2022 BALドラフト Day3感想 ※ネタバレ注意
4巡6個とかいうやりたい放題のドラフト。7人も紹介しないといけんとか正気か?
4巡110位:Daniel Faalele, OT, Minesota
デカァァァァァいッ説明不要!! 2m3cm!!! 173kg!!! ダニエル・ファーレレだ!!!
オーストラリア出身の元ラグビー選手。スポーツエリートのIMGアカデミーでアメフトを始め、ミネソタ大では3年間RTを務めた。ステップもブロック技術もまだまだ未熟だが、体格は一級品。RTしかほぼ経験が無く他のポジションができるのか怪しいのが微妙なところ。PHIのマイラタ目指して頑張って欲しい。
因みに昨年1巡のベイトマンとルームメイトだったらしい。狭そう(小並感)
4巡119位:Jalyn Armour-Davis, CB, Alabama
エベレットが出ていったと思ったらちょっと大きくなって帰ってきた。
お馴染みのバマ産CB。サイズ、スピード共に申し分なくゾーン、マンどちらでもフィジカルにカバーできるレイブンズが大好きなタイプ。怪我がちで1シーズンしかフル出場できてないのが引っ掛かるが健康でさえいればかなりお買い得なピック。
4巡128位:Charlie Kolar, TE, Iowa State
Slot / Y系のTE。見ての通り競り合いながらでももぎ取るキャッチ力が魅力。2巡でHOUが指名したJalen Pitreにこんだけ張り付かれてもキャッチできるのはやべえ。ブロッキングは少し物足りないが、こっから磨けばアンドリュース級にも成れそうな素材。問題はラマーが投げ込めるのか。ラマーは空いてるレシーバーにしか投げないことが多々あるので、強みを活かしてあげられるパッケージを用意してあげたい。
4巡130位:Jordan Stout, P, Penn State
近年衰えが見え始めたKoch兄貴の後釜指名。Matt Araizaを指名しなかったのは何故??? KもできるPが欲しかったのか???と思ったらこんなデータが。なるほどこれなら納得、なんだこのコントロール。素人が疑ってごめんなさい。飛距離はAraizaに旗が上がるが、精度、対空時間、技術はStoutの勝利。アイシールドで言うところの盤戸の佐々木コータロー。タッカー神がホルダー変わって蹴りにくくならないかだけ少し心配。
4巡139位:Isaiah Likely, TE, Coastal Carolina
直前でPITにCalvin Austin取られたからにしか思えないピック。なるほどTEってWRだったのか。KolarがSlot/Y系で強引にもぎ取るタイプなら、LikelyはH-Back系でルートランで勝負するタイプ。TEとしてよりかはデカめのワイドアウトとして使うんじゃないかと予想。
Andrews, Kolar, LikelyでBunch敷いて単騎サイドにBateman置くとかちょっと見てみたい。
4巡141位:Damarion Williams, CB, Houston
4巡最後の指名はNickel枠に。外CB/Sと珍しい組み合わせでプレーしてた。競り合いに強い、クロージングスピードが良い、ランサポートにもガンガン上がってこれると三拍子揃っており、またもやうちの好きそうなタイプのDB。NFLレベルで戦うにはサイズとスピードが足りていないので、プレー判断力を磨けばNickelとして充分戦っていけそう。
6巡196位:Tyler Badie, RB, Missouri
2022ドラフトの〆はミズーリ大のRBを指名してフィニッシュ。小さくてすばしっこい系RBだが、ファーストコンタクトで倒れない強さも持つ。ラクロス由来の高いレシービング力も魅力で、うちにいなかった3rd-downタイプのバック。
UDFA組
ドラフトで取れなかったLBとWRを掻き集めた印象。LBはSpecial Teamerも兼ねての契約だろうからボードの後継として頑張ってくれ。余裕があれば軽く調べて紹介したい
まとめ
今年のピック一覧はこちら。
4巡6個マジで使い切りやがった。バカじゃん()
冗談はさておき、今年のドラフトは良くも悪くも
「ニーズは考慮しつつもスリップした選手がいたらBPA指名でガンガン取る」
という方針がよく見えた指名結果になったと思います。
中でもその傾向が顕著だったのがハミルトンとファーレレの指名ではないでしょうか。ハミルトンは圧倒的なバリューの高さから指名されましたがポジションとしての補強優先度は高くなく、また、ファーレレの獲得もFAでモーゼスを取ったのに更にRT専用機を取るのか?とどちらも個人的にはいまいち納得の行きにくい指名でした。前者は3-SFを敷く or チャックをトレードに出してWRを獲得する、後者に関してはJa‘Wuan JamesをLTの控えとしてTのデプスを確保したいと考えたと推測できなくもないですが、だったらトレードダウンして優先度の高いポジションに投資したり他の指名権のトレードアップや来年の指名権獲得の材料にできたのではないかとも思ってしまいます。
また、デコスタがドラフト後の会見で
「WRは我々がボードで想像していた順位よりも1巡〜1.5巡早く売れていった」
と述べているように、パスオフェンスの流行によるWRとCBのポジションバリューのインフレに対して後手に回ってしまった感は否めません。特に、4巡である程度回収できたCBに対してWRは最後まで対応しきれず、UDFAでのみの対処となってしまいました。
反面、その方針のおかげでリンダーバウム、オジャボ、トラビスジョーンズ、アーマーデイビスといった予想だにしなかったようなスティールピックができたのもまた事実。今回の結果のみで一概にこの方針の良し悪しは決め切れないので、間違ってないことを証明するためにも獲得された選手及び彼らを使うコーチ陣には奮闘してもらいたい。
巷では今年のRavensのドラフトを歴史的な快挙と称える記事もありとても嬉しい評価ではありますが、一方でどんなにグレードが高くつこうが勝たなければ意味が無い評価でもあります。何度も言っていますが、おそらく今年が現体制で臨む最後のSB制覇を目指せるシーズン。最高のドラフトだったという評価を不動の物にするためにも、WRやILB、EDGEなどドラフトでは埋めきれなかった穴をFAやトレードで補いつつ、万全の準備を整えてシーズンに臨んで欲しいです。そして今年こそはチームに10年ぶり3度めのロンバルディトロフィーを持ち帰ってきて欲しい。
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