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掃除屋さんで独立する~①

掃除屋さんで独立を考えている人向けの投稿です。

まずは掃除屋さんにもジャンルがあるので「どのジャンルで勝負する」かを明確にしなければ、開業後に「どこに営業に行くの?」という悩みが出てくると思います。

大きく分けて6つのジャンルがあります。

①空室清掃

 賃貸物件や売買物件の引っ越し前後のお掃除を行う業態。

②在宅掃除

 人が暮らしているお宅に伺ってキッチンのお掃除やお風呂掃除を行う業態

③ビルメンテナンス

 ビルやマンション、公共の建物など大きな建物の床を洗ったり、ガラスを拭いたり、毎日床を拭いてるような作業員さんを常駐させたりする業態

④ビル管理

 ③の業態に警備員を配置したり、空調設備、給水排水、ゴミ処理など建物の衛生管理全てを引き受ける業態

⑤特殊清掃

 孤独死、ゴミ屋敷なんかの片付けなどがメインの業態

⑥下請け専門

 掃除屋さんの下について毎日「日当〇円」みたいな感じで仕事をする業態

のようなイメージで分かれます。

ジャンルごとの解説。

③と④は脱サラしてスタートするには必要な設備も人員もハードルが高いですし、それに伴う資金も5,000万円くらいなければ厳しいのでは?と感じます。その分成功すれば年商2億~なんてのはザラで大手だと10億越えも珍しくないでしょう。

①と②が一番とっつきやすいかと思います。

初期費用も自分一人で開業であれば辛抱できるなら100万円もあれば開業は可能でしょう。

⑤は成約した場合の現場一件当たりの単価は数十万~100万くらいと高額ではありますが、法律のからみや競争が激しい、取りまとめている○○協会が非常に評判が悪いなど問題もありますし。単価に対する利益率は意外と低いかと思います。

⑥は問題外で、個人事業主という名の日雇いバイトと同じです。僕は⑥の人には「辞めたらいいよ」と勧めます。なんの旨味もありません。

独立開業で一番多いのは①と②と⑥

⑥は僕は辞めることを勧めますが、まれに下請けを続けるうちに自分のお客さんが増えてきて法人化をし、中堅のビルメン会社へと進化する人です。

こういう人はもともと大手の③とか④の業態で働いていた人が多いです。元勤務先の顧客を自分の顧客にする人が非常に多いです。

仕事は「取った取られた」ではなくて「お客さんに選ばれたか?選ばれなかったか?」なので元職場の顧客を奪い取ることに関しては問題無いと思います。最終的に選ぶのはお客さんですから。

これ以外では圧倒的なコミュニケーション能力で星の数ほどいる下請けでも「○○君に来てほしい」という指名を受けられる人です。

①で多いのはお住まいの地域の中堅のお掃除屋さんに営業に行き「仕事ください」と営業するタイプです。悪くはないですが、掃除屋さんが掃除屋さんに営業に行くと絶対にピンハネされます。間違いない。

ハネ率はそれぞれ違いますが、酷い会社だと半分近くピンハネします。

一般的な不動産屋さんが発注する空室清掃の単価なんてだいたい相場が決まっています。

1LDKで例えると8000円から20000円くらいでしょうか?

これを半分もピンハネされたらどうでしょう?

②で独立した人はチラシを作る、ホームページを作るなど集客努力をするでしょう。集客サイトに掲載もいいかもしれない?

でもきっと未経験者がぶつかるのは「掃除は簡単じゃなかった、、、」という壁でしょう。

僕はお掃除屋さんのジャンル分けの中で②の在宅向けの清掃は技術だけなら最高峰に君臨する、一番難しいジャンルだと思います。

そして思った以上にダスキンさんやおそうじ本舗さんなど大手の集客力の強さに挫けるでしょう。

じゃー⑤の特殊清掃は?

⑤も新規参入しやすいジャンルです。簡単なイメージだとゴミ屋敷の片付けとかグチャグチャを片付ける仕事と思われているかと思います。

ゴミ処理一つとっても自治体で分別法は千差万別ですし、家庭から出たゴミをトラックに積んで自治体のごみ処理場に持ち込むなんて違法です。産業廃棄物でもなく一般廃棄物ですから、ゴミ収集車をもって許可を得ている業者さんにお願いしなければ捨てることが出来ません。

買取にもルールがありますし、全部捨ててと言われたからといって偶然発見した貴重品を横領することもいけません。

ルールが厳しいです。○○整理士協会なんかもありますが、業界ではものすごく不評です。内部の抗争も子供の喧嘩よりもひどいみっともないものです。そんな団体と付き合い続けるのもどうでしょう?

また①と②と比較すると独立後の廃業率が高いのも特徴だと思います。

成功するにはかなりの勉強と努力が必要です。

新規参入のハードルの低さは①が一番低いでしょう

空室清掃の業態が新規参入には一番ハードルが低いと思います。

ここで注意しなければいけないのは「掃除屋さんに営業に行かない」「仕事が無いから日雇いの手伝いにいかない」だと思います。

ピンハネされる点と、日雇いを続けていると営業しなくても仕事がもらえる気楽さから⑥の日雇いになりがちです。

これだと自営で商売を行うメリットはほぼなくなってしまいます。


次回は掃除屋さんで独立する~②に続きます。近日中に公開する予定です。


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