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2020.12.30 テテの誕生日に思う事



私たちは、例えばあなた達を追うのが辛くなった時、いつでも逃げられる。私たちは、自分が会いたい時にアクセスすればあなた達に会いに行けるし、自分の生活に戻りたいときはいつでも戻れる。私の意思で動ける。だから、幸せの探し方は自由だ。自分の好きなように自由に幸せを探して行ける。

でも、あなたは違う。自由では無い。逃げたくても、あなたの日常自体がBTSのV、皆のキムテヒョンなのだ。映画やドラマの役柄ならば、衣装を脱げば元の自分に戻ることが許されるだろうけれど、BTSという服は脱ぐことは出来ない。

仮に私がバンタンから離れてアミでない私になっても、あなたは常に「皆のテテ」という世界線で生きている。あなたは契約を解除しない限りその部屋の住人だが、アミ達はあなたの部屋を自由に出たり入ったり出来る。

アミが戻ってくるのをじっと待ち、アミが去る時も、優しく手を振るしかない。「ずっと一緒にいたい。でももし別れが来たら、笑ってハグして別れましょう」とは、あなたが悩んだ末に出した答えなんだろう。あなたにとって、アミとは、つかめそうでつかめない、おぼろげなものなんだろう。真夜中にテテは『心ない言葉に傷つきます』という歌を上げ、数時間で消した。アミがテテに思う事、「こんなに愛してるのになぜ伝わらない?」。テテもきっと思っていた。『liveで会えないと、愛されていると実感出来ない。』そりゃそうだろう、あなたなら、本当に愛されているか確かめたいあなたならそう思うはずだ。

そして、あなたはそこで逃げなかった。

愛されていると実感出来ないからと言って、目を逸らし、走って逃げようとしなかった。しっかりと向き合った。そして、つかんでもつかみきれない存在のために、歌を届けようと決心してくれた。

自分で選んだ道だからしょうがないだろう、という人もいるだろう。
しかし、17歳のあの細いテヒョン少年に、ソウルへ向かうタクシーの中で、これからの自分のことよりも、父親の心に思いを寄せる優しい少年の背中に一体何を期待するというのだろう。
この道を行くと決めた頃の彼の目に映っていたのは、みんなを喜ばせている幸せな自分の姿なのだから。

テテ。その幸せな姿は今、現実のものになっています。

あなたはたくさんのアミに愛と恋と切なさと優しさと勇気を届けています。どうか、どうか、あなたのこれからの人生がずっと、ずっと、笑顔で溢れていますように。

お誕生日おめでとう。




———————————————————————————※「この道を行くと決めた頃の彼の目に映っていたのは、みんなを喜ばせている幸せな自分の姿なのだから」→テテがこの仕事をしようと思ったきっかけは、当時の人気グループのパフォーマンスをみんなの前でしたところ、みんながとても喜んでくれたから、と語っていました。

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