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象牙の印鑑はもう買わない(知るべき現実)

象牙取引のための密漁が酷くアフリカゾウは近い将来絶滅する、という話です

象は賢くて人に聞こえない低周波で会話し、笑い、泣き、怒る。子供は10年に1~2頭くらいしか産まれないので、母は子をとても大切にし母子ともに一生(60年以上)すごす

象牙は臼歯が変化したもので抜け落ちず、密漁者は「まだ生きてる状態で」顔ごとチェーンソーなどでえぐり取ったりするのだそうです…
また象牙売買の金はイスラム系テロリストなどに渡り市民の虐殺に使われていることはアフリカでは周知の事実

「象の牙なんてものを一体誰が高額で買うんだよ、もううんざりだ」と残酷なテロ襲撃からからくも生き延びた青年の話も紹介されています

もちろん日本は大手バイヤー国の一つ

ワシントン条約の国際会議の場では日本は(SDGs的な意味での)象牙の国内市場継続を求めました
他方で中国は全世界市場の閉鎖を主張、香港でも実際に動いて象牙価格は暴落しました

最近の中国は環境問題に大きく向き合い始めていて
本書でもそうですがちょっと「かっけぇなぁ(格好良い)」と思ってしまいました
(←まぁそう思わせることも作戦なんでしょうが、、あとそれまでが酷いから「どのクチが言ってんだよ」なる向きもあるようですが、それはそれ)

いずれにせよもう絶滅は食い止められない、というのが著者の見解です
既にキタシロサイもあと数匹に
残念なことと思いますが…これが現実なのですね

「野性動物が住めない世界にはきっと、人も住めない」

知らなかったではすまされない、また知ったのならばちゃんと向き合わねばならない…と

昔買った象牙の印鑑を眺めて思ったのでした
(私はもう買いません)

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