ドイツ生活も終わりがみえてきて


2023年もあっという間に3ヶ月が過ぎ、新年度が始まった。3月は新しいことの連続で密度が濃い月だったのでnoteに残しておきたい。

まずドイツ語学校にもう一度通い始めた。ずっと頭の片隅にあった、ドイツ語ともう一度向き合いたいというふわっとした思い。それがドイツ生活も後半戦となり、ドイツ語から逃げた状態では終われないと強く思い始めた。永住予定でもない私にとってドイツ語を勉強する理由は自己満足でしかない。多額の支出と時間とストレスを自らとる選択をしたことになり、客観的にみるとそこまでしてよく頑張るなあ、と自分でも思う時がある。しかし同時に、こんなにも必死に集中して何かを学べる機会はもうこないかもしれないと思うと、頑張りたいという気持ちが勝った。
クラスの当たり外れを心配していたが、今のところ先生もクラスメイトも悪くないのでは、と感じている。今回のクラスメイトはポーランド、キルギスタン、トルクメニスタン、インド、などなど私と接点がなかった国出身の方が多くて、知らないことを知れて新鮮である。自分の中の世界もまた少し広がった気がして良い経験ができている。クラスメイトの4人に1人は現在ラマダン中であることも興味深く、なかなかできない経験だ。

そして3月は引っ越しをした。アパートのオーナーが戻ってくるということで、家を出なければいけなかったので。半年かけてやっと見つけた物件。妥協点はいくつかあったが、住み心地はとても良くて満足している。しかし、オーナーの対応が悪く、3月はそれにずっと振り回され続けた毎日であった。面白いくらい次から次へと事件が起きた。何度連絡を無視されたことか。いまだにガレージの鍵をもらうことができていないという事実もある。ここはドイツだから仕方ない、と割り切れている反面、さすがにドイツでもひどすぎるのでは、とも思っている。それと同時に、こんな無責任な仕事ができる彼女が羨ましい、私も責任感や真面目なところを捨てたらどれだけ生きやすいだろうか、と思ったり。とにかく、戦いはまだ終わらない。(笑)
(笑えるようになってきたくらいなのでもう悩んではいない)


最近夫から、駐在は残りあと長くて一年半、短くてあと一年になるかも、と聞かされた。終わりがみえると急に気持ちが焦り始める。今まで2年半のドイツ生活ですらあっという間だったから残りは一瞬だろう。ドイツの寒いけれど希望にあふれた春も、黄金の夏も、煌びやかなクリスマスも、暗黒の冬も、あと一回ずつしか経験できないんだと思うと急に寂しくなった。
しかしだからこそ、今しかできないことを全力で、と改めて思えたので事前に知らせてくれる会社には感謝している。
ドイツで永住予定の方何人かに、期限が決まってるとフットワーク軽くどこにでも行こう何でもしようと思えて充実するからいいね、と言われたが、自分でも本当にそう思う。今しかないという気持ちでありがたみを感じながら毎日を大切に過ごせることは、人生を豊かにしてくれていると思う。
なので残りのドイツ生活は、ドイツ語を最後まで学び続ける、行きたいところに行く、会いたい人にたくさん会う、夫との時間を大切にする。シンプルだけど、ごく普通なことでもあるけれど、私の今の生き甲斐、やりたいこと、趣味はこれだなって思えているので全力で取り組んでいきたい。

あ、あとせっかくピアノを購入したのでピアノにも取り組んでいかねければ。