りに締めると、「最後までよろしく!」とひとこと。
喝采に包まれながらステージが暗転する。
20年続いてきたユニゾンの軌跡とこれからへの希望が感じられる、アツい第1ブロックだった。



束の間の静寂をハイハットの音が破る。
最近どんどん幕間が短くなっている。
ミドルテンポの4カウントで第2ブロックが始まる。


05.ため息shooting the MOON
お久しぶりのため息である。
もっと起用の機会あってもいいんじゃないすかね!?と常々思っていますよ。。

色んな人がいるんだからどれだって正解でいい。

最後に「Are you ready!?」と投げ掛けアウトロへ。
原曲通りに進み、ジャーン!と最後の音を伸ばす。


06.カラクリカルカレ
前曲の余韻をそのまま引き継いで繰り出されたのはカラクリカルカレ。
やっぱりこういう曲の繋ぎ方アツいなぁ。

新世紀がいつも待っていた怪物、ゴールなんか見えないから続いていけ。

突き抜けるようなサビのメロディーやギターリフに圧倒され、あっという間に曲が過ぎ去る。
ギターが曲を締めるとノンストップでドラムが繋ぎ、セッションへ。
あのギターソロを彷彿とさせるようなセッション、2021年のリバイバルツアーで初披露されてから最早定番化しているあれだ。


07.マスターボリューム
1st.アルバム繋ぎとかいう珍しいものを、20周年記念のアルバムツアーで聞けちゃうのたまんないっすね〜〜〜。
『fiesta in chaos』といい『Ninth Peel』といい今回といい、最近の田淵はマイナーキーの曲で畳み掛ける展開を気に入っているらしい。

原曲通りに進行し、アウトロ。
ジャジャ、ジャジャジャジャジャン!と原曲通りに締めると、この曲の最近お決まりのジャーーン!
ではなく、スティックの1カウントだけが挟まり次の曲へ。


08.Numbness like a ginger
ここでまさかのナムネス。
ブロックの真ん中に流れでバラード(?)曲が挟まってくるの、この曲なら出来るでしょ、ってずっと思ってたんです。。
マイナーキー3連からの流れだからより映えて見える。

何が正しくて何が間違っているのか、いつかのどこかで答え合わせしようね。
It's still alive, それぽっちのことでお土産になるから。


09.オトノバ中間試験
ノンストップでいつかのどこかでのマル⇔ペケ採点タイム突入。
待ってなんかはいられないもんね。
この曲はMVこそない(幻のVRビデオなるものは存在する、、)が、『プログラムcontinued』『プログラム15th』など要所要所で抜擢されている印象がある。まさにライブで育った曲。

アウトロを終え、ジャン!と締める(kpfツアーのナノサイズの終わり方と同じイメージ)と暗転。
急展開で揺さぶられる第2ブロックの幕引き。



程なくして、ピンスポットに当てられたベースが深いリバーブのかかったメロディーを奏でる。
ベース始動のセッション、結構久しぶり?
ドラムも参戦し、リズム隊2人によるセッションが繰り広げられると、そのままイントロへシームレス。


10.ぼくたちのしっぱい
セッションの終わりと同時にギターのイントロへ。
『Phantom Joke』のカップリング曲で、鈴木貴雄が気に入っている曲でもある。
『Patrick Vegee』への収録も考えられたが流れや枠の問題でカップリング曲へ。
ベスト盤に収録されたことでこれからはきっと色んな場所でちょこちょこ出会えるのだろう。

答え合わせの結果、しっぱいすることや前を向けないこともある。
そんなときは立ち止まってまぶたを閉じておこう。

最後の音を伸ばし、ドラムがドコドンと締める。
ドラムと向かい合ったギターの音ですぐに次の曲へ。


11.静謐甘美秋暮抒情
通称文字化け曲、登場。
USG2020の楽曲投票で第16位とバラード曲で唯一のTOP30入りするなど、根強い人気を誇るこの曲。
いや、実際マジで名曲だよな。。
2021年の『UNICITY LIVE ONLINE』のアコースティック編成以来、2サビの「て」が良すぎる。

まだ前とか向けなくても、まぶたを閉じてシャットダウンして、都合のいい夢の中でシアワセ貯金を済ませてから、また歩き出せばいいのだ。

ジャジャジャジャッ!と原曲通りに曲を締める。
すぐに斎藤が歌い始め次の曲。


12.instant EGOIST
「君をストップモーション」
ワンマン、フェス、対バンなど各所で活躍してきたこの曲。
23:25の要素も引き継ぎ、納得のベスト盤入り。

嫌なことがあっても、ボタンひとつで動きをストップし夢の世界へ。
なすがままの時間の中で少し休んだら、明日もがんばって!

「feeling hoping dreaming!!!」で会場は跳ね上がり、多幸感に包まれたままアウトロ。
締めのフレーズを奏で終わってもドラムのビートが止まらない。
そのままセッションが始まった。
ベース、ギターと順に参戦し、ボルテージを高めていく。


13.いけないfool logic
セッションからの流れで繰り出されたのは、最新シングル曲である『いけない fool logic』だ。
発売前インタビューで「バンド史上最もハッピーな楽曲」とも語られていたこの曲。
『instant EGOIST』の多幸感をそのまま増幅させ、夢のような時間となった。

原曲通りに曲を締め、そのまま暗転。
後味の良いハッピーな第3ブロックだった。



ドラムソロ〜セッション
しばらくの静寂のあと、ドラムの音が会場に響き渡る。
ここでドラムソロ、最終ブロックである。
20thライブの超長尺ドラムソロも圧巻だったが、こうしていつもの状態で見るドラムソロもやはりすごい。ドラム1つで様々な展開が演出される。
鈴木貴雄に圧倒されたまま、ドラムソロは幕を閉じる。
そのままセッションへ突入。
ベースソロ、ギターソロの順で繋ぎ、雰囲気を作り出す。
バチバチのセッションが繰り広げられ、次の曲への期待が高まっていく。

ジャーン!とセッションを締めるとハイハットの4カウントでライブは最終局面へ。


14.Dizzy Trickster
繰り出されたのは『Dizzy Trickster』
あまり知られていない感があるが、この曲はリリース後にオーディオテクニカのヘッドホンのテーマ曲として起用されていた。
この曲は、セッション付きでの最終ブロック頭、アンコールラスト、ブロックの〆といったように、ライブでの扱われ方が何かと大事にされてそうな印象がある。

難解を呈す、badでいけないfoolなlogicさえも最早癖になる。
真相はsecretで満足な答も出やしない、ならば悲劇か喜劇か、止まらない高揚感を利用して必死のアピール。誰にも奪えない。

ジャッジャ、ジャジャジャジャッ!と原曲通りに締めると、ジャーン!と響かせる。
ギターとベースの余韻が残るなか、ドラムの4カウントで次の曲へ。


15.ラディアルナイトチェイサー
カップリング曲。
もともとは『MODE MOOD MODE』の収録候補曲だったが、他の曲との流れが合わなかったことから急遽『フィクションフリーククライシス』に差し替えられ、この曲は『春が来てぼくら』のカップリング曲として供養された。
『UNICTY LIVE ONLINE』の「メンバーが聴きたい曲」に貴雄と田淵の2人がセレクトしていたり、メンバーからの思い入れも深そうな気配がある。

あなたの世界で息ができるのなら、解析でもなんでも一生続けていく。
ユニゾンの行く先を示唆してくるような奴がいても、そんな野次は無視。
なすがままの夢の世界くらいではそっとしといてほしい。

原曲通りに曲を締め、余韻が響く。
その間にヘッドホンを装着する貴雄。
同期をセットし、スティックによるカウントとストリングスの音で次の曲が始まる。


16.春が来てぼくら
カップリング曲→表題曲繋ぎ珍しい。突如舌を出す神様が呆れる頃〜
この曲はメンバーから本当に大切に扱われていることが伺える。
なんでこの曲で世界がひっくり返らなかったんだよ。。

新しいことと同じだけ、これまでの大切のものを依然、続けていられるように。
それはちゃんとこの足が選んだ答だから、きっと間違ってないはずなのである。

同期音源と絡み合うギターリフに導かれ、曲が終わる
ストリングスの余韻が響くなか、ギターにカポが装着される。
ヘッドホンを着けたままの貴雄がカウントを始める。


「かくしてまたストーリーは始まる」

17.kaleido proud fiesta
リリースからまだそんなに日は経っていないが、すっかり定番の”勝ち曲”になったなぁ。
この曲がもたらす無敵感、これからもユニゾンの代表曲として咲き誇ってほしい。

ただ眠っているだけじゃoutsideの時計はいたずらに進んでしまうのだから、震えちゃった高揚感を理由にして、夢を見続ける。

祝祭の鐘が鳴り、17曲目までが終了。
そろそろライブが終わってしまう。
そう考えていると、再びヘッドホンをつけたままの貴雄のドラムのフレーズで次の曲へ。
あれ?「ラスト!」コールは?


18.君の瞳に恋してない
3連同期曲。
この曲もすっかりライブの定番チューンだよなぁ。
18曲目、最後の曲の『君の瞳に恋してない』がめちゃくちゃ締まって良いんだから。

ふてくされ嬢ちゃんや肩身狭い坊ちゃんも、夢の世界でのシアワセ貯金を済ませたら、太陽が揺れる元の世界でも生きてみようと思えるようになる。

アウトロの締めフレーズに突入すると、原曲よりも多くそのフレーズを繰り返す。『MODE MOOD MODE』のツアーでやってたアレと同じだ!
しかし、そのまま締めるのではなくギターソロへと繋がる。セッション!?
ギターソロが終わったところでコード弾きに合わせて「UNISON SQUARE GARDENでしたー、ラスト!」と宣言される。もう一曲!?
セッションが終わり、ドラムの合図で最後の曲。


19.スペースシャトル・ララバイ
「忘れたくても忘れない今を繋いでいく」
まさかの『スペースシャトル・ララバイ』である。
『DUGOUT ACCIDENT 2』に収録されてない曲で本編終わるんですか?!
『Ninth Peel』や『Ninth Peel next』での活躍を考えれば納得ではある。
次のベスト盤にはきっとこの曲が収録されているのだろう。

青すぎる空を泳ぐ、ぐちゃぐちゃだった希望。
それでも、ここまで続いてきたこの瞬間、”今”こそが答え。
何が正しいか間違っているか、後日譚でわかるんだから”今”を誇れるかだ。
どうしようもなく、あなたの世界で息をさせて欲しくなって、奇跡的だって生きてみたくなった。
行けるところまで行こう、小さく祝祭のベルは鳴る。

原曲通りに締めると、会場からドカッと拍手が巻き起こる。
「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!!」
3人が退場していき、ボリューム満点の本編が幕を下ろした。



ENCORE

少しして再びステージに明かりが灯り、拍手に迎えられながら3人が入場してくる。
楽器を構え位置につくと、照明が落ちていく。
スティックの3カウントでアンコールが始まる。


20.夏影テールライト
イントロの数小節で会場の空気はすっかり夏の終わりに。
今ツアーといいこれまでのワンマンといい冬フェスといい、全然夏に演奏されないわこの曲。

君の瞳に恋してないが、その目の中でいついつでも踊っていたい。
この道の先がどうなるのか知らないから知ってみたい。間違いにしないでよね。

「幻に消えたならジョークってことにしといて」
と曲を締める。

すぐにピアノの音が流れ始め、それに合わせて「アンコールありがとうございます、もうちょっとやりま〜す」と言い放ち、ドラムの合図で演奏に移る。

21.mix juiceのいうとおり
メッセージ性も強く、メンバーの思い入れも恐らくそこそこあるこの曲だが、意外とワンマンライブでの演奏率は高くない。
筆者も『MODE MOOD MODE』で聞いたっきりだったのでこれは嬉しい。

今日までの感情が明日を作るから、これからも続いていくために、イライラや後悔は丸ごとミックスジュースにする。
空前のスケールで右往左往dancingしたい。

原曲通りに締め、即座に「ラスト!」コール。
アンコールを2曲にして全体でいつも通り21曲にしてくるかもと思ったが、しっかりアンコール3曲だ。
特有のスティックカウントで最後の曲へ。


22.放課後マリアージュ
本編後アンコールマリア〜〜〜〜ジュ
カップリング曲というにはあまりにもポテンシャルが高すぎる。
『Ninth Peel』ツアーでも最終ブロックに起用され、ベスト盤に収録されるのも納得の活躍ぶりである。

朝までまだ時間がある。だからもうちょっとだけ、夢の時間は続くのだ。
ユニゾンも、もうちょっとだけ続く。一瞬も飽きちゃいないのだから。

曲を締めると「UNISON SQUARE GARDENでした、バイバイ!」と告げられる。
大喝采を浴びながら退場していくUNISON SQUARE GARDEN。

こうして20周年の目玉ツアーが幕を下ろした。




あとがき

ということで私がもらったお題は『2枚目のベストアルバム発売記念ツアーのセットリスト』でした!
いやはや、考えることが多すぎて頭がパンクするかと思いましたが、納得のいく仕上がりになり、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごすことができました。

アルバムのラインナップについては、『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』のようなリード曲や、『フルカラープログラム』のようなインディーズ曲の再録のような枠がなかったのが難しいところでしたね。
ただ、結果的にめちゃくちゃ好きな仕上がりになってて、最近自分でめちゃくちゃリピートしちゃってます。
曲順は、「緩急のバランス」「ある程度物語を作る」「前作の『23:25』『シャンデリア・ワルツ』と同じ場所に『instant EGOIST』『君の瞳に恋してない』を置く」らへんを意識しつつ並べました。
ぜひ一度このアルバムのプレイリストを作って16曲の流れで聴いてみてほしいです。絶対「良いアルバム…」ってなるので。

セットリストについては、これまためちゃくちゃ良い仕上がりですね。
「『プログラムcontinued』で始まる」「スロウカーヴ〜latencyをいい加減実現させる」「突然始まる『Numbness like a ginger』」「まだ曲名しか発表されていない『いけないfool logic』を起用する」といったやりたいことを全部詰め込めて大変満足です。
文脈面でも「答え」「夢」「続く」らへんを軸にしっかり組めたなぁ〜って印象。
アルバム内で『アトラクションがはじまる (they call it "NO.6")』と『世界はファンシー』だけ採用できなかったんですが、流石に16曲全部は詰め込みきれなかったのでご容赦m(_  _)m(『プログラムcontinued』ツアーは6曲くらいやってないのあったし良いでしょう)
また『Dr. Izzy』ツアー以来の全22曲構成ですが、「プロコンツアーと同じ曲数」「アルバム曲をできるだけ使うため」「いつもより1曲少なかった『Ninth Peel』ツアーの枠を『スペースシャトル・ララバイ』で今回補う」など適当な理由をつけてゴリ押ししました。


こんなところでしょうか。
書き漏らしているセットリストの要素などがありそうな気がしますが、物好きの方への解釈の余白としておきましょうか。。


最後に、素敵な企画を運営してくださったハグルマルマ様、本当にありがとうございました!!



最後までお読みいただきありがとうございました!!
以下、セットリスト


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