2014年7月の記事一覧
連載小説『誕生日が待ち遠しい!』[6-7]
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# 6
途中でマサミと別れたリツ子はひとりぼっちになった。またセミの鳴き声に囲まれていた。やっと通い慣れてきた通学路がいつもとはちがって見えた。
転校したてのころは、通学するとき心細かった。しかし通い慣れるうち心細さはなくなり、この道の両はしには自分の家と学校があると確信できるようになっていた。なのになぜか今、
連載小説『誕生日が待ち遠しい!』[8-9]
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# 8
金田のケータイの表示には、「三上ノボル」と表示された。
「もしもし。三上くん、なに?」と金田は電話にでた。
しかし、返ってきたのは、三上の声ではなく、女の子の声だった。
「金田くん?」
「え? だれ? 三上くんじゃ……」
金田はあわててもう一度ケータイの表示を見た。やっぱり「三上
タランティーノとウェス・アンダーソンと私。
『誕生日が待ち遠しい!』を投稿し終わった。
最後まで読んで頂けた方、誠にありがとうございます。
まだ、読んでいない人は、お時間があるときにでも目を通していただけるとうれしいです。
『誕生日が待ち遠しい!』は数年前に書いたものです。
それを久方ぶりに読み直し、手直して投稿したわけだが、
創作の経緯を思い出した。
「何を表現したくて書いたのか?」
それについて書こう。
まず、子どもを主人公にするに