骨格ウェーブが好きな画家(たぶん)
東郷青児展に行ってきました。
この前はリヒター展にも行ったんだけど、THE現代アートすぎて疲れちゃって……いい感じにかるーく見れる展示会やってないかなと思って。東郷青児いいじゃん!って。新幹線に飛びのって、宮城県は仙台市のカメイ美術館まで行ってきました(訳:帰省のついでに近くの美術館に寄ったよ、の意。)
この写真(出典:https://mainichi.jp/articles/20171124/ddl/k40/040/249000c)の手前側の作品は「若い日の思い出」という作品なんだけど、これを見て真っ先に思った感想が「東郷青児ってたぶん骨格ウェーブの女性が好きなんだろうな」ってことだった。だってめちゃくちゃ骨格ウェーブみがありませんか?首が長くて全体的に華奢で、胴はけっこう長め。手首足首はしっかりほそく、でも太ももは太めでO脚気味なのかな?腰のいちばん張り出すところがかなり下重心に描かれていて両胸が離れぎみなところもなんか骨格ウェーブっぽい!出てる出てる!好みがだだもれてるよ!
そう考えると東郷青児の描く女性ってほとんど顔は変わらないし、東郷青児は女性の顔の造形よりもポスチュアに惹かれるタイプだったのかな、と思ったりしました。東郷青児は筆づかいが好き。基本的には筆あとを残さないように丹念に塗りつぶしているけれど、ちえ?!ここはそんなに大胆に筆らしさを残して表現するの?っていう部分があったり。基本的に二科会(東郷青児が所属していた美術同人)の他の人たちはかなりフォービズム的で荒々しい筆跡を残したりしてる人が多い中で、東郷青児は静謐さが感じられる筆づかい。あと、髪の毛の筆づかいが素敵なんだよね〜!本当に髪の毛一本一本の細さが表現されているような、流れるようなうつくしさ。
なんかとりとめもない感じになっちゃったけど、東郷青児展よかった〜あと、上の階が蝶の標本コーナーになっていて(カメイ美術館の元オーナーは蝶の蒐集家)、それもとても綺麗だった!デカめの蛾の標本とかみてたら、ちょっとぞわぞわしたけど……こういう企業がやってる小さめの美術館にもっと行くようにしたいな。まずはヤマサの美術館がすごく気になっているところ!
使途不明金にします