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note読者は輪るピングドラムを知っているか?

森博嗣の本のタイトルみたいですね。関係ないです。

みなさん。アニメ「輪るピングドラム」を知っていますか?
10周年ということで完結した作品ですが新作映画2022年4月29日に公開されるそうです。新作といっても総集編再編集がメインでオリジナルシーンが入る感じだと思います。

これは愚問なのですが皆さんはセーラームーンを知っていますよね。このアニメの監督はその監督です。

ウテナやユリ熊嵐、さらざんまい知ってる人はきっとピンドラも知ってますね。割愛

このアニメ、2011年夏公開なのですがもの凄く視聴者をざわつかせ作品であり、それは2022年になっても議論をされていたり新作映画クラウドファンディングで一気に支援金が集まったりと多くのファンをつけた作品でもあります。

ただ「全く見たことのない人」にむけてこのアニメを語るにはあまりにも複雑な話なのです。
だって「ピンドラの話を140字で説明するのは無理だから!」
毎週予想のつかない展開と勢いのいい意味不明なギャグで視聴者を混乱の渦に巻き込む…それでいて構成が凄くベテラン監督の手腕でしっかりと引き込んでいく。意味わからん!けど面白い!と楽しく見ていたら……………恐ろしいほどの現実が襲ってくる凄まじいアニメなのです。

例えば昔のアニメなので見てないという若いアニメファンには「まどマギ」と「シュタゲ」のときにもう一つ話題をさらったすごいアニメがあったんだとして見ていただきたいですし、
普段アニメはそんなに数は見ないという人でも、少し通向けの映画や舞台作品を好んでいる人たちには是非鑑賞してほしい作品です。

基本内容には触れていませんが、ここからは読む人によってはネタバレと感じてしまうかもしれません。ただそのネタバレを感じることができる人は、このアニメを見るべきです。全くなんのこっちゃ分からん!って人もこのアニメを見るべきです。
全人類、ピンドラを見てくれ。

……と言いましたが、ここから触れる話題を察して避けられる方は避けてください。なにかしらとてつもなく重い過去を持つ方にはおすすめしません。(こういう作品の場合、注意書きは必要だと感じています)



舞台は2011年。あの年です。でも放送時の年でもあるので震災とはとくに繋がりは無い…のですが、放送時期は運命だったとしか言えません。あまりにも起こった出来事の全てが合致してしまうのが伝説のピンドラというアニメなのです。あのときの空気感で見るには辛かった人も多いかもしれません。

この2011に反応する感覚を大事にしていてください。note読者はこういうものに反応できる年代や層が多いと思っています。だからnoteでおすすめしたいのです。

ピンドラのキーの数字は95です。
このアニメはたくさんのピクトグラムや記号が登場します。95、改札、円、運命、ペンギンなどなど…。それが視聴者には意味のわからない演出で大量に描かれています。そして物語のベースにあるのは銀河鉄道の夜です。

全くわからないこの記号たち。そして少女向け日曜日のおジャ魔女風アニメギャグ。とんでもなく強烈な脇キャラたち…
2クールアニメの前半部分はシリアスがたまに入るポエミーなファンタジードタバタアニメとして繰り広げられるのですが、一期の後半、作品の核心が暴かれ、その恐ろしい設定と共にそこからこの作品は何だったのか、主人公たちは、脇キャラたちはどこへ行くのかを一緒に見守ることになるのです。

後半になるにつれて苦しくなっていくのですがギャグ成分も忘れないためにとても感想が難しく(果たして社会派と言っていいのか?)多数の考察があり、凄まじい情報量で安易におすすめすると怪我をするアニメでもありますが、一つ言えるのは完成度はものすごく高い!ということです。

ビジュアル面でも相当攻めていてかつ可愛い見やすいアニメですし、やくしまるえつこを起用したOPや、ARB・石橋凌の曲をふんだんに使ったとても通好みの音楽センスで、独特な世界観を構築しています。
演出も「イクニ!」って感じでさらざんまい見てた人には馴染みがありそうです。(説明になってない)

こう書くと相当気合入れないと見れないように思うのですが、ええもう盛大に気合い入れて見るべきアニメです!笑
ですが!そんなこと言われたら見るの辛いよという方。安心してください。総集編の映画になるんですから!(前後編だけど!)

予告、気になるでしょう?
その軽い気持ちで見に行って、みんなでピングドラムを探しましょう。
見る前と見た後ではもうあなたは違う運命を生きることになるでしょう。さあ、ピングドラムを見た人間になるのです。こっち側にくるのです。

既にこっち側の人たちへ。
新作これ普通の総集編じゃないよね。なんか別物だよね…久しぶりだね…またみんなで生存戦略しようね…。



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