時雨

この雨が止んだらまた会おう。

久々のRBB新曲です!実写PVです!感染防止拡大という大義名分のため、マスク着用で失礼します!

「止まない雨は無い」「この雨が止んだらまた、皆で笑って過ごそうぜ」「だから今は会えないけどそれぞれの場所で頑張ろうぜ」というのがメインテーマです。

ちなみに「DEATH STRANDING」というゲームが元ネタになってますが、元ネタを知らなくても単品でこの曲を楽しんでいただけると思うので大丈夫!分からなければ特に気にしないでOKです!そもそもこの曲の中では時雨(ときう)ではなく時雨(しぐれ)、対消滅(ヴォイドアウト)ではなく対消滅(ついしょうめつ)と普通に読みます!「カイラル通信を繋いでアメリカを再建する」(なお原作では東から西へ繋いで行きますが、イルベルのバースでは西から東へとつないで行きます!!!!! 雨天も西チーム!AOだけ東から西ね!笑)というイメージが今作のテーマとピッタリ重なって、ぜひこれでいこう!という話に固まりました。
原作のコンセプトは素晴らしくて、小ネタもたくさん挟んであって、そして恐ろしい部分はキッチリと恐ろしく(グロ注意)て、とても良いゲームですので、おうちタイムでお暇な方はぜひお手に取ってみてくださいね~!

ゲームのことは一旦置いておいて、イルベルバースのメッセージとしては「今は会えないけど、この音がKnot(結び目)を繋いでいく」「電波に乗せて声を届ける、俺らが配達人だ」「辛い記憶も全部この一時的な雨に流してしまえ」「あと少しで笑えるから頑張ろうぜ」そんな想いを込めています。

「徹底抗戦」「捨てていこうぜ」っていう韻(これ韻であってますか?)を思い付いたんだけど、踏み方がベタベタすぎてちょっと恥ずかしかったから、わざとフロウ(ラップの歌い方のことです)で少しだけ踏み外しました。ベタ過ぎるとダジャレになるという、これって日本語ラップの宿命ですよね。その微調整が難しい!いっそ割り切ってダジャレ風に踏みまくってみたい気もする!けどちょっと恥ずかしい!これ分かりますかね!

1小節ごとにケツで踏むのを「脚韻」と呼ぶのですが、この部分をどちらも脚韻にしてしまうと、ギャグ感あるいはダジャレ感がすごいんですよwww なんとなく分かる人は、自分でフロウして試してみてね!きっと伝わるはず!なのでそれを避けて「フロウで踏み外す」という高等技術を使ってます。あ、でも実は高等でもなんでもないですのでご安心を!

さらに「弱気な時間」「夜明け間近」このふたつは、一見踏んでそうに聞こえるけど、実は一部だけ母音が一致していない(kiとkeの部分ですね)というライミングです。これが本当の意味での「踏み外し」ですね。これをフロウで誤魔化す場合に「フロウで踏む」と呼びます。さっきとは逆に、ここはフロウで踏んでる感じです。

おいおいマジかよRAPってたのし過ぎだろ!!!!!!!!!!!!!! こんな楽しい遊びねえよ!って思いませんか!そして、この三者三様のビートに対するアプローチ。まさに可能性は無限大。ラップを初めて発明した人は神。マジで神。これからも一緒に楽しんでいきたいですラップを。素晴らしきトラックメイカーの方々と一緒に、RBの二人と一緒に、そして何よりも聴いてくださるあなたと一緒に。

あと最後に一つだけ余談を。

「止まない雨はない」ってよく言うよね?あれを「そんなの気休め、単なるきれいごとじゃん」って思っている人いませんか?もしくは「当たり前だろバカだなー」って思ってる人?(俺も昔はそうでした)

なので、ひとつだけ説明させてください。すでに理解してる人には蛇足でちょっとつまらない話です、ごめんね。「初めて聞くよ」っていう人は、ぜひじっくり読んで理解してもらえると嬉しいです。なるべく噛み砕いて分かりやすく書きますね。

「止まない雨はない」っていうフレーズは、ソシュールという言語学者のいう記号論の考え方に非常に近いものなのです。端的にいうと「止むから、雨という名前がついた」んですよ。「止まないものだったら、そのそも雨なんて名前をつけて、晴れと区別する必要がない」んです。「桜は散るから美しい」のと同様ですね。「一年中通して緑色をしたそのへんの雑草を、わざわざ美しいとは思わない」のと同様です。

つまり、区別し表現する必要があるものに、名前という記号が与えられ、語彙が分化する。たとえば「雪」に関する語彙の話が有名ですね。日本では雪を、たくさんの言語で表現します。日本の歳時記には、実に36種類もの「雪」に関する語彙があるそうです。淡雪/あわゆき 吹雪/ふぶき 雪時雨/ゆきしぐれ 粉雪/こなゆき 細雪/ささめゆき 綿雪/わたゆき 牡丹雪/ぼたんゆき 根雪/ねゆき 新雪/しんせつ… それに対して、雪の降らない地域の言語、例えばアラビア語では「雪」も「氷」もThalj サルジという語で表すそうです。

つまり言語において、区別する必要がない場合には、それをわざわざ別の言葉を使って区別しない。我々がこの気象現象を「雨」とわざわざ区別して呼ぶことは、これがあくまで「一時的」なものであることを意味している。

結局何が言いたいかというと… 



止まない雨はない ということです!



いかがでしたか?


長々と説明するフリをしておきながら、結局なにひとつ進展してない、全く無意味なクソ文章でした!騙されたなバカめ!バーカバーカ!それでは皆様!よい週末を!

STAY HOME, STAY HEALTHY!!!!!!

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