2022プロスペクト紹介④ その他1巡候補編

こんにちは。今回は前回までのポジション以外での1巡指名候補選手の紹介です。先に紹介したEDGE, CB, OTほど優先度は高くありませんが、当日の指名によっては選ばれる可能性の高いポジションで、基本は1巡14でのステイもしくはトレードダウンした際に指名されることになると思います。
(略称:HT=身長、WT=体重、Arm=腕長、40yd=40yd走、10yd=10yd到達タイム、3C=3 Cone drill、BP=100kg Bench Press, (p)=Pro Day Result)

C:Tyler Linderbaum, Iowa

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd , 10yd , 3C , BP

 小さい頃から様々なスポーツを経験してきており、中学ではQBでプレーしていた。高校ではOL/DLの両方でプレーし、4年次までに通算で州選抜のファーストチーム2回(どちらもCとして)、地区MVP(DL)、U.S. Army All-Americanのキャプテンに選ばれるなど優秀な成績を残した。野球、陸上、バスケ、レスリングとアメフト以外の様々な競技で優秀な成績を残しており、レスリングでは現TBのTristan Wirfsを破ったりもしている。3スター選手としてIowa大に入学後、1年次はDLとしてレッドシャツを着け2年次からCに転向。以降全35試合に先発出場し、4年次にはAll-Americanのファーストチームと全米トップのCに送られるRimington Awardに選出された。他スポーツで鍛えられた機動力を武器とする近年稀に見る完成度のC。

長所:Zone schemeにドンピシャな圧倒的な機動力と柔軟性、レベルの高いコンビネーションブロックとダウンフィールドブロック、パスプロも上々、高い闘争心とキャプテンシー

短所:NFLのOLとしてはアンダーサイズ、腕が短い、ブロックは上手いが圧倒的ではない、最初のパンチに失敗すると崩れやすい、C以外の経験がほぼ無い、足首の捻挫でシニアボウルとコンバインを欠席

OG:Kenyon Green, Texas A&M

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd 5.24, 10yd 1.76, 3C /, BP 20

 小学生の頃からアメフトを始め、高校時代は主にLTとRTで活躍、3年次と4年次の両方で州選抜とAll-Americanに選ばれた。高校の早い段階から上位リクルート候補として挙げられており、卒業時には5スターの評価を得ていた。当初はLSUに進学予定だったが、高校の監督がTexas A&MでQBとしてプレーしていたという繋がりもあり、最終的にはTexas A&Mに進学することに。入学後からRGの先発を務め、3年間でC以外の全てのポジションで先発した経験を持ち、2, 3年次には2年連続でAll-Americanに選出された。

長所:恵まれた体格、C以外の全てのポジションをこなせるユーティリティ性、優れたボディコントロール、耐久性

短所:体格の割に小さくまとまったブロック、カウンタームーブに弱い、パスプロは改善の余地あり、反則が少し多め

DT:Jordan Davis, UGA

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd , 10yd , 3C , BP

 UGAが生んだGODZZILAことデイビス君。幼少期はバスケに熱中し、本格的にアメフトを始めたのは高校から。OLとしてプレーし始め、最終学年はOL/DLの両面で出場、DLの州選抜に選ばれた。UGA入学時の評価は3スターで、2年次までは3-4のNTのローテーション要員として出場、3年次から先発の座を射止め4年次の全米制覇に貢献した。シーズン中から話題になっていたが、コンバインで化け物じみた身体能力を発揮し評価急上昇中

長所:NTとして理想的な体格、なのに並みのEDGEレベルで動ける運動能力、常にダブルチーム以上を要求する存在感、性格がいい

短所:一試合中の出場率が低い(約25%)のでかなりのローテーションを必要とする、NTの体格なのにプレースタイルは3 tecタイプ、パスラッシュではちょくちょく手を抜く

DT:Devonte Wyatt, UGA

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd , 10yd , 3C , BP

 幼少期からいろんなチームに親しんで育ち、高校では4年間アメフトの校内優秀選手を務め続けた。初期はTE, RB, LBとポジションを転々としたが、3年次からDLとして本格的に活躍し始め4年次には州選抜に選ばれた。4スターDTとしてUGAに進学予定だったが成績が足りず、1年コミュカレを経てUGAに進学。大学では主に3-tec DTとして使われ、ランストップ、パスラッシュ共に秀でたオールダウンディフェンダーとして活躍した。

長所:体格に似合わないスピードと爆発的なスタート、プレーの判断力が良い、内からプレッシャーを掛けれるパスラッシュ能力、

短所:シニアボウルでの1on1では何故か苦戦してた、そこそこタックルミスがある、今年24歳、DVでの裁判歴あり

ILB:Nakobe Dean, UGA

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd , 10yd , 3C , BP

 PQの完全上位互換。幼少期から野球、バスケ、アメフトで活躍し中学ではOL/DLでプレーしてた。高校からLBを始め、ミシシッピ州のトップリーグの高校で1年生から先発出場し続けた。4年次には全勝優勝を果たし、全米No.1高校LBとしてButkus賞を受賞した。5スターとして様々な強豪から声を掛けられた中でUGAを選び進学。1年次からローテーションメンバーとして出場し、2年次からMikeの先発として出続けた。全米優勝を果たした3年次には全会一致でAll-Americanに選ばれ、大学でもNo.1 LBの証であるButkus賞を受賞した。

長所:現代的なスピードタイプのLB、フィールドの端から端までカバーできる広い守備範囲、ブリッツもパスカバーもこなせる万能性、献身的な性格、大学通算GPA 3.55と優秀な成績

短所:アンダーサイズ、ブロッカー処理は苦手、怪我でコンバインとプロデイに出てない、(BALの場合)PQと役割が完全に被る

ILB:Devin Lloyd, Utah

HT cm, WT kg, Arm cm, 40yd , 10yd , 3C , BP

 軍人一家に生まれ育ち、幼い頃から規律を叩き込まれた。幼少期はバスケに熱中しアメフトは中学から始めた。高校では3年までWR, RB, Pとオフェンスメインでプレーし、4年次にSに転向、州選抜のセカンドチームに選ばれた。3スターのSとしてUtah大に進学したが、1年次にはLBに転向しレッドシャツを着た。2年次からローテーションで出始め、3年次には4-2-5ディフェンスのMikeの先発に定着、4年次には22 TFL, 8 sack, 4 INT, 10 PDと出色の成績を残し、All-AmericanとPAC-12のDPOYに選出された。

長所:広い視野と的確な判断力、OLと当たって外せるフィジカルの強さ、ギャップ判断が正確、規律正しい性格と優れたキャプテンシー

短所:アームタックル気味でミスタックルが少し多め、プレーを見過ぎる時がある、マンカバーは苦手、今年24歳

まとめ
この中で一番欲しいとしたらLloyd。ニーズ無視してもいいから取ってくれと言いたいが恐らく上位でCBとEDGEの欲しい選手が取り尽くされない限り1巡LB路線は無さそう。現実的にはMockでもよく見られるJordan DavisとTyler Linderbaumが一番あり得そうだが、この2人はポジションバリューがそこまで高くないので、トレードダウンありきでの使命になる気がする。

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