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Vol.4 地域の皆さんが楽しめる公園づくり、その一役を担うために。

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盛岡駅の南側、岩手県立美術館をはじめ、
数々の文化施設が集約する盛岡市中央公園。
その一帯に整備されつつあるBeBA TERRACE (ビバテラス)は、
ゆたかな感性を持つ子ども、答えを自ら見つける子どもを育み、
「社会とつながる機会創出」を願う、
3つの民間事業者が主体となってつくる場所。
都市公園の価値向上をめざし、市民の皆さんと育てていく空間です。
さらに、その理念に賛同した事業者たちも徐々に加わって
「あそびとまなびをつなぐ場」づくりに邁進中。
ここでは、BeBA TERRACEに関わる事業者
それぞれの思いを、順次紹介していきます。

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カフェ&うどん店は、
幅広い人が、利用しやすい場に。

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(写真/sunnys cafe店内)

 2022年2月、BeBA TERRACEに柔らかな明かりを灯す飲食棟が誕生しました。切り妻屋根の高い天井が心地よい建物に並ぶ、「sunnys cafe」と「うどん いっしゅん」の2店が、自慢の一品でお客様を出迎えます。
 朝、昼、晩それぞれメニューが変わる「sunnys cafe」は、盛岡では珍しくモーニングメニューを提供するカフェ。朝から自家製手ごねパンが香ばしい香りを漂わせます。昼はパスタやピザ、午後はパンケーキやジェラートなどの自家製スイーツ、そして、夜はビールやカクテルを飲みながら食事を楽しめるオールタイムカフェ「sunnys cafe」は、いつでも、誰でも立ち寄れる、そんな頼もしさを感じる場です。

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 こだわりの一つは、多数取り揃える全国各地のクラフトビール。岩手県内はズモナビールを中心に徐々に増やしていく予定なのだとか。

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(写真/外観。夏にはテラス席もできる予定)

 飲食棟を運営する株式会社M D Sの代表、小松秀弘さんは、22年前にリサイクルトナーの販売で起業。資源循環や環境保全に対するスタンスは創業時から変わらぬ思いがあるようです。同店内でもフェアトレードのコーヒー豆を利用したり、テイクアウトドリンク用のストローや蓋、カップ全てに紙を使用する等の取り組みも積極的に進めています。
 「コストはかかってしまいますが、少しでも地域社会に貢献できる仕組みを作り上げていきたいですね」と話します。

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(写真/店内には若いパワーが溢れる。スタッフと共に)

地域に愛される店づくりが
まちづくりにつながる。

 一方、カフェと隣接する「うどん いっしゅん」は、スピーディな提供と身体にやさしいうどんづくりをモットーにする店。店内は、シックで落ち着いた佇まいです。
 同店が提供する “九州うどん”は、麺の柔らかさが特徴の一つ。温暖な気候で育つ小麦は、タンパク質含有量が低く、粘りが少なく柔らかめなのだとか。「うどん いっしゅん」は、そこに岩手県産小麦を加えた独自のブレンドで製麺。毎朝、店内で麺を打ったあと一晩寝かせているのです。

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(写真/「うどん いっしゅん」店内と自家製うどん)


 「店名は、サッと温かい料理をお出しできるよう、”いっしゅん”と名付けました」と小松さん。スピード感は大事にしながら、仕込みは丁寧に。店名には、食材の「一旬」を届けたいという思いも感じられます。
 自慢の出汁はこだわりの素材を組み合わせ、旨味をしっかり引き出しています。また、トッピングの天ぷら、おにぎり、丼物等、サイドメニューも充実しています。

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(写真/木の風合いを活かした店内)


 「地域の皆さんが、日々の生活をここで楽しめる、そんな場所にしたい」と小松さん。盛岡では、木伏緑地に続く都市公園内の本格的飲食店であり、中央公園の新たな魅力づくりに欠かせないコンテンツと言えます。
 「以前から、店づくりがまちづくりに直結することを社内でも話してきました。その理念がベースにあったので、パークP F Iの話をいただいた際、とても価値ある仕事だと思いました。店づくりにあたって、全国各地の公園を視察しましたが、中央公園には地元の方々が深く関わっている印象があります。長年に渡って敷地内に“どんぐりの森”整備に尽力してきた皆さんの思いを引き継ぎ、盛岡市のレガシーとなる公園をつくる気持ちで取り組んでいきたいと思っています」。小松さんは、そう力強く語ります。


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小松秀弘/株式会社MDS代表取締役

宮城県気仙沼市出身。OA機器販売、飲食店やパン屋、理美容院、保育事業や介護福祉事業、学習塾やスポーツ施設など、県内外29拠点にて生活のあらゆる場面に必要な事業を展開しています。株式会社みんなのみらい計画、株式会社タヤマスタジオと共に、盛岡市中央公園のパークP F I事業に挙手。BeBA TERRACEプロジェクトの賑わい創出の核となる「sunnys cafe」と「うどん いっしゅん」を運営し、公園の価値向上に取り組んでいます。




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