サークルという考え方

私がお世話になったインディアンのおじいさんは とても少数のスコーミッシュという部族の方でアメリカの西海岸に住んでいました。 サケの養殖の仕事をしている ちょっと変わった方でした。まず 叩きこまれたのは循環という概念です。まったくスピリチュアルではなく 自然の中の一部としての人間 自然のサイクルに適応して生きることで 永遠に枯渇することがない資源を他の生き物たちと共有するという意味での循環です。この自然界には無駄なものは何ひとつなく どれが欠けてもバランスを失うという概念です。ものすごく現実的ですが 精神世界とリアルな世界は両輪であって どちらかに偏ってもバランスを失うということなんですよ。

私は小さな部族の通過儀礼をいくつかやってきました。

ただ それは神秘体験を求めるものではなくて この世界の生き物の中で丸裸で生まれてきて 鋭い牙も温かい毛皮も持たず 自然界から分かち合われるものでしか人間という弱い生き物は生きていかれなことを 身を以って体験するというだけのことでした。内容については おいおい紹介できるものについては こちらで書かせていこうと考えています。

私がいちばん馴染んだものがトーテミズムと トーテムと呼ばれる動物たちの精霊から人が学ぶことでした。これは現代の私たちが忘れているか まったく知らずに生きているものに近いとも考えています。


ちなみに私はシャーマンやサンダンサーでもないし 何かの肩書やお墨付きを得た人間ではありません。ただ 大切なことを継承して欲しい そう託されただけの何でもない人です。この辺りは何の期待もせずに お読み頂けたらと思っています。私も人生の晩年に差し掛かってきたので 何かの形できちんとしたアメリカインディアン しかも本当に小さな部族で大切に継承されてきたことを遺していかないといけない季節にさしかかてきました。

良かったら こんな世界もあるんだね こういう考え方もあるんだね 程度で読んで頂けたらさいわいです。人がこころ豊かに生きるヒントは満載にあるかとおもいますので。

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