2014年12月の記事一覧
短編ナンセンス小説『ウラギリのメリクリにハラキリを』
リビングの時計の長針がカチッと鳴って短針に重なる。
12月24日から25日へ。
そのかすかな音が、つけっぱなしのテレビの音声をくぐり抜け耳に届く。心に悲しく響く。
この乾いた音を聞くことになるだろうと私は予期していたのだと思う。ただ受け止めようとしなかった。できなかった。今度こそと思った。私は愚かだ。
クリスマス用のディナーで占められるテーブル。もういい加減目を覚ましなさい、夫は別の女と一緒なの
リビングの時計の長針がカチッと鳴って短針に重なる。
12月24日から25日へ。
そのかすかな音が、つけっぱなしのテレビの音声をくぐり抜け耳に届く。心に悲しく響く。
この乾いた音を聞くことになるだろうと私は予期していたのだと思う。ただ受け止めようとしなかった。できなかった。今度こそと思った。私は愚かだ。
クリスマス用のディナーで占められるテーブル。もういい加減目を覚ましなさい、夫は別の女と一緒なの