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HP Reverb G2 を1年間使ってみた感想

まず最初に、投稿者はVRHMDをこのReverb G2しか所持していないことに注意してください。
(追記:2022/11にVIVE Proを入手しました。本文もちょっと加筆してます)
それと初noteなので稚拙な文章はお許しください。

2021年7月に購入し、約1年間VRChat専用で使ってきました。VRChatをしてみたいという方には参考になると思います。
なお、心拍数計測とか色々すごい機能がついた方ではないです。

結論から話します。

VRChat用途ではReverb G2はおすすめできません。


とは言ったもののもちろん良い点もありますのでそれぞれ紹介していきます。

Reverb G2のココが凄い!😁

・フェイスブックアカウントが要らない
Quest2はアップデートにより、FBアカウントは不要になりました。私がReverb G2を選んだ最大の理由はもはやありません。誰か交換してくれませんか?

・高解像度(両目4k、4360*2180)
スクリーンドア効果が全く気になりません。画質についてはハイエンド機と同等かそれより勝ります。最高90Hz動作。それでいてQuest2より視野角は1°広いです。
追記:VIVE Proを使用する機会がありました。私はGTX 1660TiというVR用途ではクソザコスペックユーザーなのですが、それでもG2の圧勝と感じました。Proの方は確かに黒色の表現は素晴らしいの一言なのですが、スクリーンドア効果が酷くて惜しいですね…

・標準のスピーカーとマイクが最高(Valve Indexと同じ)
G2のスピーカーはフルセット13万超のValve Indexと同じものを採用しています。オフイヤーで音漏れこそ仕方ないですが気にならないレベルです。低音が少し物足りない気がしますが音質の良さで許容できます。何より耳に接触しないのが良い。
マイクも非常に高感度でいい感じです。
ちなみにValve社と共同開発らしい。

・ハードウェア無段階IPD調節が可能(60~68 mm)
カチカチと一定間隔で動くのではなく、本体にあるスライダーで滑らかに調節できます。VR酔いにも関わるのでありがたい。ただし範囲はちょっと狭いかもしれない。

・コントローラーの電池が長持ち
Quest2は片手単三電池1本で、G2は片手単三2本です。自分はeneloop proを使っていましたが、3日程充電サボっても電池切れになったことはありませんでした(その分重いけど)。切れたら即座に交換出来るのも利点。

・有名企業で採用されるくらい信頼性がある
元々コンシューマ向けではなく企業向けらしいので耐久性は折り紙付きみたいです。最近ではJR西日本の巨大ロボの操縦にも使われてました。なおケーブルの耐久性

・見た目がかっこいい
ブラックでクールです。埋め込まれたカメラがいい味出してます。個人的にどのVIVE製品よりも好き。

カッコイイ!

・そこそこの値段
税込み65,780円です。Quest2の値上げにより視野に入ってくるんじゃないかと思います。

Reverb G2のここがダメ!😥

・有線
ケーブルの摩擦係数がやたら高いので、地面に置いてると引っかかってやってられません。天井から吊るしてます。↓


・コントローラーのトラッキング範囲が狭い
Reverb G2はQuest2と同じインサイドアウト(HMDのカメラで直接コントローラを認識する)方式です。これに関してはQuest2を持ってないので想像上での比較ですが、G2は上向きのカメラが付いていません(Quest2はある)。よってコントローラを頭の上に持っていくと割とすぐカメラがコントローラ見失います。クソです。これは共通かもですが、腕をニュートラル(垂らした状態)にしようとしても追跡範囲外になります。意識しないとすぐ前ならえ状態になってます。ただしHMD側面に左右一つずつついているので横には無駄に広いです。Tポーズは余裕。企業とコンシューマ向けの違いでしょうか。

・操作がクソ(VRChat)
初期設定のキーバインドが使い物になりません。幸い有志の方が最適化したキーバインドが配布されていて(SteamVRの機能)、簡単にコピーできます。が、そうすると別の問題が発生。乗り物系のギミックと極端に相性が悪いです。トリガーでアクセルブレーキの単純なものなら問題ないですが、飛行機の機能切替えはとてもやりづらく(配布バインドでは無理だったので改造して辛うじてできるようにした)、自動車のギアチェンジは何をしても無理でした。これを解消するには初期バインドに戻す必要がありますが、(おま環かもだけど)ある程度プレイし続けるとバインド設定がなぜか変更不可になる不具合があるので再起動する羽目になります。G2のコントローラにはトラックパッドというものがないので、それが原因のようです。
普段使いには問題ないのでそこに我慢すればまあ… 問題ありました↓
さらにもう一つ。ボタンのタッチ操作なし。静電容量方式非対応。つまり、G2は入力をするのに必ずボタンorトリガーを押し込む必要があるという事です。クソ。Quest2ではタッチでも反応すると知った時は驚きました。ボタンを触るだけと押し込むで違う表情を出せるらしい。羨ましすぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
出せる表情の幅がだいぶ狭くなってしまう…これは痛い(Pico neo 3くんもできないらしいですね)
なおVIVEコンも酷かったです。コントローラがデカいし重いし表情と移動のパッドが共有のせいで誤爆が…

・暗い場所だと3dofになる/コントローラが不安定
インサイドアウト方式なので周囲が認識できなくなると6dof(空間移動可)から3dof(頭の回転だけ)になるのはQuest2と同じ。では何が問題なのか、それはG2はただの白黒カメラだということです。Quest2は赤外線カメラなので、赤外線投光器を設置すれば暗闇でも問題なく使えます。G2も白黒なので同じだと思って赤外線投光器を買ってみたけどダメでした。3000円返せよ…
また、G2のコントローラは可視光LED(白色)をリングに配置してそれをカメラで拾っているからか、暗すぎるとLEDが眩しすぎてコントローラがVR上で震えだしたり吹っ飛んだりします。VR睡眠するときとか書き置きするとき地味に困る。

・SteamVRでのシェアが最低
VRHMDには様々な企業のものがありますが、Reverb G2はWindows Mixed Realityというものに属します。WinMRには他にもDELLとか富士通のとかいろんな機種があるはずですが、全部統合してたった4.60%です。
対してQuest2は49.02%、圧倒的です。
ゲームやアプリの開発者さんもこんな雑魚ブランドに構っている暇はありません。動作非対応/不具合発生は日常茶飯事です。先駆者の方々から最適なキーバインドをコピーするか自分で設定することになります。

2022年6月のVRHMD使用者割合


他にも細かい言いたいことはたくさんありますがここまでにしておきます。
もう一度言います。Reverb G2は

やめとけ


Meta Quest 2 128GBは 59,400円 です。VRChat目的であれば、そっちを買ったほうが確実に幸せになれそうです。対応コンテンツも圧倒的ですし。
ただし画質とサウンド周りについては最高である、とは言っておきます。

以上です。

関連リンク:同じ価格帯の4機種比較
https://vr-compare.com/compare?h1=HdfjN_0UlPY&h2=pDTZ02PkT&h3=ZhHpFl6JF&h4=Nz7lKAcZEk



「VRヘッドセットはアメリカで生まれました。 Metaの発明品じゃありません。しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しの時です。」
「バ美肉は好きだ」
「バ美肉がお好き? 結構。 ではますます気になりますよ。 さあさどうぞ HP Reverb のニューモデルです 快適でしょう? んああ仰らないで。 ヘッドホンがオフイヤー、でもオンイヤーなんて見かけだけで夏は熱いし よく蒸れるわ すぐ壊れるわで、ろくな事はない。 ケーブル長もたっぷりありますよ(6m)、どんな豪邸の方でも大丈夫。 どうぞ回してみて下さい、いい音でしょう。 余裕の音だ、ドライバーが違いますよ」

「一番気に入ってるのは・・・」
「何です?」
「見た目だ」
「ああ、何を!ああっ待って!ここで動かしちゃ駄目ですよ(ギアチェンジできないので動かせない)!待って!止まれ!うぁあああ…」

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