雑居ビルと花
『新宿の雑居ビルのよく分からない店でランチをしていたら、藤井風さんという方の花という曲が流れて来た。歌詞がとてもいい。きっと有名な方なのだろう。』
うる覚えだけれど、こんな内容のツイートが目に入った。
雑居ビルのよくわからない店でのランチ、という、コンクリートの湿った空気とどこの国の料理か分からないエキゾチックなご飯の良い香り。室外機の音。電車の響き。がしてきそうな、その都会の雑多さの描写に胸が切なくなった。
忙しい時間の隙間に一瞬だけ気持ちが軽くなるとしたら、「太陽の光」か「音楽」かだなと思う。風さんの声と音は、その「音楽」の役割を担っているかのような舞い降り方をする。とてもいい。
そういえば風さんって、『よく分からない店でのランチ』がよく似合いそうだな。眼鏡をご飯の湯気で曇らせながらはふはふと。
時間の隙間に出来る哀愁をよく知っていそうだなと思った。
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