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Business Design Talk vol.8

Business Design Talk vol.8では、Copenhagen Insititute of Interaction Design(CIID)に留学後、アンカーデザイン株式会社を創業され企業の新規事業やサービスの開発などを手がけられている木浦幹雄さんをゲストとしてお招きしてお話を伺いました。

木浦さんは、奈良高専及び奈良先端科学技術大学院大学でコンピューターサイエンスを学ばれました。在学中は人とコンピュータとの関わり方についての研究分野であるHuman-Computer Interaction(HCI)に興味を持ち、特にUXデザインに関する分野でいくつかのジャーナル論文を執筆されています。これら研究に取り組む中で、ただプロダクトを使いやすくするにはどうすればよいか?を考えるだけではなく、そもそも人はどのような生活を理想としており、どのようなプロダクトが彼らにとって本当の意味で価値があるのか?を問い続けたことが、現在に至るまでのキャリアの原点であると考えています。

新卒で入社されたキヤノン株式会社では中央研究所に配属され、研究所で開発された様々な先端技術を活用した新規事業創出に従事。ロボットやヘルスケア、カメラなどの新しい事業、商品を生み出されました。様々なプロジェクトに取り組む中でイテレーティブなリサーチとプロトタイピングこそがイノベーションの鍵であると確信した木浦さんは、この分野についてより深く学ぶためデンマークコペンハーゲンにあるデザインスクール、CIIDに留学されました。

日本に帰国後はアンカーデザイン株式会社を設立します。高専及び大学院で学ばれ、経産省から天才プログラマーと認定されるほどに卓越したエンジニアリング能力と、世界最高のデザインスクールのひとつと数えられるCIIDで学んだデザインスキルを組み合わせることによって、スタートアップから大企業、行政に至るまで様々なクライアントと共にイノベーションの創出に取り組まれています。

木浦さんが留学されていたCIID。Learning、Strategy、Venturingの3つの柱で構成されている。

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木浦さんが代表を務めるANKR DESIGN。アンカーとは船を留めるための錨。新しい領域に上陸するために船を留めるための碇の役割を担えればという思いから名付けられた。

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ANKR DESIGNの特徴はリサーチとプロトタイピングをつなぐこと。「CIIDみたいな会社をつくりたかった」(木浦さん)。

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木浦さんの近著『デザインリサーチの教科書』デザインリサーチを行うための実践知が丁寧に紹介されている。

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