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THE FOCUS Vol.1 -KZKC- 過去、現在、未来を深掘りするインタビューシリーズ

DJ・ナイトクラブに特化したメディア「BeatMag」の発足に伴い、新企画がスタート!

第一線で活躍するDJの過去、現在、未来を深掘りするインタビューシリーズ「THE FOCUS」。

デビュー時代の話から、普段は語られないプライベートな話まで、さまざまなポイントにフォーカスし、たっぷりと語っていただきます。

本企画の第1弾は、BeatMagの創設者であるプロDJ、KZKCさん。都内各所のナイトクラブで活躍し、経営者としての顔も持つKZKCさんの素顔に迫ります。

インタビュアーおよびライティングは、BeatMag編集部のDJ SASAが担当します。根掘り葉掘りたっぷり聞いて、KZKCさんを丸裸にしていきます。ふふふ。

本記事は、プロDJがあるテーマにフォーカスして作ったプレイリストを聴きながらお楽しみください。

SASA(以下 ーー) KZKCさん、よろしくお願いします。まず今回のプレイリストは、何にフォーカスを当てて作っていただきましたか?

KZKCさん 今回のプレイリストは最近のお気に入りの曲や影響を受けたアーティストをメインに作ってみました!Fred againは、Boiler Roomでのプレイ見てめちゃくちゃ感銘受けてから毎日のように聴いてます(動画)。あとはバンガーチューン連発のKnock2や、DTMモチベ上げたい時によく聴くThird ≡ Partyとか
自分のテンションを上げたい時とかによく聴く曲集めてます!
僕のナイトクラブでのプレイ聴いたことある人は、聴き覚えのある曲もあるかも?
新しいお気に入りの曲を見つけてみてください!

過去編

DJを始めたキッカケ

ーー それでは早速始めさせて頂きます!まず、KZKCさんがDJを始めたきっかけはなんですか?

KZKC 元々僕が大学時代にナイトクラブ会場を貸し切ってのデイイベントを、チームを作って2ヶ月に1回ぐらいイベントを企画するっていう、俗に言うイベンターをずっとやっていて。
今でも活躍されてる、TJOさんとかYU-KIさんにも出てもらったりしていました。
イベンターの1個上の世代がDJ社長とかだったんで、デイイベントの全盛期で、DJもかなりノリノリな時代でしたね。イベントに携わってる中で、自分でもやってみたいなと思って、DJコントローラーを買って始めてみたのが、キッカケですね。最初に買った機材はPioneer DJ DDJ-SB2でしたね

ーー そのイベントはどういうきっかけで関わるようになったんですか。

KZKC なんか昔詐欺イベント団体みたいなのがあって(笑)

ーー え、詐欺やってたんですか??

KZKC 僕はやってません!(笑)
デイイベントの主催者が、イベンターから高いお金を徴収してイベントを打たせる、集客させるっていう詐欺団体みたいなのが存在していて、 そこに僕の大学の後輩とかが所属してたんですよね。
僕が大学でサークルをやっていて、人をまとめる能力があるっていう風に思ってくれたみたいで、その詐欺団体を抜けて一緒にやりたいですって声をかけてくれた人が何人かいて、イベントの代表をやってほしいって言われたのが最初のキッカケです。

ーー それまでDJとかイベントはあまり興味なかったんですか?

KZKC イベントはそこそこ興味はあって、デイイベントにたまに遊び行ってたぐらいですかね

ーー じゃあ初めて見たナイトクラブで活躍するプロDJっていうのは、ブッキングしたTJOさんとかYU-KIさんとかってことですか?

KZKC いや、多分僕1番最初に見たのは、今ない六本木クラブ・ガスパニックで回していたYU-RIさんだと思います。その時に衝撃受けて週1ぐらいで六本木のガスパ行ってましたね。今の僕からは全然想像できない(笑)

ナイトクラブでのデビューについて

ーー その学生イベントでDJやってたと思うんですけど、クラブデビューまではどういう流れだったんですか?

KZKC 今は失礼な話になると思うんですけど、当時はナイトクラブに偏見を持っていて、事件のニュースとか見てたんで、危ない所なんじゃないかなって思っていて、行かないようにしてた時代があったんですよね。

その中、全国展開しているTryHardが新宿に店を出す(WARP SHINJUKU)っていう話を聞いて、「おっ これは何か新しい時代が来るな」って思っていたら運良く「WARPでオーガナイザーをやらないですか?」って話が来て、始めたのが最初のナイトクラブのデビューのきっかけですね。
なのでナイトクラブのデビュー自体が、オーガナイザースタートなんですよね。

ーー そこで一つのフロアをオーガナイズしたという感じですか?

KZKC そうですね。WARP SHINJUKUのコスモとメテオフロアで週2〜3回イベントをやってましたね。HOUSEとHIPHOPのイベントで、その時のメンバーが面白くて、今SEL OCTAGON TOKYOのレジデントDJのMiKiとか、あとはMitsuWONとかもいたりしましたね。

ーー 今第一線で活躍しているDJが生まれた場所なんですね。

KZKC そうですね。面白い時代だったと思います。

ーー いまではみなさん第一線で活躍してますもんね。
そこからどういう風に現場が広がっていったんですか?

KZKC 当時はそこまでナイトクラブの現場を広げる予定もなくて、道玄坂で立ち上げたバー・BAR THE WUも作りたてだったんで、ここをまず盛り上げないとって必死でしたね。余裕が出てきた頃に、LAUREL TOKYOでイベントをやらせてもらったりとか。
その頃出会ったのがRAISEのレジデントのSWTさんとか、SHINさんとかですね。そこからSEL OCTAGON TOKYOに出たりとか広がっていった感じですかね。

ーー 元々クラブに対しての偏見があったってことなんですけど、実際にクラブでデビューしてみて、印象とのギャップみたいなのはありましたか?

KZKC めちゃめちゃありましたね。とにかく、みんな良い意味で大人しいなって思いました。
ナイトクラブといえばガスパのイメージがあったんで、 スタッフもノリノリでウェーイみたいな感じで、ちょっと怖いイメージもあって。
けど、ナイトクラブの方々って思ったよりも明るいというか、話せるというか、元々持ってた偏見はなくなったっすね。
WARP SHINJUKUは特に、エンタメを中心に考えてる方が多くて、学べるところもあったんで、 そこの偏見はすぐになくなりましたね。

下積み時代に苦労したこと

ーー 最初の下積み時代、デビューしたての頃、何か苦労したこととかありますか?

KZKC 昼も会社経営でずっと動いていて、ナイトクラブに慣れない中、朝までお酒も飲んで、色々手が回らない時期はありましたね。
あとは会社経営で関わる年上の方と、ナイトクラブで関わる年上の方と全然ジャンルが違くて、そこのギャップにも悩みました。
あとは認知が広がってない時は、 とにかく認知を広めるためにいろんなクラブに1人で足を運んだりとかしましたね。
大阪1人で行って顔広めに行った時もあったんで、 とにかく顔を売りに行くってことを頑張った記憶があります。

ーー 大事ですね。それは今の若手にもなんかアドバイスできることかもしれないですね。

KZKC そうですね。知ってもらわないと次に行けないんで、知ってもらうってところにめちゃめちゃ力を注いだ記憶がありますね。

学生時代に200万円の借金

ーー お金に苦労してた時期とかはありますか?

KZKC 大学生時代は、ずっと苦労してた記憶があります。
イベントで稼いだら全部使っちゃうタチだったんで、 飲み会とかで。(笑)
物欲は全然ないんですけど、仲間との遊びにお金を全部使っちゃうタイプなので、当時はそれでちょっと苦労してましたね。
あとイベントも赤字の時とかあって、大学2年生の時に200万ぐらい借金しましたね。

ーー えー!!(笑)
それは、イベントが赤字になっちゃったとかそういうことですか?

KZKC なんかコンテンツにものすごい力を入れたいって思っていて、それにすごい投資をして、その分回収できなくてって感じでした。
当時は、経験と人脈がなかったんで、いろいろコンテンツを導入していたら、想定以上に金額が重くなっちゃって、赤字になった時もありまいたね。

でも当時、ちょっと感覚がおかしかったんで、200万って数字に対して、あんまり重く捉えてなかったですね。若さだと思います(笑)

ーー それでナーバスになったりしなかったんですね?

KZKC 全然ないですね。なんか、DJ社長のイベントで何千万借金したみたいな話も、ちょっと気持ちわかります。

最高月収

ーー じゃあちょっとお金関係の流れで、ズバリ、今までの最高月収はいくらですか?

KZKC 1〜2年前とかだと思うんですけど、

ここからは、KZKCさんの驚くべき最高月収やDJ中のこだわり、上手いと思うDJ3選、今後の展望、日本のナイトクラブシーンにおけるDJに必要なものについて、4600文字にわたってたっぷりと語ってもらっています。
ぜひ最後までお読みください!

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