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チョン・イチャンのソロデビュー曲『Eternal Summer』についての考察と妄想(前編)

はじめに

 初めまして。こよと申します。普段はENGENE兼LUNÉ兼&AUDITIONの亡霊をしております。私は現在、BOYS PLANETを視聴しその中でもチョン・イチャン練習生を応援しています。体調不良を抱えて挑んだグループミッションの『Danger』のステージではメインボーカルで散々な姿を見せたもののチーム勝利によるベネフィットを獲得し、その後の生存者発表ではギリギリ中のギリギリの52位で生き残ったあの子です。しかし、その後放送されたポジション評価ミッションの『Not Spring, Love, or Cherry Blossoms』では美しい歌声で会場を沸かせ、グループ内1位に輝きました。
本編ではあまり分量の多い練習生とは言えない彼ですが、彼は2020年夏には当時の本名チョン・ジェボムとしてサバイバルオーディション番組『I-LAND』に出演、Part1で脱落してしまった後は作曲家として事務所に所属しアーティストへの楽曲提供もしていたようです。一方YouTubeではカバー動画の投稿もしており、2022年夏にはechan名義で『Eternal Summer』でソロデビューを飾っています。
 お察しの通り、私はI-LAND視聴者です。彼が作曲家として楽曲提供をしているらしいという情報を知っていたのみだったので、オーディション番組に出ると知った時はびっくりしました。じゃあ応援するか〜、とやや軽い気持ちで彼のBOYS PLANETでの動向を追いながらI-LAND脱落後に何をしていたのかを調べました。その結果、彼の少し独特な言動やどこかぽやぽやした雰囲気、エモすぎるセルカや彼の繊細な歌声などに魅せられて気がついたら不動の1pickになっていました。チョンイチャン、恐ろしい男です。I-LAND終了後から彼を待っていたイチャンペンの皆さんのようにずっと彼の動向を追っていたわけではないので、この文章の中で情報収集が不十分な点があるかもしれませんがその際は優しく教えてくださると幸いです。
 今回私が取り上げたいのは、イチャンのソロデビューシングル『Eternal Summer』についてです。2022年6月23日に発表されたこの曲は、イチャン自身も作詞作曲に参加しており、「熱すぎて正体のわからない感情を表現した曲」と述べています。幼い恋愛が曲に込められているとのこと。
まずは和訳とともに簡単にこの曲のストーリーを読み解いていきましょう。

『Eternal Summer』を和訳で読み解く

예고없이 나를 찾아와
予告なしに僕を訪ねて来て
여름 감기처럼
夏風邪のように
뜨거운 손 닿으면
熱い手が触れると
이름 부르면
名前を呼ぶと
어쩔줄을 몰랐던
どうすることを知らなかった
어린 나였지
幼い僕だったよ
하루하루 찬란했던
一日一日燦爛としていた
기억들이 다 선명한걸
記憶が全て鮮明だね
알아 나도 참 이상하지
知ってる、僕も本当に変だよ
날 떠난 네가 밉지 않아
僕から去った君のことが憎くなくて

When moonlight was shining
月明かりが照らす頃
Went up to the rooftop
屋上へと上がって
While dancing, we shouted
踊りながら僕たちは叫んだ
So "drop dead" to the world
世界に向かって『死んでしまえ』と
But I'm alone now
でも今僕は一人だ
It's cold summer with out you
君のいない夏は寒いよ
I know it won't come true but
叶わぬことだと分かっていても
영원한 여름에 갇히고 싶어
永遠の夏に閉じ込められたいんだ

어떤 마음도 남기지 말라던 너였지만
どんな心も残さないでと言った君だったけど
그러지 못할 날 알고 있었잖아
そうできない日を知っていたんじゃないの
무심해져간 너의 눈빛까지
無心になっていった君の眼差しまで
놓지 않은 채 나 여기 남아있어
手放さないまま僕は今ここに残っている
하루하루 찬란했던
一日一日燦爛としていた
기억들이 다 선명한걸
記憶が全て鮮明だね
알아 나도 참 이상하지
知ってる、僕も本当に変だよ
널 보낸 내가 밉기만 해
君を送った僕が憎いだけなんだ

When moonlight was shining
月明かりが照らす頃
Went up to the rooftop
屋上へと上がって
While dancing, we shouted
踊りながら僕たちは叫んだ
So "drop dead" to the world
世界に『死んでしまえ』と
But I'm alone now
でも今僕は一人だ
It's cold summer with out you
君のいない夏は寒いよ
I know it won't come true but
叶わぬことだと分かっていても
영원한 여름에 갇히고 싶어
永遠の夏に閉じ込められたいんだ

I'm fine 추억에 살면
僕は元気だよ、思い出に暮らせば
it's eternal summer
これは永遠の夏
It's cold summer without you
君のいない夏は寒いよ
I know it won't come true but
叶わぬことだとわかっていても
영원한 여름에 갇히고 싶어
永遠の夏に閉じ込められたいんだ

 この曲のMVは、イチャンが教室で誰かを待っているところから始まります。待ち人である『君』が訪れると、少し照れた様子を見せるイチャン。そこからも、どんな風に『君』に触れたらいいのかもわからないような幼い恋心が伺えます。

今年で22歳なのに初心な学生コンセプトが似合う
チョンイチャン。

 おそらく『君』が撮ってくれたのであろうポラロイドに日付を書き込みますが、一枚目のポラロイドに書いた日付は∞マークに書き直されています。イチャンは屋上へと駆け上がり、青空の下で無邪気な笑顔を見せています。書かれた∞マークはこの幸せな時間が永遠に続いてほしいという気持ちの表れでしょうか。

5.5の日付が上から∞に書き換えられたポラロイド写真


 2番では、またイチャンが同じ教室にいます。いつものように、『君』を待っているようです。待ちわびて先に屋上に上がるも、『君』はいつまで経ってもこないまま。

『君』を待つ間に溶けてしまったアイスバー。

『君』はどうやらイチャンのもとから去ってしまったようです。しかし、去ってしまった『君』ではなく、その予兆に気づいていたにも関わらず『君』を引き止められなかった自分自身を憎んでいる、そんなところがまたイチャンらしいですよね。
 季節は変わって夏の終わり。冷たい空気を纏った海辺で、イチャンはポストの中から取り出した『君』との思い出の写真を見ています。この海辺に『君』と一緒に来たことがあるのでしょうか。楽しげなイチャンの様子も時たび映し出されます。今は隣にいない『君』を想って、イチャンは一粒の涙をこぼします。

屋上にあったポストがなぜこの海辺にあるのかは謎ですが実在するものではなく概念的な存在なのでしょうか。

ラスサビでは、7.7と書かれたポラロイドをポストに入れた1番のラストシーンからMVが逆再生されていきます。イチャンは『君』と過ごした幸せな思い出に縋ることにしたようです。「永遠の夏に閉じ込められたい」という願いの通り、イチャンはあの夏に囚われてしまいました。

あの夏に巻き戻ったイチャンが『君』に微笑みかけるシーンでMVは終了する。

 MVから読み取れる情報を簡単に整理してみましたが、いかがでしたでしょうか?前編はひとまずここで終わりにしたいと思います。中編、そして後編では、さらに映像の気になる点に突っ込んだ解釈、そして妄想を綴っていきたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました!


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