新住民の精製手順
わたしたちは、暗黙の了解というものに歴史を感じています。
暗黙の了解には無意識も埋没しているでしょう、日々の課題に追われ暗黙の了解には過去の問題すら共通の前提として積み上げてきた歴史そのものが存在するのです。
例えば、戦争があった後、その後の住民は、体験した住民同士は、戦争という体験を暗黙の了解として共通の前提として生きるはずです。この場合の戦争は過去100年前のオールドスクールな戦争とします。
もうこんなのは嫌だ、オールドスクールな戦争はいやだ!という意識をもってみんなが会話するのです。
しかし、オールドスクールな戦争は進化し、形を変えて、日々、戦争というものも進化してきました。
形を変えた戦争は、当たり前ですが、同じ手法を使う戦術などなかなかないでしょう。もし同じ戦術を使ったばあい、限りなく相手にバレています。
住民たちは、その進化した戦争において、なにか変だ?と気づいた時にはもう時すでにお寿司。いや遅し。
そのストレンジな感覚は、いつかなくなるだろう、その日まで会話はお互いできないな、ということが暗黙の了解の中に生まれます。
それが共通の前提となっている場合はよいでしょう。それすらも忘れてしまった場合です。
そんな状況で、さらなるストレンジが日常に現れた場合、もはや最初のおかしいという感覚は、常態化し、普通になるのです。
そしてここで、新住民が誕生します。つまり新住民は初期の頃の戦争の方法により発生するのです。