劇場版ラブライブ!サンシャイン!!を見た後の感情

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」、公開されましたね。
ラブライブ!サンシャイン!!(以下サンシャイン)のアニメシリーズ完結編(恐らく)である本作、無印の劇場版が大好きだった私は、期待を胸に劇場へと足を運びました。

本記事は、サンシャインを見た後の感情を感情のままに書き殴ったポエムです。
全てが個人的な感想で、妄言です。
ツイッターに書いてしまうとネタバレになってしまうので、回避の為にわざわざnoteに綴りました。
全ての行の初めに「個人的には」という一文を脳内保管してお読み頂ければと思います。

また、ネタバレとネガティブ感想が多分に含まれるので、これから劇場版を見に行くという方や、アンチ意見を見たくないという方にとっては大いに毒となっております。ご留意下さいませ。

アニメシリーズにおける劇場版の立ち位置

さて、まずはこの点を振り返っておきます。
劇場版とは、一体何だったのか。

1期は、輝きを見つける物語でした。
第12話「はばたきのとき」、”Dear ほのかさん”から始まる手紙の文を初めて耳にした時の感動は忘れません。
μ'sへのリスペクトを持ちつつ、安直にすがりつくこともせず。あくまでAqoursのストーリーであることを描き切った1期は、賛否は理解しつつも私は良い作品であったと思っています。

2期は、未来を目指す物語。
廃校が決まってしまい、μ'sとは全く違う未来を歩むことを余儀なくされてしまった2期の結論もまた良かったです。
第12話「光の海」で披露された楽曲「WATER BLUE NEW WORLD」の”新しい場所 探すときが来たよ”という詩がまた響く。
しかし、その”新しい場所”、つまり未来がどういったものであるかが描かれることはありませんでした。

そして完結編である劇場版は、”新しい場所”に辿り付くまでを描くことが、アニメシリーズにおける役割などではないかと思います。

3年生組を失うAqoursの未来とは。
続けることを選んだAqoursの未来とは。

そういったところが劇場版では描かれる。

はず、でした。

Aqoursが見つけた”新しい場所”とは

劇中は主に3年生組を失ったAqoursの悲しみや迷いが描かれます。
イタリアに行ったり、1年生の成長を感じたり、自分達の歩んできた道を振り返ったり。

紆余曲折、色々なことが描かれます。

色々なことを経て、千歌は6人になってしまうAqoursのこれからの在り方に気づく素振りを見せるのですが、、、
それを語ることはついにありませんでした

私の読解力が足りないのか。
愛が足りないのか。

映画の最後に披露する「next sparkling!!」という楽曲があります。
これは6人となった新生Aqoursの再スタート楽曲という立ち位置のはずだったのですが、途中から3年生組の魂が合流し、結局全体曲に。
そのままエンドロールに突入し、6人になってしまった新生Aqoursの在り方は描かれることなく、幕を閉じます。

映画で描きたかったAqoursの未来とは

「私たち、これからも頑張っていきます!」

そんな終わり方なら、2期で十分だったのではないかと思います。

無印の劇場版は、解散という明確なゴールが設定されていたこともあり、アニメシリーズとして非常に納得感のある大団円を迎えることができました。
一方、同シリーズとして、やはりサンシャインには消化不良感が残ってしまうことが残念でなりません。

受け取り方は視聴者に委ねる

音楽を主軸に据えた映画では非常によくある終わり方で、これ自体は良いと思いますし、私も大好きです。

近々だと、ロックバンド”クイーン”を題材にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、ライヴエイドという伝説のライブでの演奏を終えた後、主役のフレディ・マーキュリーが大観衆を前に頷きながらステージを去るところがラストシーンになっています。

また、個人的に非常に印象に残っている「ダンス・イン・ザ・ダーク」という映画では、避けられない不幸に生きた主人公が絞首刑になるというあまりに報われない最期からエンドロールに入ります。

昨年大ヒットした「グレイテスト・ショーマン」然り、アニメに限らず音楽モノはラストシーンに全力投球し、音楽を通してどういった結論を感じるかは視聴者に委ねることが多いのではないでしょうか。

しかし、大体の映画が、何かしらの哲学を劇中に盛り込んだ上で最後に視聴者にボールを投げてくるのに対し、サンシャインはそういった劇中の表現も非常に弱く感じました。

視聴者に委ねるにしろ、ヒントが少なすぎる。

個人的に、この点が非常に残念でなりませんでした。

ところで、本当におめでとうSaintSnow

さて、「非常に残念でした」で終わってしまうとあまりにアンチが過ぎるので。

散々叩いてきた劇場版、非常に良かった点があります。

それは、SaintSnowの救済です。

アニメ2期第8話「HAKODATE」において、理亞のミスによりまさかの北海道地区予選突破を果たせなかった我らがSaintSnowさん。
あまりに後悔の残る終わり方でしたが、劇場版で、まさかの救済イベントが描かれます。

Aqoursと同じく、姉である聖良の脱退により、これからどういった未来を歩めばいいのか悩み、苦しむ理亞。
苦しさの大部分を占める非常に大きなわだかまりとして、北海道地区予選の失敗がありました。

そのわだかまりを解消し、未来を見つめなおす手助けをしようと、Aqours vs SaintSnowという、本来あり得たはずのラブライブ決勝戦を行うことになります。

そうして行われるSaintSnowのパフォーマンスと、救われていく理亞の未来。決勝戦で着るはずだった衣装。決勝戦で歌うはずだった楽曲。決勝戦で感じるはずだった想い。。。素晴らしいです

結論、劇場版は良かったのか、悪かったのか

さて、ここまで長々とポエムってきましたが、結論として劇場版はファンであれば見た方が良い作品だと思います。

劇場版プリキュア オールスターズメモリーズには、ご褒美がありました。
劇場版アイドルマスターには、哲学がありました。
劇場版アイカツ!には、物語がありました。

であれば、劇場版ラブライブ!サンシャイン!!には、SaintSnowの救済がありました

Aqoursを深く愛する人にとっては、劇中の千歌の想いが私なんかの千倍も万倍も受け取ることができると思います。
千歌の想いさえ受け取ることができるのであれば、恐らくこの映画は神映画に大化けするのではないでしょうか。


私もあと1~2回は劇場に足を運ぼうと思います。

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