おばけのルール

ふと振り返ってみると、去年の2023年はとにかくやるせない1年でした。

年明けの1月早々に、大好きだった高橋幸宏氏の訃報。

METAFIVEのライブに行くのが夢だったのに、幸宏さんは亡くなられてしまったのでした。
天才ドラマーなのは勿論、お洒落で釣りが大好きだった幸宏さん。

その2ヶ月後にはまさかの教授まで。

YMOのメンバーが立て続けに亡くなってしまい、ショックのあまりしばらくは彼らの曲を聴くことが出来ませんでした。

そこから更に2ヶ月後には母も亡くなり。
567で1年に1回会えれば良い方だったので、未だに母が亡くなった実感はないのでした。

話は変わって、遡ること8年程前。

母が最初に病気で入院したのは息子が小学3年生の時でした。

ある日、私が高校生の時に亡くなった父が私の夢に現れました。(生前アル中)

亡くなった時よりもかなり若くなった姿の父が
わが家のリビングに喪服を着て立っているという夢。

そのインパクトたるや、これは何かあるぞと、目覚めてからの私は怖くて仕方がなかったのを覚えています。

しかし父の言おうとしていることが分からず、とりあえず母に元気にしているか電話を掛けてみたのでした。

すると「すごい量の血便が出てね。」と言う母。

その言葉を聞いて「もしやこれ？」と思った私は実家に行き、母と地元の病院へ向かいました。

出来る検査はしたものの、そこではきちんとしたことがわからなかったので、紹介状をもらい後日大きな病院で検査したところ大腸がんが発覚したのでした。

幸いにもこの時は手術をして事なきを得、父が教えてくれたことに感謝しました。

兄と、母が入院している病院へお見舞いに向かう車の中で、父が夢に出て来て病気を教えてくれたこと話をしました。

「夢の中とは言え、出て来るには相当のエネルギーがいる気がするんだよねえ。」と私が言うと、何故かゲラゲラと笑い出す兄。

「何が面白いの？」と聞くと、
「YouTubeで森久美子が同じこと言ってたから。」と兄。

スピ度ゼロな兄がそんな動画を観ていたことに驚く私。(昔は仲悪兄妹)

そして私もその動画を観ていたので、登場するにはかなりのエネルギーが必要なんだと感じていたのでした。

「お母さんが病気だから病院に連れて行って。」と言えば済むのを、何も言えずに喪服姿で現れたところを察すると、きっと、あの世にも私たちには計り知れないルールがあるんだろうなと感じたのです。

そして実際に、森久美子氏のおばけの友人も
「おばけとして現れるには5つの条件があって色々と大変なんだっちゃ。」と言っていました。

これは、亡くなった森久美の友人がおばけになって現れた話。

5つの条件が何だったか忘れてしまったけれど、磁場とか集中力とかだったような。
それにおばけの姿を映像化させているのは、見る側の右脳なんだそう。

とにかくおばけの話とは思えないくらい笑える楽しい話でした。

私の場合は夢に父が現れましたが、こちらはおばけとして現れた実話。

亡くなってしまった身内の人たちは、私たちには想像もつかない方法で日々、私たちに起きること、そして起きずに済んだことも守ってくれているのだと思います。

そして守ることにも、こちら側にはわからない沢山のあの世のルールがあるのだろうと思ったのでした。ご先祖様に感謝です。

因みに、今世で私には２つ誓っていることがあります。１つは、絶対に花粉症にはならない。もう１つは、絶対におばけを見ない。

誓っただけの甲斐あって、この２つはずっと叶いっぱなしです。こんなに効果があるなら、もっとhappyな誓いにすればよかったです。

皆さま、素敵なGWを＼(^o^)／