火星の分業論

もし、火星に住んでいるとします。

しかもですね、火星はひろーーーーいですし、誰もいません。

一応コロニーでは快適に暮らせる環境があるとします。

急に玉ねぎが欲しくなってきた場合です。

この場合、玉ねぎが欲しいのだが、自分で作るしか無いのですが、現在の火星にはみんなお盆期間で地球に帰省中です。何故か、自分だけが火星にひとりだけいると考えてください。薄情なやつらでしょう。

しょうがないので、玉ねぎを栽培ERで栽培しはじめました。いくら科学技術が進歩したとはいえ、玉ねぎを収穫するまで5ヶ月は必要です。

え?在庫とかないのか?

ないのです。あるのは、乾燥パスタと、H2o2890000リットルしかないのです。H2oに関しては、連合国組織の施設が、勝手に創りだすので、枯渇することはありませんし、乾燥パスタに関しても、乾燥パスタ生成器で無尽蔵に乾燥パスタだけを作り出すことができるのです。

そこで、考えました、玉ねぎを作る係を作ろう。今回は兼任だが。


しかし来年です。

またもやお盆期間にみんなが地球へ帰省してしまいました。ひとりだけ残して。

去年の栽培ERで栽培した、玉ねぎのストックはある程度ありますが、分業した玉ねぎを作る、田中さんが、さぼってたらまた自分で作ることになるので、田中さんの栽培ERを確認したら、田中さんもちゃんと自分の分も余計多めに作っていました。

これを計算すると、田中さんは、もしかしてみんな玉ねぎが欲しいのではと考え、余分に玉ねぎを栽培していたので、玉ねぎが約1万トン生成される予定です。


       しかしある夜。

火星でひとで暮らしていて、なんか、寂しくてしょうがなくなりました。

火星には娯楽が無い。

火星にある娯楽は、パチンコも居酒屋もない。そもそも火星でパチンコは娯楽として成立するのか????

火星に居酒屋あると、なんか、いいよね。

なので、あなたは、娯楽として、EDMを作ったりしました。

でも大音量で流してくれるDJみたいなやつが欲しいので、火星にクラブは無いので、さみしいです。なので、クラブ作成器で、クラブを一個つくりました。サウンドシステムは最高で、アゲハのオクタゴンスピーカーとVOIDなど競合するようなものでもなんでもクラブ生成器で作れる、3Dプリンターです。

ただ、DJが居ない。

今年は自分がDJを兼任しましたが、DJも分業したほうがいいいと感じました。

一回、ペッパー君という人工知能にDJをやらせてみたのですが、

別に問題は無かったのです。

でもなんか過去に聞いたことある感じのDJばっかりなので、なんかちがうなーと思い、来年はDJ係を分業したほうがいいなと感じました。

しかたないので、玉ねぎをやけ食いしました。


そして次の年

2どあることは3ンドある。またしてもお盆期間中にひとりだけ残して帰省されました。

分業したので、玉ねぎは腐るほどあります。供給過剰です。

玉ねぎ係の田中さんには、分業の苦労分として、何か報酬をやっていますが、これでは、減給ですね。

DJ係も今年はよくナイスプレイをしてくれて、毎晩、DJ吉岡はフロアをロックしてくれました。DJ吉岡には、玉ねぎや、何か報酬をあげています。

しかしある疑問があると思います。そもそも、そんなに科学技術が発展しているのに、玉ねぎは無いの?という質問ですが、

連合国機関が指定しているもの以外は供給されません。機関が指定しているものは、ナのチューバーだけで、一生食っていけるやつです。

それ以外は、趣味嗜好の問題だという公式な回答を得ています。


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